秋葉原先留交番ゆうれい付き

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 231
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032688

作品紹介・あらすじ

イケメンで社交性の高さがこうじて幽霊まで見える警官向谷と、毒舌で聡明オタク気質の警官権田が働く秋葉原では、今日も地域に根ざした小さな謎が進行中。一方、向谷の眼には足だけの女性の幽霊が見えたのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • 東大卒なのに駐在所勤務のメガネトド、幽霊が見えるイケメン巡査、足だけの幽霊。
    なんとも突飛な設定でユニークです。
    「三途の川で落としもの」に出てくる奪衣婆が小学生の脳内ではダツ・エ・ヴァだっのも面白かったですが「骨折り損のくたばれ儲け」など、細かい所の言葉のセンスも楽しくて好きです。

  • 秋葉原の交番での話。交番というか駐在所らしいけど、都会に駐在所があることが不思議というか違和感あったな。話は面白かった。



    奥多摩の山中で何者かに殺害された季穂は、足だけの幽霊になってイケメン警察官の向谷と出会う。向谷は、奥多摩の交番で問題を起こして謹慎処分にされ、秋葉原の交番に戻ってきた。その交番には、ドドみたいなアニオタ警察官権田が勤務していた。季穂は何故殺されたのか、2人の警官は捜査を始めるが、一方で秋葉原を巡ってさまざまな事件も起こって…



    秋葉原は、もう何年も前に行ったきり行ったことがないが、2人の警官と幽霊を通して、秋葉原を体験したような気分になった。
    さまざまな事件が起こるたびに、2人と幽霊は捜査に行くんだけど、権田はエリート街道を行かずに秋葉原の交番に留まり続けるし、向谷はどうやって試験を突破したのか不明なぐらいにバカだしで面白かった。



    もし続編があったら読みたいなぁ。



    2016.10.23 読了

  • 幽霊は見えるが、頭脳が足りないイケメン。
    頭はいいが、毒舌オタク。
    そして、足だけの幽霊。
    凸凹警官コンビ+幽霊3人組の連作短編。
    面白かった。
    理解力の低い向谷を軸にした、頓珍漢なやりとりが楽しい。
    ユーモアがあり、時には、ほろりとくる人情も。
    読後感もよい。

  • 権田と向谷の警官コンビに足だけの幽霊さんの取り合わせが、面白かった。幽霊さんが成仏してないのは、続編があるから?彼らの活躍をまた見られたらうれしい。

  • 西條さんがじつはアニメ好きということで、その知識を余すところなく発揮した推理?ちょっとホラー?コメディです。
    東大出で、オタクの権田と、先々で女性問題を起こすイケメンの向井。有名な交番のマンガのキャラクター(顔だけ)連想してしまいました。そこへ現れる、足だけの女性の幽霊。しかも、それは向井君だけにしか見えない様子。彼女を殺した犯人は誰なのか?・・・というのを軸に、秋葉原先留交番に持ち込まれるいくつかの事件をからませた短編集。
    こんなん、書いてみましたけど?と余裕で見せられた気分。この路線もじゅうぶん行けると思います!続編希望。

  • 足子さんの過去が辛いなー。でもほっこりする話ばかり。続編希望。

  • 西條さんはこういうファンタジックな設定も実は意欲旺盛なのかしら。個人的にはゴメス~の設定もさいしょすごく受け付けなかったし、これも序盤は、なんかアリエナイ設定×軽いノリが、あまり入り込めなかったけど、ぜんぶ読み終えて、結果、面白かった。いろいろなひとの思い、苦悩がクロスしながら描かれていて、季穂、希穂の父母兄それぞれ、マリリン、ARA、ARAの親、いろいろな立場から、被害者でもあり加害者でもある、どちらにもなりうるひとの人生の難しさを考えさせられた。銀バッタとケロ4には同情できんけど。権田と向谷は名コンビだよね。登場人物を脳内で再生しやすい描写表現も多くて、つぎつぎ人が登場しまくるんだけれど読みやすい。これ続編くるだろうなあ。西條作品は、江戸×人情みたいなのがいちばんすきだけど、これは続きがあるなら、ちょっと期待。

  • 秋葉原の先留交番で起こった5つの人情ミステリー…。

    秋葉原をこよなく愛する権田。
    東大出なのに、ノンキャリアの交番勤務に拘り続ける巨体なキモオタク野郎。
    交番の奥には、おびただしい数の本と漫画やDVDに大量のフィギュア。
    そこに、毎度毎度女性問題で謹慎になり、権田の先留交番預かりになったイケメン向谷。
    彼が連れて来たのは「足子さん」膝下だけの幽霊…。
    向谷は、昔から霊感の強い巫女が代々出ていた家系で小さい頃から見えていた。
    向谷だけに見える足子さん権田には見えない。
    でも、すんなり足子さんの存在を信じる権田が良かったなぁ。
    何とか足子さんとコミュニケーションが取れるようになると、
    足子さんはメイドカフェの№1キャスト渡井季穂で、何者かに殺害され
    足だけの幽霊になっていることが判明。
    権田と向谷は、独自にその事件の捜査をしていく事に…。
    しかし、交番には次々と事件が発生し二人と足子さんで事件を解決していく。

    巨体で一見気持ち悪いメガネトドのオタクの権田。
    しかし、頭脳明晰で推理力も素晴らしく、愛情も豊かな切れ者。
    それに比べ、超イケメンでコミュニケーション能力はずば抜けているが、
    その他は全てダメダメの向谷との凸凹コンビが面白かった~♪
    足子さんの心の毒舌も面白かった~(๑´ლ`๑)フフ♡

    足子さんは実は幽霊じゃなくって生きているんじゃないかって
    期待してたけど…残念ながら外れちゃったp(´⌒`。Q)グスン
    でも、足子さん成仏もせず今も先留交番で幸せに暮らしてる。
    続編があるのかも…楽しみです(❁´ `❁) ♡

  • 笑えて、あたたかくて、泣けて、優しくて、楽しい本でした。西條奈加さん大好き。

  • イケメン向谷。頭脳明晰なメガネトド。足だけの幽霊。
    キャラが楽しく、面白い。途中ダレかけたけど、最後には意外に泣けました。

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著者プロフィール

1964年、北海道中川郡池田町に生まれる。北海道帯広三条高等学校を経て、東京英語専門学校を卒業。 2005年、『金春屋ゴメス』が第17回日本ファンタジーノベル大賞 大賞を受賞しデビュー。2012年、『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞。2015年、『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞。

「2018年 『秋葉原先留交番ゆうれい付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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