新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)

著者 : 森見登美彦
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年8月25日発売)
3.84
  • (39)
  • (87)
  • (57)
  • (6)
  • (0)
  • 本棚登録 :948
  • レビュー :62
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033692

作品紹介

芽野史郎は全力で京都を疾走した――無二の親友との約束を守「らない」ために! 表題作の他、近代文学の傑作四篇が、全く違う魅力をまとい現代京都で生まれ変わる! 滑稽の頂点をきわめた、歴史的短編集!

新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 四つの話の中で走れメロスが一番好きだった
    原作と全く違うぶっとんでる 森見登美彦って感じ
    桜の森の満開の下は元を知らなかったので読みたいと思った

  • 中島敦『山月記』、芥川龍之介『藪の中』、太宰治『走れメロス』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、森鷗外『百物語』という名作文学5篇を下敷きに……「アレンジ」、「リライト」、「本歌取り」、「換骨奪胎」、「翻案」、「パロディ」……いろんな言い方があると思いますが、千野帽子氏が巻末の解説(これまた夏目漱石『夢十夜』を下敷きにした手の込んだもの)で使っていた「再起動(リブート)」という表現が、僕はとても好きです。なんと言っても勢いがある。 何しろ森見氏は名作5篇全部を仮想京都の腐れ大学生の話にしてしまったわけですから。若さと、それゆえのお馬鹿と自意識過剰と屁理屈のエネルギーがみなぎる連作短編集でした。
    なかでも『走れメロス』の暴走っぷりはすごかった。原作では親友のところに戻る救出劇だったのが、森見版では親友のところから離れる逃亡劇に反転。オチは秀逸!
    その次に置かれた『桜の森の満開の下』に漂う寂しさは、胸にじんときました。

    ところで、祥伝社文庫版も持ってたはずなんだけど、どこにいっちゃったんだろう? 記憶違いかな……?

  • 森見氏の描く腐れ大学生たちは一体どこまで暴走するんだろう。腐れ大学生?であるガキに借りて森見作品を立て続けに3冊読んだ。実に馬鹿馬鹿しい!大学デビュー的な男子たちと黒髪の乙女が無理やり「何者」かになろうとしている姿は描き方によっては薄暗い物語にもなりそうだが、なんともポップだ。頑張って馬鹿になろうとしているというか(笑)。オイラ的には「走れメロス」が好きだが、涙ぐましいくらいに荒唐無稽だ。だから、彼らが大人になった時の物語は想像したくないな。その切り取られた数年間だから面白いのかも。でも、「新釈 走れメロス 他四篇」でひとつもまともに原作を読んだことがないオイラはどうしたもんだろ?

  • 「藪の中」が好きだ。ベースのお話は、坂口安吾が好き。
    そして、京都、学生、でお腹いっぱいなので、時間をあけて、「有頂天家族」を読んでみようかと思う。

  • 多少の書換かと思いきや、大幅な書換でした笑

    森見さんらしくて好き。

  • おなじみの近代文学傑作小説を下敷きに現代の京都によみがえった物語五編。
    中島敦「山月記」、芥川龍之介「藪の中」、太宰治「走れメロス」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、森鴎外「百物語」。原作の文体や雰囲気を残しつつも腐れ大学生の阿呆さ全開の展開で、オリジナルを知っていれば二度おいしいし、未読なら読んでみたくなる。『走れメロス」はもとの話の直情な主人公や「友情」のバカバカしさを笑うようなひねり方で、一見ドタバタに終始していても伝えるものは意外と深いと思った。
    連作風に森見ワールドの登場人物やアイテムがあちこちに登場して、ひと通り読み終えてからカバー装画を見るとまた楽しい。

  • 「癒してどうする、この俺を」
    彼は呻いた。
    「今までの苦労が水の泡だ!」

    この台詞好き。
    全部の新釈短編に出てくる登場人物たちは少しずつ繋がっていて、最後の「百物語」なんかは森見さんの語りでこれまでを振り返るようで、もう一度始めから読み返したくなる。

  • 表題作はよかったなあ。もう森見文学の真骨頂って感じで。
    共通する登場人物が各お話にあったので、最後に何か統一的な話になるのかなと思ったら肩透かしを食らった感があったのがちょいと残念。でも面白かった。森見は良い。

  • 走れメロスがぶっ飛びすぎていて笑った。山月記もとても良かった。

  • 森見さん、さすがです。
    走れメロスしか元ネタを知らなかったけど、十分に楽しめる作品。
    というか元ネタをすごく読みたくなる。比較したい。

全62件中 1 - 10件を表示

新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)のその他の作品

森見登美彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
森見 登美彦
湊 かなえ
伊坂 幸太郎
ピエール ルメー...
恩田 陸
有効な右矢印 無効な右矢印

新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)に関連する談話室の質問

新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする