階段坂の魔法使い やさしい魔法は火曜日に (角川ビーンズ文庫)
- KADOKAWA (2016年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041032466
作品紹介・あらすじ
手紙を動物の姿で送る“鳥獣郵便”の工房で働き始めたジュディ。だけど元婚約者の魔法使いルイスとの距離は遠いまま。そんな中、彼女に芸術家たちが集まる晩餐会の招待状が届く。意を決してルイスを誘うけれど――?
感想・レビュー・書評
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この人の言葉は本当に心に響く。
いい言葉も悪い言葉もあるけど、登場人物の心の持ちようが綺麗だと素直に感じる。
悪口が嫌味に聞こえない。直接的な言葉じゃなくても、心が伝わる。 -
ヴィクターの肝心な所で一歩引いてる情けなさが絶妙で、応援したくなります。
ジュディの呪いがあるから踏み出せない気持ちも良く分かってもどかしい。
幸せになって欲しいなと思います。 -
詳しい感想は3冊目で。
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相変わらず、英国風味な絶妙ファンタジー。
やっと!やっと! -
呪いをかけられた鳥獣郵便局の主人である魔法使いルイスは、出会いの気まずさから、青年ヴィクターや狼のリンの姿での三重生活でジュディの周りをウロウロしております。
そんな不器用な二人の恋愛面での成長はかなりのもので、かける言葉を間違ってしまうルイスの苦い気持ちも、どんどん自信を失い気持ちが折れていくジュディにも、キュンキュンです。
ファンタジーに、英国の歌や作家の話を少し加えてリアリティーを出しているあたり、粋です。ここ最近で一番気に入っております。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5131.html -
【ネタばれ感想注意】
シリーズ2冊目。
前巻で起きた鳥獣郵便暴走の件も一段落して、ジュディは郵便工房員の仲間達にも認められ平和な日々を過ごしていました。
そんな中、国営郵便局に新しい局長が赴任してきたと同時に、鳥獣郵便を利用する人達がパタリと減少してしまいます。
どうやら鳥獣郵便が依頼先へ届いていない事故が時折起きているようで、ジュディ達は調査に乗り出します。
魔法使いルイスへの恋心を自覚したジュディでしたが、相変わらずルイスとは疎遠のままで、ヴィクターとは鳥獣郵便を使っての文通を続けていました。
前巻に増して、リンの仕草が可愛くて癒されました(笑)!
ルイスと対立しているエドモンドもまた、先祖の呪いの影響を受けた被害者でもありました。
その呪いを解く為に、ルイスの治める土地を狙っていた事が判明します。
…悪魔の姿で生まれたエドモンドが地下牢に閉じ込められ生きてきた過去を思うと、ジュディじゃないけど切なくなりました。
悪役にも悪を選んだ理由があった…みたいな設定は、相手を憎みきれなくなるので本当にずるいですよね。
もしかすると、これからエドモンドの双子の兄弟も登場してくるのでしょうか。
そして、ラスト近くで、工房仲間のブランドンの正体が明かされます。
もしかして、これからも巻が進むにつれ工房仲間の出自が明らかになる展開なのでしょうか!
楽しみになってきました!
ラストのヴィクターの手紙の暗号のエピソードは、手に汗握りながら一気に読んでしまいましたー!
ラスト2行の破壊力が半端なかったです!
こんなに幸せな気分で1冊の本を読み終えたのは本当に久し振りです。
遂に両想いになったジュディと「ヴィクター」ですが、3巻の展開が楽しみです♪