新装版 魔女の宅急便 (3)キキともうひとりの魔女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041031902

作品紹介・あらすじ

16歳のキキのもとへケケという少女が転がりこんできて宅急便の仕事を横取りしたり、とんぼさんとのデートに居合わせたりと振り回され放題。反発しあいながらキキも少しずつ変わっていき…シリーズ第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • ケケという女の子が出てくる3巻。ケケはキキのやってることを先回りしてやってみたり、要領がいいしキキは、邪魔されて手こずりながら私はもう魔女でいる意味があるのかな?と悩んでいる。

    ケケもケケで悩んでいるんだということが明かされるところが良かったなぁ。憎まれ役だけどどこかかわいいケケ。こういう子、同世代でいたら嫌だけど見てる分には面白いんだよなぁ。

  • 突然やってきたケケの行動や言動にモヤモヤしたりイライラしたり、自分よりも要領よく友達作っていつのまにか街のみんなに受け入れられていたり、キキの元から離れるわけでないジジもケケに懐きつつある様子...やきもちヤキモキのキキの気持ちもわかるわかると思いながら読み進むが、(上手く言えないけど)キキの内面の変化は勿論のことキキの視点から外れて見ても、なんてよく描かれているんだろうと思った一冊でした。

  • シリーズ3巻。突如として現れたケケという女の子。
    16歳になったキキは、2巻にも増して疾風怒濤の時代…。自分の揺れ動く感情に大きく振り回されてしまいます。発達の良い教科書になっているなぁと思いました。
    ケケには読者である自分もイライラさせられつつ、物語が終盤に向かうにつれて、キキと同じように気持ちが変化していきます。あれだけムカつく〜!と思っていたケケなのに…。児童文学らしく、物語の終盤には簡単な種明かしもおりますが、すべてが明かされてはいません。
    サスペンス要素もあり、物語としての起伏があって楽しい1冊になっています。スピンオフとしてケケの話もあるそうなので、読んでみたい!

  • ケケという厄介な存在が現れて、キキと同じように私もイライラもやもやした。
    でもキキの心の成長に大きな影響を与えた感じがして、必要な存在だったんだと思った。

  • せつなくてかなしくて、思春期・青春だなぁと思う。児童書だけど大人も楽しめる。

  • 第3巻のこの本は、大人へ成長するキキが描かれている。
    可愛らしい、一生懸命なキキが、ケケという、正体不明な13歳の自称魔女の女の子がやってきてから。

    ケケは、意地悪を言ったり、裏読みをしたり、いつもキキの気持ちを憤慨させることを言います。

    イライラしジジに八つ当たりまでするキキ。

    自分は自分で大人にしなけりゃならない。

    キキはどんなふうに、きっかけを掴むのか。

    心がゾワゾワする回になっていますよ。

  • 途中から出てきた、ケケにものすごく、ムカつきました。また、そのケケによってキキの気持ちも揺さぶられていて少し悲しいお話だった。

  • 2巻まではジブリの映画で見たことあるシーンも多く、雰囲気も子供向けでのんびりしていましたが、この3巻からおもしろくなってきました。
    読んでてケケにすごくイライラしました 笑

  • 「もうひとりの魔女」であるケケが登場。図々しい性格でキキのコリコの家に勝手に住み着いてしまう。最後まで彼女が本当に魔女なのかは謎で、コリコの町から出て行って時にはほっとしてしまった。
    ケケが登場したことによって今まで自分がコリコの町で築き上げてきたものがすべて奪われてしまうような気持ちになるキキ、トンボさんとコンサートに行くことになり浮かれすぎるキキなどおよそ魔女らしくないところがたくさん出てきて、親近感を覚えた。

  • 2017年9月23日読了。ケケという少女が現れます。これがまたえらい個性的な子で、キキと衝突してしまいます。私はケケ邪魔もんやなぁと思ってましたが、ケケの登場でキキがザワつく様子を見てるとキキにもイラッときたりして、ジジがかわいそうになってきたりして。ケケはキキにとって色んなことを教えてくれた子だと思うんです。ケケがいてくれたことで、キキの成長に繋がった、そんな思春期の情緒不安定な感じがいっぱいつまった話になってます。キキもとんぼがちょっとだけ大人になるのかなー?これから。次巻も楽しみです。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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