- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041033708
作品紹介・あらすじ
夜だけ営業の定食屋、「ばんめし屋」店長、夏神のもとに入った一報。それは夏神の師匠が営む洋食屋が、近々閉店するという報せだった。元俳優で店員の海里は、夏神と共に師匠の店へ行くことになるが・・・・・・。
感想・レビュー・書評
-
洋食店の師匠との邂逅によって、これまで飄々として弱い部分を見てなかった夏神の人間らしいところがたくさん見られ、それと同時に海里の人間としての成長も確認できるストーリーだった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安定感。こういうある程度読める筋でありつつも最後まで読ませるのが意外と難しいんだよな、って最近思う
2023.9.9
151 -
夜だけ営業の定食屋<ばんめし屋>シリーズ第5作。
今回は夏神の料理の師匠・船倉の登場により、以前から気になっていた夏神の過去が明かされる。
夏神が山の事故で大切な人(やっぱり夏神の彼女だった)を亡くした後、どうして定食屋を開くことになったのか。
夏神の料理の師匠の話でその理由が分かり、まるで海里の過去を見るかのような因縁話に上手くできてるなと感心する。
自暴自棄になりながらもどこかで助けてほしいと叫んでいた夏神を船倉が助け料理を教え、その夏神はやはり自暴自棄で自分を見失っていた海里を助け、その海里は主を失って途方に暮れていたロイドを助け…こうやって巡り巡っていろんな人(だけじゃないけど)の繋がりが出来ていく。
師匠の死、幽霊となった師匠の成仏のために一肌脱ぐことにした夏神と海里たち。そのときに寄り添う海里の様子は…今回もごちそうさまでした。
弱ったイケメンもまた良し。
洋食屋の師匠の元で働いていた夏神が何故「定食屋」を選んだのか。
お客様の晴れの日を演出したい師匠と、お客さんの居場所『家』を作りたい夏神。どちらも素敵だし、師匠の店のように亡くなってもなお閉店の日に大勢のお客さんに惜しまれるということが、師匠がこれまで築き上げてきた日々を表しているのだろう。
そして夏神は過去の山の事故にようやく向き合う勇気を持てた様子。
次回はそっちがメインになっていくのか。 -
最後の晩ご飯シリーズ、第5弾。
今回は、表紙を見て、え、この素敵な洋食屋さんは何だろう?
と首をかしげたのですが…そういうことでしたか。
夏神さんの凄すぎる過去と、意外なもろさが明らかになる。
そして、ちょっとしっかりしてきた海里、今回頑張ったロイドさん、頼りになる兄夫婦…
キャラクター同士の絆が強くなっていくのが嬉しい、シリーズものです。
良いお話でした。
師匠、冷蔵庫のプリンをまだ食べていなくて心残りなのかと思ってしまいました(笑) -
とってもいいお話だった‼︎
-
夏神さんの師匠との絆や、海里との絆に感動。