- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041032633
感想・レビュー・書評
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#読了。
大手企業を退職し、保育士として私立保育園「みつばち園」で働くことになった星野親、27歳。女性職員しかおらず、また様々な事業を抱えた子供や保護者が多い「みつばち園」。新米保育士星野は、園や子供を守るため奮闘する。
社会的に重たいテーマで、人間関係も複雑ではあるが、ユーモアを交え重くならずに描いている。「あぽやん」同様の青春お仕事小説だが、保育園というテーマのため身近に感じる人も多いのでは。こちらも続編ありかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会人経験2年つんだあと、公立の保育士を目指して大学卒業し、私立保育園「みつばち園」で働くことになった28歳男性保育士のおはなし。
女子のための手に職図鑑の保育士のページで紹介されていたので読んでみた。
読みやすいし、続きが気になってあっという間に読めた。
公園をめぐる他保育園とのやりとりの章は、たしかに複数保育園あると、公園とかではちあわせるよなー!と、他にも自分のしらない調整とか気遣いとかありそうだなあと思った。
ネグレクトやモンスターペアレント、保育園同士のいさかいなど、重いテーマだったけど、暗くならず最後はあたたかいきもちになれる本だった。
みつばち園の先生みんな子ども思いで優しいし、園長めちゃくちゃ器でかいし、
主人公もお酒弱いのに飲まされてハラハラするけど頼れるとこたよれるし、
こんな先生たちに預けたいなーと思った。
一番かっこいいなと思ったのは、調理師さん。
調理の仕事へのこだわりもすごいし、自分の作ったご飯を食べない子供をみて叱るのではなく、どうしたら食べられるのかを調べて改善しようとする姿が、プロだなー!と感じた。 -
勤めていた保険会社を辞め市の保育士を目指す『星野』が試験までの間働くことになったのが、家庭保育室と認可外保育所を併設する『みつばち園』。問題のある家庭を回されるだけにトラブルも多い。ついた呼び名が『ダイナマイト・ハニー』。
保護者のクレーム対処に他園の嫌がらせ、そして最大の危機が!星野は園の存続と採用試験をかけて奔走する。
保育士さんって、仕事はキツイのに給料は安い。その為人員が不足しているとニュースでもやっているけど、本当に大変そう。子どもが好きじゃなきゃやってられないだろうけど、それ以外の問題がねー。こんな親いる?と言ってもフィクションなので大袈裟に書いてあるんだと思いながらも、いやいや、もしかした現実はもっと酷いこともあったりしてと考えたりもして。
創作とは言え、子どもが傷ついているのを見るのは辛いものがあるけれど、主人公は前向きだし結果オーライなので元気になれそう。 -
将来の進路は、保育・小学校の先生という人には必読。
楽しいことも多いが、たぶんこの小説よりも現実は厳しいし、いたたまれないことも。
楽しかったという経験しか持っていない人にこそ。