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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041032152
作品紹介・あらすじ
花に囲まれた家の花が、突如すべて消えたことが、芸術家夫婦蒸発の意外な真相へつながる表題作ほか、激動の明治、昭和を舞台にした「華」にまつわる女たちの情念に絡む謎を集めた、雅で妖しい本格“情念”ミステリ。
感想・レビュー・書評
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美しい女性と華をテーマにしたミステリ短編集。献辞にも書かれているように、連城三紀彦さんの作品を彷彿とさせるような雰囲気に満ちています。優美で端麗で、少し残酷。古めかしい時代設定と美麗な表現がまた魅力的です。それぞれのシーンが絵のように眼前に浮かぶような気がしました。
お気に入りは「椿の舟」。ミステリとしてこれが一番見抜けず驚かされた一作でした。単なる倒叙ミステリだと思いきや、まさかそんな裏があったとは。そこに描かれた男女の心の機微も悲しく美しくて。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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