きのうの影踏み (1)

  • KADOKAWA
3.23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032077

作品紹介・あらすじ

子どもの頃、流行っていたおまじないは、嫌いな人、消したい人の名前を書いた紙を十円玉と一緒に十日間続けて賽銭箱に投げ込むことだった。ある日、子どもたちは消えた子どもについて相談していて……(「十円参り」)。あるホラー作家が語る謎のファンレターの話を聞きぞっとした。私のところにも少し違う同じような怪しい手紙が届いていたからだ。その手紙の主を追及するうちに次々と怪しいことが連続し……(「手紙の主」)。出産のため里帰りしていた町で聞いた怪しい占い師の噂。ある日、スーパーで見知らぬ老女を見かけた瞬間、その人だと直感し……(「私の町の占い師」)。
怪談専門誌『Mei(冥)』に連載した作品ほか、書き下ろしを収録した全13篇。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに腕をふるった、エンターテインメントが誕生しました。

感想・レビュー・書評

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  • 『辻村深月さんコンプリート大作戦#8』残りいよいよ1作品です

    辻村深月さんのホラー短編集の第二弾とのこと
    けっこう恐いのもありました

    そもそも恐怖心の源泉って想像力だと思うんですよね
    あれやこれや想像して恐くなるっていうね
    なので怖がりの人って想像力豊かな人だとも言えるんです
    あの曲がり角に…って頼まれもしないのに想像しちゃう
    自分なんかは人より想像力ある方だと思うんで、怖がりなのは仕方ないです
    それはもう仕方ないです

    自分でどんどん付け足しちゃいますから

    で、ホラー小説の手法でこの想像力を刺激して怖がらせるのに、寸止めとか匂わせみたいなんがありますよね

    最後にこれこれこういう幽霊が出てきましたワー!ってやらずに主人公がなにかの気配に気付いて後ろを振り返って終わる。みたいなやつです

    辻村深月さんこれをだいぶ手前で止めてきます
    幽霊のゆう…くらいで止めてきやがります
    もう自分との相性最悪です
    どんどん付け足すタイプの読書との相性最悪です
    余白があればあるほど恐怖を自己生産しますからね
    け、けっこう恐かったです

    あれ?じゃあ相性良いのか?(知らんわ)

    • みんみんさん
      エムブリヲのレビューを読んでください
      ブク友さんそれぞれに盛り上がるコメが…
      あなた病気の時かしら笑
      エムブリヲのレビューを読んでください
      ブク友さんそれぞれに盛り上がるコメが…
      あなた病気の時かしら笑
      2023/06/17
    • 土瓶さん
      「エムブリヲ奇譚」は純粋なホラーってわけじゃないしね。
      乙一系を微妙に避けていたメロン・ド・ヒマワリ氏が遂に手を出すのか。
      宮部みゆきさ...
      「エムブリヲ奇譚」は純粋なホラーってわけじゃないしね。
      乙一系を微妙に避けていたメロン・ド・ヒマワリ氏が遂に手を出すのか。
      宮部みゆきさんの「あんじゅう」も残ってるで~。

      あ、メロンさんに業務連絡ですが、拙者「占星術殺人事件」借りてきたので初御手洗潔にぼちぼち挑戦します。
      2023/06/17
    • ひまわりめろんさん
      とりあえず『メドゥサ〜』が手元にあるので、それ読んでからいろいろ考えます

      『占星術殺人事件』は別においらが勧めたわけじゃないんで遠慮なくコ...
      とりあえず『メドゥサ〜』が手元にあるので、それ読んでからいろいろ考えます

      『占星術殺人事件』は別においらが勧めたわけじゃないんで遠慮なくコケおろして御手洗ファンを敵に回して下さい!w
      2023/06/17
  • 最近とっても辻村さんが読みたくなっていたので
    読み返してみた。
    しかも夜読んじゃってゾワッとした。
    すごく身近な感じがするストーリーだったりするので
    よけいにゾワッとしてしまった。
    でも、やはりすごい。
    ひきこまれるんだもの。

  • 今ひとつよく分からない短編集でした。辻村ファンの皆様すみません。
    著者が遭遇した話や創作も混在してはいるのでしょうが私には全くその方面の感受性が無いのでフンフンと思いながら読了。
    13編の怖いのだろう話が並んでて、さらさらと読んだけど中では「だまだまマーク」と「ナマハゲと私」が印象的だったかな⁉︎
    私的にはこういう感性をお持ちの方のほうがちょっと怖いかも知れませんけど♪

