改編 蜘蛛の糸・地獄変 (角川文庫)

著者 : 芥川龍之介
  • 角川書店 (1989年4月1日発売)
3.73
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  • 本棚登録 :601
  • レビュー :30
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033142

作品紹介

大正7年、芥川はすでに文壇に確たる地歩を築き、花形作家としての輝かしい道を進んでいた。愛娘を犠牲にして芸術の完成を図る老絵師の苦悩と恍惚を描く王朝物の傑作「地獄変」、香り高い童話「蜘蛛の糸」ほか、明治物「奉教人の死」、江戸期物「枯野抄」など溢れる創作意欲の下に作品の趣向は変化を極めている。

改編 蜘蛛の糸・地獄変 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 表紙とお値段に惹かれて買いました。あと、日本を代表する文豪の作品に触れたかったのもあります。

    太宰治や江戸川乱歩も、私の中では(いい意味で)独特な表現をする人たちだと思いますが、芥川龍之介は・・・これまた個性爆発なのですね。

    ブログにて詳しいレビューしています。
    http://egaodekurasu.jugem.jp/?eid=884

  • 高校時代、この一冊から近代文学の門を叩いたことを思い出し、久しぶりに手に取った。「地獄変」のみを再読するつもりが、引き込まれるように芥川の作品群に魅入られ、完読してしまった。「地獄変」と「蜘蛛の糸」に描かれた究極美の世界を味わっていると、高校時代に受けた衝撃と文学をひもとく純粋な歓びが胸に蘇ってきた。「奉教人の死」に描かれたろおれんぞの死に深く心を打たれ、「邪宗門」の血湧き肉躍る展開に時間を忘れて夢中になった。私にとっては読書の愉悦の原点にして、未だに燦然と輝く金字塔のような作品だ。

  • 短編集でクモの糸が入っている。地獄変では、娘を牛舎に入れて燃やしてしまう。絵のために。
    毛利先生は、不器用ながら教えるのを生きがいにした先生の話。
    犬と猫は欲がない主人公が家臣を助けて犬をもらい幸せになる話。
    どの話も人間味があってよいと思う。

  • 「地獄変」を読んだ時…昔「羅生門」を授業で読んだ瞬間に心に湧いたのと同じ何かが蘇った。
    私は芥川龍之介の「はっ…」っと息を飲むような苦しく切ない後味が好きかもしれない。
    どの作品にもちょっとした苦味があるような、そして何かを考える余韻を残しているところが、難しいながらも読み続けてしまう理由に違いない。
    芭蕉が登場する作品もあれば最後は少しファンタジーもあって、幅広い世界を味わえる一冊。

  • 芥川の鋭い筆致によって人間の業、強さ弱さを浮かび上がらせた作品を、うまくまとめていると思う。装丁が美しいのもポイント。最後の一編だけすこし「ちがう」気もしたが、巻末には年表も付いていて十分に楽しめた。

  • 羅生門を読んでから、芥川龍之介さんの作品に触れてみたいと思い買ってみましたが、凄く面白かったです。
    所々言葉の意味が理解できず、読めないところもありましたが、勉強になりました。個人的に、「蜘蛛の糸」、「毛利先生」、「犬と笛」が心に残っています。

  • 収録されている作品すべて面白い。特に地獄変は絵仏師良秀を題材に描かれていて芥川の芸術観が表れているように感じられる。

  • 袈裟と盛遠/蜘蛛の糸/地獄変/奉教人の死/枯野抄/毛利先生/犬と笛

  • 歴史もの、キリストもの、エッセイ、童話(寓話?)と振り幅の広い短編集。おなじみ蜘蛛の糸でようやく見知った話に出会えた安心感があったものの。全体的にどう受け止めていいのか今二つ三つ困る構成。鬼灯の冷徹を読んでいたおかげで地獄変とかはあの世界観で脳内変換されて読みやすかった。と。

  • 「蜘蛛の糸」
    俺は、カンダタ(牛建陀多)だ。
    もちろん、殺人も放火もしてはいない。
    だがしかし、悪事を働いたことはないと言い切れるだろうか?

    そんな罪人の俺も、一度ぐらいは小さな善行の機会はあっただろう。
    蜘蛛の糸の様に、儚くも脆い救済を得ることになるかも知れない。
    でもその契機ですら、人間は利己主義に塗れ自らの手で失ってしまうのだ。
    文庫版にして僅か6頁だが、その内容は無情にして重い。

    日本のロックでも、しばし題材に挙げられる。
    筋肉少女帯「蜘蛛の糸」
    人間椅子「蜘蛛の糸」
    空無茶「健陀多」

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