最後の晩ごはん 師匠と弟子のオムライス (5) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2015年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784041033708

作品紹介・あらすじ

兵庫県芦屋市にある、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。
元イケメン俳優海里もすっかり店に馴染み、美食について勉強中。
そんな中、店長の夏神に、師匠の船倉から一本の電話が。
なんと自ら営む洋食屋を、近々閉店するという。
すぐに皆で店を訪ね、船倉の作る洋食を堪能するが、その直後、彼が急死したという報せが届いて……。
若き日の夏神に、料理という希望を与えたシェフの想いとは。
涙溢れる、お料理青春小説第5弾。

みんなの感想まとめ

人間関係や成長をテーマにしたこの物語では、料理を通じて繋がる人々の絆が描かれています。夜だけ営業の定食屋で繰り広げられるストーリーは、夏神の過去と師匠との関係を通じて深まります。彼が抱える痛みや、師匠...

感想・レビュー・書評

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  • 洋食店の師匠との邂逅によって、これまで飄々として弱い部分を見てなかった夏神の人間らしいところがたくさん見られ、それと同時に海里の人間としての成長も確認できるストーリーだった。

  • 安定感。こういうある程度読める筋でありつつも最後まで読ませるのが意外と難しいんだよな、って最近思う

    2023.9.9
    151

  • 夜だけ営業の定食屋<ばんめし屋>シリーズ第5作。
    今回は夏神の料理の師匠・船倉の登場により、以前から気になっていた夏神の過去が明かされる。

    夏神が山の事故で大切な人(やっぱり夏神の彼女だった)を亡くした後、どうして定食屋を開くことになったのか。
    夏神の料理の師匠の話でその理由が分かり、まるで海里の過去を見るかのような因縁話に上手くできてるなと感心する。
    自暴自棄になりながらもどこかで助けてほしいと叫んでいた夏神を船倉が助け料理を教え、その夏神はやはり自暴自棄で自分を見失っていた海里を助け、その海里は主を失って途方に暮れていたロイドを助け…こうやって巡り巡っていろんな人(だけじゃないけど)の繋がりが出来ていく。

    師匠の死、幽霊となった師匠の成仏のために一肌脱ぐことにした夏神と海里たち。そのときに寄り添う海里の様子は…今回もごちそうさまでした。
    弱ったイケメンもまた良し。

    洋食屋の師匠の元で働いていた夏神が何故「定食屋」を選んだのか。
    お客様の晴れの日を演出したい師匠と、お客さんの居場所『家』を作りたい夏神。どちらも素敵だし、師匠の店のように亡くなってもなお閉店の日に大勢のお客さんに惜しまれるということが、師匠がこれまで築き上げてきた日々を表しているのだろう。

    そして夏神は過去の山の事故にようやく向き合う勇気を持てた様子。
    次回はそっちがメインになっていくのか。

  • 夏神さんの師匠が店を畳むことにしたと連絡があり、店にみんなで行く事に。
    師匠はよくいる親父といった人柄で、夏神さんの父といってもいいほどのひと。
    夏神さんにとっては色々克服するための一歩を踏み出す話です。
    海里くんの兄が頼られて嬉しそうにする様を想像するとにやけます。バラされて今度二人が会った時に海里くんが話したらきっと照れるんでしょうね。もっと仲が縮んでほしいです。

  • 最後の晩ご飯シリーズ、第5弾。
    今回は、表紙を見て、え、この素敵な洋食屋さんは何だろう?
    と首をかしげたのですが…そういうことでしたか。
    夏神さんの凄すぎる過去と、意外なもろさが明らかになる。
    そして、ちょっとしっかりしてきた海里、今回頑張ったロイドさん、頼りになる兄夫婦…
    キャラクター同士の絆が強くなっていくのが嬉しい、シリーズものです。
    良いお話でした。

    師匠、冷蔵庫のプリンをまだ食べていなくて心残りなのかと思ってしまいました(笑)

  • とってもいいお話だった‼︎

  • 読書メーター(2019/10/31)より転記: 夏神の過去と、三世代(?)対面。普段どっしり構えててくれる感じの夏神さんを海里が支えるという滅多に見られない構図に、ちょっとにやにやしてしまったりなど。無事に送れて&試験合格できてよかったね、夏神さん。

  • 夏神さんの師匠(海里にいわく大師匠)が引退を決意した、という知らせを受けて三人はお店へ(海里とロイドは初対面)。この大師匠、とってもいい人で夏神さんは今も頭が上がらない。ところがこの大師匠が突然死してしまい、身寄りのない大師匠のために片づけに行ったらなんと心残りがある様子でお店にいた!
    大師匠の心残り解決のため、三人が奮闘します。そして、最後に海里の元所属事務所の社長との会話。海里は、何らかの形で芸能界にまた関わっていくのかしら?

