羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 2397
感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033159

感想・レビュー・書評

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  • 「羅生門」は高校生だった時に読んだことがあるため、読みづらいことはなかったものの、全体的に話が少し難しかった。

  • 羅生門.鼻.芋粥.父 に、とても醜い人間味を感じた。
    考えさせられる話が多く、勉強になる一冊。

  • 限定カバーが素敵でジャケ買いしました。
    言わずもがな有名な文豪、芥川龍之介ですが数年ぶりに手に取りました。
    「羅生門」は教科書にも載っており誰もが1度は目を通す作品かと思いますが、
    当時の感想は覚えていませんが子供ながらに善悪について思案せざるを得なかっただろうと思います。
    大人になった今、現代の子供たちには是非「鼻」も目を通して欲しいなと感じます。
    人間の一瞬の輝きを引き出す彼の芸術性は、やはり美しいと改めて感じました。

  • 芥川龍之介の作品は羅生門と河童くらいしか知らなかったのだが、今回短編集を二冊通して読んでみて大正解だったと思う。名が売れてる作品はやはり面白いし、それ以外のものも軒並み読み応えがあった。芥川作品全体に漂う薄い絶望感や、人間や世間に対する諦観・皮肉が、神経質なほど緻密に、そして丁寧に作り込まれた文章で、過不足なく表現されている。作品ごとに落差を感じることがあまりなかったのは、彼の短い人生によるものだけではないだろう。産みの苦しみはいかほどだったかと考えさせられると同時に、感謝を覚えた、そんな短編集だった。

  • 有名な羅生門はもちろんおもしろかった!
    ひょっとこ、父、煙草と悪魔がおもしろかったなー

    ひょっとこの、息を吸うように意味の無い嘘をつく男には、自分を重ねてしまう。。
    虚しくて、寒々しい。でも、そこが妙に惹きつけられる。

  • 名作

  • 初期作品集とのこと。「最初」には誰しも気負いがある、だからこそそこによく現れる。初期でこれなのか…と考えると完璧主義もあまり良いものではないね。

  • 240.2008.6.26

  • 表題の3作以外の話を、じっくり読むのは初めてだった。
    とりわけ印象深かったのは「孤独地獄」「手巾」「煙草と悪魔」「煙管」「MENSURA ZOIRI」「日光小品」「葬儀記」。
    著者は「手巾」のなかで語られる長谷川先生のように、日本の文化を愛する一方で、海外の芸術や文化の知識にも長けている。その見識の深さには、ただ脱帽するばかり。
    この時代の娯楽といえば遊芸や工芸品の類など限られており、だからこそ興味や関心がそういう方向にいったのかもしれない。けれど、それだけでもないと思う。「日光小品」で描写されているような日常生活におけるちいさな発見を見逃さない洞察力があってこそ、先述の豊富な知識が威力を発揮し、数々の優れた作品が生み出されたのではないか。
    この本を読むなかで、自分自身の知識や思考の程度の低さをひたすら痛感すると同時に、良い刺激を受けた。

  • 高校時代以来の再読。

    時々こんな古典にあたるのも良いかな

著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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