魔女の宅急便 新装版 魔法のとまり木 (5) (角川文庫)

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感想 : 8
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041031889

作品紹介・あらすじ

19歳になったキキ。あいかわらずそばには、相棒の黒猫ジジ。そんなジジにもヌヌとの素敵な出会いがありました。そして…長かったとんぼさんとの関係も大きく動き…。キキの新たな旅立ちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 面白くて読み勧めてる。

  • 少し大人になったキキと、変わるジジとの関係性が中心的な巻。あとトンボさんとの関係も。
    キキとジジは「ふたごのような」関係だったけど、大人になるとやっぱりそれぞれの道が開けてきますね。
    キキ19歳。16歳とか17歳とかの多感な時期に比べると落ち着いてきたものの、なんだかやっぱり物足りないというか、もっと自分はできるとか、もやもやするとか、そういう時期かなと思います。
    そういうきめ細やかな心のゆらぎが見え隠れします。
    最後、ついにトンボさんとの関係性にも終止符が!
    余談ですが、ネコの寿命を考えるともしかしてジジとの永遠の別れがあるのでは?と心配していましたが、その心配は不要でした。ホッ。

  • 夕日館のサヤオさんが素敵。

    「ジジがかわった」の回で登場した時は、なんて好きになれない人だ、と嫌いになった。
    「ファッションショー」の回で登場した時は、なんて先走る可愛い人だ、と好きになった。

    この絶大な効果というか変化の源は、サヤオさんのおばんちゃんの存在だ。おばあちゃんが最高すぎる。笑

    サヤオさんの悪さと、キキの悪さを、包み込んでしまう言葉選びの会話に、引き込まれました!

    そして、「魔女のとまり木」の回でのたくさんの人の暖かいアドバイスもイイし、ついにコリコの街に帰ってきたとんぼさんも素敵で、雪崩れ込む様に最後の文章の2行で嬉しくなって、6巻がすぐ読みたくなる。笑

    ジジの言葉の、「未来を語る場所」、という響きが、何とも頭の中に残って離れない。
    いい読書時間になりました。

  • 19歳のキキ。
    魔女の猫のジジも恋をしました。

    二人の関係が微妙に変わっていきます。

    魔法の箒も、なんだか調子が悪くなりました。
    田舎の父親が調べてくれたら
    「魔法の止まり木」という現象とか。


    トンボくんが学校を卒業して帰ってきました。
    浜辺での求婚。

  • 2017年9月30日読了。魔法のとまり木という副題がついてますが、映画でも出てくるキキのスランプになった時の話が出てきます。誰でも、何してもうまくいかない時ってのはあるもの。その時の状況の捉え方がキキのお父さんの手紙に書いてあります。なるほどなーと思ってしまいました。構えずにゆったりと待てばいいとのこと。あとはキキらしい暮らし方が載ってました。心がほんわかします。

  • じんわり泣けました。まんまるの気持ちって言葉がいいなぁ。サヤオさんに焼きもちなトンボさんが意外だった。トンボさんも手紙では虫の話ばかりだけど、やっぱり離れているのは寂しかったんだろうな。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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