  • 夏神の料理の師匠、船倉の急死を受けて、夏神、海里、ロイドが一日限り師匠の洋食店を開いて常連客をもてなすことで師匠の思いを遂げようとするお話。夏神が師匠を慕う思い、海里が夏神に寄り添いたいという思いが丁寧に描かれていて、なんだか胸がいっぱいになった。
    夏神がどんな経緯で船倉の弟子になり、どんな思いで定食屋『ばんめし屋』を開いたのか。このシリーズを読みながらなんとなく気になっていたこともだんだん明らかになってきて、なんだかいいお話だなあと思った。料理を通して人と人のつながりや、傷ついた心の回復を描いているのかなあと思った。相手を思いやったおいしい料理は人を幸せにしてくれるよね。毎日料理を作る身として、忘れてはいけない原点に帰らせてもらえた。

  • 師匠の引退、からの流れが怒涛過ぎて夏神さんと一緒に呆然としてしまった。けど、やっと彼のルーツを読めたかなという感じです。オムライス美味しそうだ。

  • 夏神と、その師匠の回。

    夏神が、へんこ亭を継がず、ばんめし屋を始めた理由など、夏神のルーツが明らかになる一冊。

    海里はもちろん、ロイドや一憲など、それぞれが良い役目を果たしている。
    人と人とのつながりが、ドンドン濃く、強くなっていく、安定感のある一冊。

  • 因果が巡る5巻目。
    今まで明かされていなかった夏神の過去にまつわるストーリー。出会いと別れ、やり残したこととその精算。食と幽霊を扱うからこその話の展開がとてもよかった。
    洋食美味しそう…

  • これも書影違うし。
    夏神さんのお師匠さん、厳しくも温かい人で、きっと夏神さんはとても救われたんじゃないかと思う。
    最後に師匠の心残りをきちんと解決できて、夏神さんも一歩踏み出すことができたかな。

  • 夏神さんの師匠との絆や、海里との絆に感動。

  • 今回は、夏神さんが、料理の修行をした洋食屋の師匠、船倉さんが登場。

    船倉さんが、店を閉めると連絡して来て、3人(ロイドはメガネで)で、洋食屋を訪ね、懐かしい味を頂く。船倉は、夏神の弟子に、海里がなったのとをいたく喜ぶ。お店を閉める日には、手伝いに行くことを約束し、帰宅。

    その3日後、船倉は、路上で倒れ帰らぬ人に。夏神のところに連絡が来て、海里は、兄夫婦に助けを求め、葬儀を無事に終えた。

    船倉のレストランは賃貸であったので、中を片付けに行くと、店に、船倉の幽霊が。
    最後に、常連さんにお別れをして店を閉めたかった思いを受け継ぎ、3人で、1日だけのお別れ閉店会を催すことに。常連さんが沢山やってきて、大盛況で、閉店を迎え、最後のお客は、船倉の幽霊も一緒に見送った。
    ところが、店に戻ると、まだ、船倉の幽霊がいた。夏神に、最後の卒業試験を受けさせないと、成仏出来ないようだった。
    試験の料理は、最初に感動したオムレツライスを作った。しかし、思い直して、中華風の炒飯に、ふわふわ卵を乗せた物を、船倉に食べさせ、無事に、卒業試験は合格。
    洋食屋では無く、定食屋をやる意味は、孤独な人もここに来て、ご飯を食べてホッと出来るような店をやりたいという、夏神の思いもこもった料理だ。

    船倉は、夏神に、先に進めと言い残して、成仏して行った。
    先に進むとは、料理の事ばかりではなく、人間関係も。
    夏神は、以前、登山で亡くなった彼女のお墓参りをする事が出来なかった。でも、遺族にきちんと昔の状況を伝え、謝って、お墓参りをする事で、先に進むべきだと決心がついた。

  • 夏神の師匠の船倉がなくなり、その洋食屋の最後の日を3人で切り盛りする。

    夏神のさらなる内面を知る一話。

  • 夏神さんと師匠の話。

    師匠のお店へ3人で挨拶に行くが、その後、師匠が亡くなったと警察から連絡が入る。
    師匠は何か未練があるらしく、成仏していなかった。
    最終営業が未練だと思った3人は師匠の代わりに最終営業をすることに。
    だが、未練は一つではなくて…

  • 5冊目は店長とその師匠の話。
    おお、そもそもは洋食屋さんで
    修行していたのか。

    店じまいを決意した師匠と
    成長した姿を見てもらおうと思う店長。
    で、くっついていく孫弟子(笑)
    カイリ君は人の懐にうま〜く入り込むよね。

    久しぶりにまたシリーズ手に取ったけど
    この一話完結感がやっぱり好き。

  • なんか、泣かそう泣かそうとしてるのか?つまらなくなってきた。

  • 夏神さんの師匠のお話。
    切なくて…苦しくて…
    でもごはんは人を助ける。五十嵐さんは人を繋ぐ。真っ直ぐな気持ちで。

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著者プロフィール

1997年、『人買奇談』(講談社X文庫ホワイトハート)でデビュー。『最後の晩ごはん』(角川文庫)、『時をかける眼鏡』(集英社オレンジ文庫)、『男ふたりで12ヶ月ごはん』(プランタン出版)など小説を数多く執筆。2023年に初エッセイ『祖母姫、ロンドンへ行く!』(小学館)を発行。その他、共に暮らしている猫たちとの生活を撮り綴ったフォトエッセイ『ちびすけmeets おおきい猫さんたち』『ちびすけloves おおきい猫さんたち』(三笠書房)、人と食との記憶を綴ったエッセイ『あの人と、あのとき、食べた。』(二見書房)がある。

「2026年 『ありふれた家を建てる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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