- Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041032350
作品紹介・あらすじ
平坦な毎日を持て余していた高1の泳は、終わらない波・ポロロッカの存在を知ってアマゾン行きを決める。たくさんの人や出来事に出会いぶつかりながら、泳は少しずつ成長していき……。読めば胸が熱くなる青春小説!
感想・レビュー・書評
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「行かせてくれよ」
八田泳、高校一年生。そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。ーーー小さな一滴が大きな波紋を生んでいく、等身大の成長物語ーーー
思春期でくすぶってる感覚が蘇るような一冊だった。自分自身は大人側になったので、眩しく感じながら読んだ。中高生向けと思いきや、きっと「大人」にも刺さるだろうな。波がくる感覚をとらえて、その波に向けて進む勇気が大切だと教えてくれる物語だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イイ!良い!good‼︎
親に愛され恵まれた生活環境で育つ帰宅部一人っ子の男子高校生、泳。唯一サーフィンには夢中だ。
暇を持て余した夏休み「終わらない波は、あるよ」をきっかけに、アマゾン川のポロロッカの波乗りに行く決意を固めた。
初めてのバイト体験で資金を貯めつつ、魅力的な人たちと関わり、ポルトガル語圏の国へ旅立つ。
一冊のちょうど後半は一気読み。
ブラジルに転勤になった叔父の剛のサポートを受けつつもあっという間に日本に帰国。
泳と同化し「もう、帰ってきちゃったんだ」
『大きな音が聞こえるか』
象徴的なタイトルがあらためて良い。
#中高生#中高生とその親#男子 -
読み終わってもまだ心臓はドキドキしている。
700頁の中に詰め込まれたのは、16歳の少年が大人になっていく過程。
ポロロッカに乗るためアマゾンに行く。
そんな無謀な計画を実行すべく奮起する中で現実に打ちのめされながらも、未知の世界に飛び込んでいく。
その生き生きとした姿が眩しい青春小説だった。 -
青春小説
買って何年積読したんだろう。
妙に長い物語が読みたくなってやっと手に取れた。
サーフィン好きな男子高校生が、終わらない波に乗りに行く冒険もの。
かなりの分厚さながらスルスル読めて読後爽やか。
冒険に出たいとの覚悟を決めた主人公もそれを支える大人達も素敵だった。
結局は恵まれた環境に居る子だし、守られている子だから冒険という言葉は勇ましすぎないかとも思うが、頑張った事には変わりはない。
何かを踏み出す1歩はとても尊い1歩だ。 -
最近読んだ中で一番のヒット。何度かブラジルに行った経験があるので随所で懐かしい。
まだ私はちゃんと大人になれていないのでは?とも感じてしまう。。。普通は誰から見ての普通なのか。日本の常識は世界の非常識という言葉を思い出しました。 -
八田泳、高校1年生。唯一の趣味はサーフィン。ある日、泳は叔父がブラジル奥地へ行くと知らされた。さらにアマゾン川の逆流現象=ポロロッカで波に乗れるという情報を聞き…。
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とてもよかった
もっと若い頃に読んでおけばとも思うし、今だから、とも思える青春 -
エンタメや青春小説を想像してたけど、予想してない形の大冒険だった。
過程が省略される事なく丁寧に描かれている所がとてもよかった。
坂木さんの『和菓子のアン』シリーズが好きだけど、こんな作品も書かれるんだなあとその幅の広さに驚いた。
坂木さんの他の作品を読むのも楽しみ。 -
なかなか面白かった。目標を見つけて達成する高校生の話。目標を見つけるまでの葛藤や成長の過程をかなり丁寧に描いているが飽きさせず、最後まで楽しく読めた。