ローウェル骨董店の事件簿 センチメンタル・ジュエリーの謎 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033630

作品紹介・あらすじ

第一次大戦直後のロンドン。
検死官として働く青年医師デリックと、
骨董店店主のデューイは、性格が正反対の兄弟だ。
大戦中に疎遠になったが、今では和解。
けれど兄デューイには、いまだ消えぬ心の傷があった。

そんなある日、骨董店に帰還兵らしき男が現れる。
女性の髪が入った美しいジュエリーを置いて去った彼は、
直後死体となって発見された。

童顔刑事エミールと共に、事件の調査を始めた兄弟だが……。
人の絆の優しさに泣かされる英国ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 戦争から傷ついて帰ってきたり、戦争へ行くことを拒んだりと割と重い設定なのかと思えば、意外と普通の生活で安心して読める英国ミステリー。
    ホームズやポアロを読んだり観たりしてる人には、容易に想像できそうな背景描写が好きです。素敵。

    んが、作者さんには申し訳ないが、BL的な楽しみをしながら読んでしまったw

    やっぱ、エミール✖️デリックだよね✨とかww
    こちらはシリーズ2作目だったかな。
    やっと、タイトル通り骨董店から事件が始まるのです。
    ちなみに、ケイ✖️デューイでもある。骨董屋デューイの賢い養い子は強いのですwww

  • 実は別版を読んでしまいましたが、内容に遜色なしなはず。やはり戦争は何も生まないので嫌だなぁと。みんなが幸せになれる世界を祈るばかり。

  • 戦争の影が事件にもローウェル兄弟にも引取った親友の子供ケイにも暗く覆っている。連続殺人を追う形の展開で物語は進むが、本当に語られているのは戦争の悲惨さ、人を殺すことへの嫌悪、そして友情の素晴らしさだ。ある意味戦争文学と言ってもいいのではと思った。

  • シリーズ2作目で話がどんどん進んでいくからおもしろいけど、事件も主人公たちも戦争中の遺恨のはなしなので暗い気持ちになった。

  • 戦争のメリットのなさが浮き彫りになる話でした。
    でも、ケイがデューイと父とのことに一区切りついたようでよかったです。
    これからしゃべるケイが見れるのが楽しみです。

  • ライトノベルミステリーの体裁だけど、ものすんごく大切なテーマがいくつも詰まってる。

  • 戦争に行った苦しみと、行かなかった苦しみが常に纏わりついている。
    どちらが良いとも言い切れず、平和を願うばかりです。
    皆の仲が深くなって行くのが嬉しい。

  • シリーズ第2弾。宝石に関係するミステリ。

  • 面白いんだけど、他の本でも感じるのは、もうちょっとスピード感が欲しい。

    今回のお話は、最後にうるっと来た。
    椹野先生のお話は、優しい人ばかりなのが好き。

  • 多分ライトミステリと呼ばれるタイプの小説2巻目(たぶん)

    戦争、戦争。
    今の自分にとっては戦争は時間も場所も遠い遠い話ですけど、今でも戦争は起きていて、無辜の人々が巻き込まれている。
    ではその兵士達は無辜ではないのか?
    生まれた時から戦火に巻き込まれ、それを常識として育った人と自分とでは価値観は全く違うだろう。
    遠く乖離した話であるが、酷く身近な話でもある。
    皆が平和に暮らせる時と場所は果たして存在するのか。どうなのだろう。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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