  • 恐い、怖くないと言ったら怖くはなかった。

    ちょっとなんだかよく分からない話もあって、あたしは今ひとつな感じでした。

  • 表紙がとても可愛らしい感じなので、心温まる話かと思ったらゾワっとするような話が多かった。「だまだまマーク」が一番ゾッとした。
    辻村深月作品は、続きが気になって一気に読んでしまうことが多い。先へ先へ進めていく力があるように感じる。

  • 私たちが存在を確認できるものなんて、
    この空間のほんの一部なんだろうとずっと思っている。

    視覚だって聴覚だって嗅覚だって、
    人間の感じる範囲はちっぽけなものだもの。

    「異界」とは私たちの日常の中に当然のごとくあり
    私たちに見つからないように
    人間の脳の動作は大きな力に制限されている…。

    その「異界」に近付きすぎた者だけが
    研ぎ澄まされる感覚から何かを体感してしまう。

    なあんて、私の持論を「ね、そう思うでしょ?」と
    この本を読んだ人と語りたくなる
    日常の中にあるホラー短編集。

    日頃、相棒猫が何もない空間を
    食い入るように見つめていると、
    あ、何かいるのか、そこがあっちへの入り口なのかと
    受け流している私。

    この生活する空間が、現在生きている者だけの
    独占された場所の訳がない。
    (不思議なものは全部存在しうるのではないかと
    思っている割に、何かを見たことはないのですが…)

    辻村深月さん的ホラーも
    怖いのは怖いのですが…日常からかけ離れていないので
    そういうことって、あるよと納得してしまうんです。

    変ですが…親近感のわく、すごく好きなホラーでした。

    『ツナグ』といい、この作品といい、
    ものすごい引きで私はくっつきっぱなしになりました。

    これからも辻村さんの不思議系物語は
    注目だ!!と勝手に思う一冊です。

  • ちょっと怖い話を集めた短編集


    もともと短編集も苦手だし
    ホラーも得意ではないので
    まぁこの評価になります


    (なぜ読んだんだって話ですが笑)


    どうなったか気になるけど
    怖くて知りたくない!
    って感じの話が多かったです


    個人的には家に1歳の赤ちゃんがいるので
    夜中赤ちゃんをあやす話は
    結構怖くてやめてくれーって感じでした。笑

  • 怪談には死者の〝思い〟が込められている。
    失った〝大切な誰か〟を思い出して欲しいーー。
    新しい怖さの13篇の怪談。

    「十円参り」
    小学校の頃にはやってたおまじない。
    それは嫌いな人、〝消したい〟人の名前を書いた紙を、
    十円玉と一緒に十日間続けて賽銭箱に投げ込むと、
    その願いを成就させることができるというものだった。
    ある日、ミサキとマヤは消えたなっちゃんについて
    相談していたのだが--。

    「だまだまマーク」
    幼稚園に通い始めた三歳の息子が「だまだま」マークと言い始めた。
    ある日、年配の先生にその言葉について尋ねると、
    先生の表情が固まって--。

    「七つのカップ」
    どうか女の子の霊が現れますように。
    おばさんとその子が会えますように。
    交通事故で亡くした子を待ちわびる母の願いは祈りになった--。


    怪談小説と言っても、ほんのりゾワッとしたり、
    懐かしさを感じたり、とっても切なかったり、
    ちょっぴり不思議な優しい恐怖のお話しです。
    この世の中は不思議なことで満ちているのかもしれない、
    恐怖は日常のすぐ隣にあることを想像させられました。
    続きが、気になって仕方がない…。
    お話の主人公達は、この後どうなったんだろう…と思わされた。
    最後の「七つのカップ」では、涙がこぼれました。
    幽霊も誰かの大切な人だったんだよね。

    きっと、辻村さん自身の実体験や周りにあった出来事なんだろう
    なぁって感じました。
    辻村さんのプライベートも感じられて嬉しかった。

  • 都市伝説みたいな話とか、ちょっと怖い話とかそういうものの詰め合わせ。
    さらっと読めて面白かった。
    不思議すぎて難解なものもあったけど(笑)

  • ホラー短編集。
    都市伝説や幽霊などのお話が多かった。
    短すぎて、もっと続きが読みたいと思うお話や、どう解釈したら良いかわからないお話もあった。
    「手紙の主」とか「スイッチ」とか、ゾクゾクしながらページを捲る手が止まらなかったが、結末が、これで終わりかって感じだった。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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