孤狼の血

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032138

作品紹介・あらすじ

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う。心を揺さぶる、警察vs極道のプライドを賭けた闘い。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和六十三年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく―。
    (「BOOK」データベースより)

    1月に柚月さんの本と出会い、柚月さんの本ならなんでも読んでみよう!と手にした本でしたが…
    私にはハードすぎた…

  • 広島は呉原市(呉ですな)を舞台にした暴力団、そこに深く食い込む刑事・大上は、ある経理屋の失踪事件が暴力団抗争の導火線になりかねない事を知り、抗争をおさえつつ捜査に動く。
    そこに配属された主人公・日岡は大上に気に入られ、彼の手練手管を学びとって行く。
    かたや、マスコミに癒着を指摘された警察上層部は内偵を始める。
    捜査は進展するが、大上は謹慎を命じられる。
    事件は解決するのか?
    抗争は防げるのか?

    というような、今野敏とか佐々木譲っぽい話。
    柚月裕子、文体も落ち着いている。

    いち刑事が板挟みの事情の中で、何もかもを背負って踏ん張る、というのは よくあるパターンかな。
    最後のシカケはもろ任侠ロマン。

  • こんな骨太な作品を、女性作家が書いたとは。でも、さすが「佐方検事」シリーズの柚月裕子と、納得。
    一般の刑事の常識からは、大分すれているが、大上刑事の何と魅力的なことか。
    予想されたこととはいえ、362頁は、さすがに”そんな!”と・・・
    一筋縄ではいかない最後の展開に、思わず意表を突かれた。各章の冒頭に記される捜査日誌にこういう意味があったのかと。
    エピローグでの、期待通りの日岡の行動に、次の作品での活躍を望みたいが・・・

  • 刑事も参加の仁義なき戦い。
    アウトローな刑事モノといってしまえばありがちに聞こえるけど、最後まで息もつけない展開で楽しめました。

  • 続編が出たので再読。忘れているところもあったけれどこの空気、緊張感、迫力はおぼえていた。マル暴の大上とその下に付く主人公の日岡。マル暴としての大上の優秀さと違法捜査ばかりをする悪徳ぶりがとてもよくてそれに疑問や不満を抱えながらも付いていこうとする日岡。このバランスが絶妙でその絶妙さが後々効いてくる。昭和60年代という時代も効果的で本当に面白い。続編が楽しみ。

  • ハードボイルドの警察物でミステリー要素もありとても面白い!最後の痒いところまで手が届くほどに書き過ぎるのはどうかな

  • 私は実は「任侠物」といった類は苦手な人なので読み始めは登場人物の人の多さ、関係の複雑さ、そして好き嫌いによってとても入っていけなかった。途中で止めようかと思ったほど。だけど頑張って読み進めると大上の行方にドキドキしてしまって大変だった。
    佐方シリーズも硬派な感じだったがこの作品はより上を行ってると思った。
    大上と日岡、この2人の関係。
    プロローグとエピローグの繋がり。
    章ごとに登場する日誌の削除の意味。
    あぁ、そう繋がるのか!と。
    そして柚月さんの作品を読むといつも「正義」って何だろう?って思ってしまう。
    最後思ったのは日岡も畳の上で亡くならないだろうな。ということ。
    だけど「血」は脈々と受け継がれていくんだろうな。大上から日岡へ。そして日岡から誰かに。

  • まさかの女性作家さんで、ハードな悪徳警察官モノ。柚月さんがこんなの描くの?とビックリ。黒川博行作品の広島版かと思った。関西弁もキツいけど、広島弁も相当キツいね(苦笑)
    新人マル暴刑事の日岡くんの配属経緯は早々に予想出来たし、単なる正義だけでは成り立たない結末に溜め息もつきたくなるけど、日岡と大上の生き方もこれはこれで格好良くて、アリだなと。
    プロローグとエピローグの繋げ方も良い。こういう文章構成はホント上手い。日岡の大上譲りのコテコテ広島弁に痺れました。

  • 4月-8。4.0点。
    昭和63年のマル暴刑事。広島が舞台。
    ヤクザから搾取しながら、違法すれすれの捜査をする刑事。
    刑事なりたての新米が、コンビで動く。

    骨太の警察小説。面白い。
    ラストも意外だし、ストーリーがとてもリアル。
    さすがこのミス3位。

  • 登場人物と、その関係性をつかむまでスピードに乗れなかったが、後半は一気読み。
    表立って激しく争う暴力団が、昭和らしい。
    刑事のルールを逸脱しながらも、大上には否定しきれない魅力がある。
    大上と、やくざの付き合い方。
    少しずつきずなを深めていく、日岡と大上の変化。
    ハードボイルドな警察小説であり、任侠小説。
    『このミステリーがすごい! 2016年版』第3位。

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