- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041033715
作品紹介・あらすじ
疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。
芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。
海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。
海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。
そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され……。
笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!
感想・レビュー・書評
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ロイドがいい味出してた。
今回は夏神がほとんど出てこないのだけど、それはそれでいい感じにまとまっていた。
2023.9.10
154詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回は、刑事の仁木さんとの捜査のお話。
ある木版画家から警察署に相談があり、海里とロイドが手伝う事になる。
魂の宿った少女の木彫り人形…
ちょっと怖かったけど、ファンタジーで素敵な物語。
夏神さんは、蓋をしていた心の傷に向き合い、前へ進もうとしている。
海里もまた、過去と向き合い成長していく。
次も楽しみ。 -
夜だけ営業する<ばんめし屋>シリーズ第六作。
新章開店!と裏表紙にあるが、どう変わったのかというと、まずイラスト担当が緒川さんからくにみつさんに。とは言え、しばらく気づかなかった。意識してのことか、それとも元々なのか、イラストはかなり似ている。
それから店主の夏神の方は過去と向き合う第一歩として、亡くなった彼女の家族へ謝罪と当時何が起こったのかという事実を記す長い手紙を送る。しかしやはり突き返され、分かっていたこととはいえ落ち込んでいる。
一方の海里はかつての俳優仲間、季英に再会して彼の舞台俳優として生きる並々ならぬ決意を聞いて思うところがある様子。
事件としては兄・一慶の友人で刑事の仁木の依頼で山奥の山荘へ。そこで出会ったのは幽霊というか、魂というか。
ロイドと共にこの事件をどう解決するのか。
これまでの五作はテンポよく読めたのだが、この六作目にしてなんだかペースダウン。
事件があまり感情移入出来なかったのも大きいが、海里の心境の変化にも個人的には微妙だった。
結局芸能界へ復帰するのか、そうでなくてもやはり役者としてやっていくつもりなのか。
個人的には夏神と良いコンビで定食屋をもり立てて行くものと思っていたのだが、作者さんとしては別の落とし所を考えているのだろうか。
どんな経験も役者人生には役に立つとは思うけれど。
作家の淡海先生が海里をモデルに書く小説が今後の展開のキーになるのだろうか。
今回は事件がメインだったため夏神と海里の絡み(変な意味はない)はほとんどなし。ちょっと残念。 -
疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され…。笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!
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シリーズ第6弾。今回は刑事の仁木さんから持ち込まれた人形の付喪神にまつわる話。
自分の過去と向き合う決意をした夏神さんと、役者への断ち切れない想いを自覚した海里。蓋をしていた過去を自ら開け、新たな一歩を踏み出した2人の今後に期待。
ついに最後の晩ごはんを振る舞う相手が幽霊ですらなくなり、ファンタジー感はさらにアップしたけど、読み終わると元気になれるので良しとしよう。 -
シリーズ6作目。冒頭からどんな風に展開していくんだろうと思っていたら…まぁ不思議な話。しかもいいお話でなんだかよかったな。思わぬところにファンがいて、今後のカイリの進む道にも影響しそう。
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とてもファンタジーな話だった。ロイドが眼鏡であること自体ファンタジーだけど。
ちょっと鳥肌ものの怖さもありピノキオを思い出したりした。人の強い想いが人形に魂を吹き込む、って超常現象、私は信じる。
焼きおにぎり食べたい!
著者プロフィール
椹野道流の作品





