神殺しの救世主

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 176
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032176

作品紹介・あらすじ

「神の定めた運命が、それゆえに不変であるというならば、私は神を殺す。神を殺してでも運命を変える」。長年に渡る戦で荒廃した世界。そこで語り継がれる終末神話が現実となった時、預言者の血族は運命を拓く!!

感想・レビュー・書評

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  • レーエンデ国物語が気になっていた作者さん。
    初めまして。

    個人的にファンタジーは別世界にどっぷり入り込めるのが醍醐味だと思うのですが、びっくりするほど入り込めませんでした。
    レーエンデに手を出すのを躊躇うほど。笑
    以下辛口。

    なんだろう、物語としてはめっちゃ王道なの。
    王道モノってありきたりかもしれないけど、やっぱり面白くて好きなんだけど…
    上手く言えないけど、これはRPGを文字に起こしただけのようなかんじ?
    いろんな物語のいいとこだけを繋ぎ合わせたような。
    掘り下げが足りなすぎてペラペラというか。
    行間を読むとかそんなレベルですらなく。
    (そもそも行間は読者が勝手に読み取るものではなく作者が読ませるものだと思うけど)

    仲間集めはスムーズすぎるし。
    冒険も大した苦難もなく目的地に向かって一直線。
    なんでそんなにノトに恩義を感じているのか全くわからないし。
    キャラはブレるし。
    ノトに感情がないと言いつつ、感情と認識してないだけで感情ありありの行動しかしてないし。
    世界観の作り込みも足りず。
    え、そことそこってそんな距離?みたいな。
    え、そんな攻撃のしかた?みたいな。

    なんで自分が救世主だと確信したのか根拠が曖昧で、曖昧なところに基づいて話が進んでいくから全く説得力がなく。
    最終的なネタばらしは好きだけど、だったらもっと面白くできたんじゃない?とも思うし。
    みんな復活するにしてもずいぶん簡単でしらける。
    全てが薄っぺらい。
    なかなか読み進めずしんどかった。
    疲労感が半端なかったです。

  • 舞台設定がゆえか
    物語に入り込めなかった…

  • デビュー作の興奮のまま2作目読みました。またテイストの違う感じですが、人の嫌なところと良いところの二面性を描くのは変わらず。
    世界が終わるから、新たな世界へ(ノアの方舟のよう)という体で始まり、最後はちゃんと新たな世界に行けました。しかもこの話はファンタジーではなくSFで、こわれた地球が復旧した後の、適切な時期に地球に戻すために設定した伝説によって翻弄される話でした。色々示唆的な話なんでしょうが、宗教の知識があまりないゆえにSFとしてたのしく読み切った感じです。

  • 多崎礼さんの本、2冊目。
    世界の命運を分ける、ある責務を背負うことになった少女ノトのファンタジー。
    独自の世界観を作り上げる才は見事。でも自分の理解力が未熟で前半はその世界観を把握するのに手間取った(個人的ファンタジーあるある)。だが後半に近づくにつれページを捲る手が止まらず一気にラストまで。ちょっと駆け足気味に感じました。
    よかった、魅力的なキャラクター達も。せっかく魅力的な設定なのでもっと掘り下げてほしい。
    ネタバレせずに書くと、最後の展開がまた複雑な重要ポイントなのに(いい意味で)わりとあっさり説明でボリューム割いてないのが勿体無いなぁと。

  • ファンタジーと思って読み始めたので所々に出てくるSFチックなワードには少し違和感を覚えたが、その後に待ち受けるSF全開のラストは好き(この設定についてはもっと詳しく知りたかった)。ただ、せっかくの設定なのに駆け足で終わってしまったのがもったいない。キャラクターも掘り下げが足りない。もっとボリュームを増やして2-3巻の続き物にした方が良かったと思う。

  • ノトは生まれながらにして、ある運命を与えられていた。しかし、それに逆らうかのように彼女は医師を目指し……。うーーーーん、多崎さんだから期待値が高かったのはあるけど、この展開はちょっと……でした。残念。

  • 宮廷預言者にして『真実』の守護者たる義兄ホリディが、姿を消した。それは、終末神話の始まり。

    救世主の『運命』の守護者となるべく育てられた少女ノト・ファーレは、義兄の残した預言をたどり、残り3人の守護者『勇気』『叡智』『恩寵』を探す旅に出る。

    ノトの言葉に応じ集った守護者たちは、幼い頃の記憶と感情を持たないノトにとって、初めての大切な仲間となった。
    しかし、預言の成就の時には、彼らは救世主とともに邪神と戦い、命を落とす事になる。
    世界を救う一方で、仲間たちをも守る事は出来ないのか。
    預言に、運命に、神に抗おうとするノトの選ぶ道は…


    多崎礼さんの、ファンタジーのフリをしたSF…と書いただけでネタバレになりそう。

    う〜〜、このストーリー、この世界がこの分量?!もったいない…!!
    多崎作品は、個々の作品ごとに組み立てられた独特の世界観と結びついたストーリーが魅力なので、これだけの物語を描くなら、せめて倍くらいのボリュームがないと、長い長いあらすじみたい。
    いつか、『完全版』が刊行されないかなぁ。

  • いまひとつ感情移入できない。もっと掘り下げれば面白そうなのに、もったいない。

  • 救世主と、その守護者の伝説がある世界。感情のない主人公が守護者の一人として旅に出るが、自らが救世主として、人々を新世界(復興した地球)に導く話。
    序盤の仲間集めが、予言にしたがって淡々と進んで行ってしまうが、終盤はちょっと盛り上がる。

  • 長年の戦で荒廃した世界。
    そこでは語り継がれる終末神話があった。

    SFファンタジー…かな?
    一人称が淡々としすぎてて、さらさらっと終わってしまった。
    シリーズにしてもう少しゆっくり進めてくれてもいいのに…。仲間を集めるくだりだけでもあの倍はかけていいと思うし。

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著者プロフィール

2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

「2023年 『レーエンデ国物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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