暗手

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 124
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032121

作品紹介・あらすじ

『不夜城』『夜光虫』の衝撃から20年
究極のクライムノベル誕生!

台湾のプロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために次々と殺しを重ねた加倉昭彦。居場所を失い、顔も名前も変えて過去を抹消、逃れ着いたのはサッカーの地イタリアだった――。イタリアの黒社会では、殺し以外の仕事なら何でも請け負い、いつしか「暗手」――暗闇から伸びてくる手――と呼ばれるようになっていた。そんなある日、サッカー賭博の帝王・王天から、ロッコに所属する日本人ゴールキーパー・大森怜央に八百長をさせろとの依頼が舞い込む。計画実行に向けて着実に準備を進めていく加倉だったが、大森の姉の写真を目にしてから過去の記憶がよみがえり、計画の歯車が狂い始める……。

◆作家、書評家より、賞賛の声続々!!◆

言い訳はしない。赦しも求めない。ただ傷ついたまま、男はより深い闇へと分け入る。
破滅へと向かう独りよがりの自我を描かせたら、やはり馳星周はピカイチだ。
東山彰良(作家)

生への意味を、誰かの中に見出そうとする虚しさと渇き。決して実らない祈り。
桁違いの業深さ、ここにあり。
垣根涼介(作家)

初期への回帰!馳 星周節が戻ってきた!
謳いあげられる血まみれの絶望と孤独の何と甘美なことか。紛れもない今年の収穫だ。
池上冬樹(文芸評論家)

『夜光虫』から19年。主人公・加倉昭彦の復活は、馳 星周の新たな可能性を拓いた。
裏社会で蠢く、血に飢えた男たちの姿に胃の腑が抉られる。
弩級のエンターテインメントだ。
東 えりか(書評家)

人を守る気持ちが芽生えた時、その人のためにさらに冷酷非情になれる。
「暗手」こと加倉の、「人間味を帯びた殺人者」としての魅力に溢れた
ノワールの傑作である。
三島政幸(啓文社西条店店長)

一度地獄に堕ちた人間をさらに突き落とす。
これは馳 星周にしか書けない、もっとも危険で哀しいゲームだ。
杉江松恋(書評家)

最初の1ページで、一撃で、否応無しに物語世界に引きずり込まれる。
死なずに、生きる。それは大きな決断なのだと、この小説は言う。
死なずに、生きろ!この小説は、そう言う。
自己記録を更新し続ける馳 星周の、完全なる最高傑作。
吉田大助(書評家)

ラストまで手が止まらない。“いま”にふさわしい、新たなノワール小説の発火点。
まさにエポックメイキングな作品だ!
タカザワケンジ(書評家)

感想・レビュー・書評

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  • 「夜光虫」の続編。
    元プロ野球選手で、台湾にて野球賭博に手を出した加倉昭彦。過去を消し、逃げてきたイタリアでサッカー賭博に関わることに。標的は日本人ゴールキーパーの大森。彼の信頼を経て八百長に手を染めさせるが、その前に立ちはだかったのはかつて愛した女に瓜二つの大森の姉・綾だった。
    加倉は誰を欺き、そして誰を殺すのか。。。
    正直、夜光虫のことは覚えてなかったが、馳ワールド全開といった感じ。そんなに組織は甘くないといいつつも、大森姉弟の行く末やミカが簡単に逃げ切れたような。それともまた続編があるのか?

  • 2018.7.2

  •  ちょっとマイルドになってない?

  • 「夜光虫」の続編。
    巧い小説。

  • ずいぶん馳星周作品は読んできたのに、『夜光虫』はまだだった!読まなきゃ!! まあ、読んでなくてもそれはそれ、これはこれ、でこちらを読めたけど。かなりなページ数を一気に読ませるなんて流石だな、と。ヨーロッパサッカー好きとしては、こんなことが現実にはあって欲しくないなと思うけど。

  • 今年、馳星周を何冊か読むことになったのはこの作品のためです。
    以前、台湾野球の八百長を題材にした作品が面白かったが、今回はイタリアサッカーの八百長。
    日本のサッカー界にはない(と信じている)が、ヨーロッパの大きなリーグ以外は「あるんじゃないか?」と思わせる内容。しかも日本人をターゲットにしたため、日本人でヨーロッパに渡ったサッカー選手の日常やら、悩みやらを赤裸々に記述されており秀作だった。

  • 前作「夜光虫」は、情念のアクションハードボイルトで、その無軌道に走り続ける主人公の情動に圧倒された。

    暑苦しいまでに”動”き続けた加倉が、「暗手」と呼ばれる”静”かな八百長ゲームの仕掛け人としてイタリアを舞台に再登場。
    もはや死だけを待ち望む加倉が、再び情動を揺さぶられ”静から動”へ変化していくさまが、彼を取り巻く悪党、なかでも殺し屋「馬兵」との対峙をメインとして描かれる。

    女との絡みは(きっかけとしては必要かもしれないが)平凡ながら、馬兵との近親憎悪のような敵味方を超えた敵対関係に緊張感があって物語をラストまで引っ張ていく。

    前作ほどの畳みかけるようん見せ場はないが、より洗練されて、凡庸なハードボイルト小説のレベルは軽くクリアしている。果たして加倉はどこまで地獄を彷徨うことになるのか。

  • 勝手にキャスティング!(回想シーン含む)

    加倉昭彦:ディーン・フジオカ
         野村周平(整形前)
    大森怜央:竹内涼真
    大森綾 :宮﨑あおい
    ミカ  :水原希子
    馬兵  :段奕宏(ドアン・イーホン)
    麗芬 :唐嫣(ティファニー・タン)
    王天  :陳道明(チェン・ダオミン)

  • 夜光虫の続編。ノワール。救いようのない世界間を味わいたくて久々に読んだら16年前に読んだ「夜光虫」の続編だった。暗手の中に見え隠れする人間らしさが読んでてハラハラさせる馳ワールドを十分堪能出来た。満足♪

  • 章短いので読みやすいしイメージしやすい。内容もゾクゾクし 読みたくなる。悪霊も人間らしいハートがあるわら

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著者プロフィール

1996年、『不夜城』でデビュー。これまでに吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、大藪晴彦賞ほかを受賞。

「2017年 『暗手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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