最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり (角川文庫)

  • KADOKAWA (2016年5月25日発売)
3.56
  • (46)
  • (95)
  • (137)
  • (16)
  • (2)
本棚登録 : 1157
感想 : 95
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041033715

作品紹介・あらすじ

疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。
芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。
海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。
海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。
そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され……。
笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!

みんなの感想まとめ

疲れた心を癒す夜だけの定食屋「ばんめし屋」を舞台に、元俳優の海里が新たな成長を遂げる物語が描かれています。今回は、隣の警察署の刑事・仁木との捜査を通じて、海里と彼の友人ロイドが木版画家の悩みに向き合う...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ロイドがいい味出してた。
    今回は夏神がほとんど出てこないのだけど、それはそれでいい感じにまとまっていた。

    2023.9.10
    154

  • 今回は、刑事の仁木さんとの捜査のお話。
    ある木版画家から警察署に相談があり、海里とロイドが手伝う事になる。
    魂の宿った少女の木彫り人形…
    ちょっと怖かったけど、ファンタジーで素敵な物語。
    夏神さんは、蓋をしていた心の傷に向き合い、前へ進もうとしている。
    海里もまた、過去と向き合い成長していく。
    次も楽しみ。

  • 夜だけ営業する<ばんめし屋>シリーズ第六作。
    新章開店!と裏表紙にあるが、どう変わったのかというと、まずイラスト担当が緒川さんからくにみつさんに。とは言え、しばらく気づかなかった。意識してのことか、それとも元々なのか、イラストはかなり似ている。

    それから店主の夏神の方は過去と向き合う第一歩として、亡くなった彼女の家族へ謝罪と当時何が起こったのかという事実を記す長い手紙を送る。しかしやはり突き返され、分かっていたこととはいえ落ち込んでいる。
    一方の海里はかつての俳優仲間、季英に再会して彼の舞台俳優として生きる並々ならぬ決意を聞いて思うところがある様子。

    事件としては兄・一慶の友人で刑事の仁木の依頼で山奥の山荘へ。そこで出会ったのは幽霊というか、魂というか。
    ロイドと共にこの事件をどう解決するのか。


    これまでの五作はテンポよく読めたのだが、この六作目にしてなんだかペースダウン。
    事件があまり感情移入出来なかったのも大きいが、海里の心境の変化にも個人的には微妙だった。

    結局芸能界へ復帰するのか、そうでなくてもやはり役者としてやっていくつもりなのか。
    個人的には夏神と良いコンビで定食屋をもり立てて行くものと思っていたのだが、作者さんとしては別の落とし所を考えているのだろうか。
    どんな経験も役者人生には役に立つとは思うけれど。
    作家の淡海先生が海里をモデルに書く小説が今後の展開のキーになるのだろうか。

    今回は事件がメインだったため夏神と海里の絡み(変な意味はない)はほとんどなし。ちょっと残念。

  • 疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され…。笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!

  • シリーズ第6弾。今回は刑事の仁木さんから持ち込まれた人形の付喪神にまつわる話。
    自分の過去と向き合う決意をした夏神さんと、役者への断ち切れない想いを自覚した海里。蓋をしていた過去を自ら開け、新たな一歩を踏み出した2人の今後に期待。
    ついに最後の晩ごはんを振る舞う相手が幽霊ですらなくなり、ファンタジー感はさらにアップしたけど、読み終わると元気になれるので良しとしよう。

  • 前作の師匠の話が好みじゃなくて、ずっと読むのを控えていたシリーズを久しぶりに読みました。

    主人公 海里のミュージカル時代を知る人が、出てきて語る「五十嵐カイリ」への想い。

    そして、自分の中にしまい込んでいた、演劇への想いを自覚した巻だったのかな?

    今回の幽霊案件が、付喪神ネタで最初はガッカリしたけど、孤独な人形作家と寄り添う人形、その人形を通して見ていた、逝ってしまった少女への想いの話に、涙腺崩壊させられそうになりました(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 

    相変わらず、自分の好みとズレてる感じはしますが、海里と夏神さんがどうなるのか気になるので、諦めずに読み進めてみようかなと思えた1冊になりました。

  • あいかわらずさらさらと読みやすい上に、先が気になる展開で一気に読み進んでしまった。今回は幽霊とはちょっと違うゲストだったけれど、みんなの優しさに心が温かくなった。私も焼きおにぎり食べたいなー。

  • 実はいまいち旧友が誰を指しているか解らないのだけれど。。。
    焼きおにぎりも結構唐突だなぁと。
    今回はそんなに感情入らなかったなぁ。

  • シリーズ6作目。冒頭からどんな風に展開していくんだろうと思っていたら…まぁ不思議な話。しかもいいお話でなんだかよかったな。思わぬところにファンがいて、今後のカイリの進む道にも影響しそう。

  • とてもファンタジーな話だった。ロイドが眼鏡であること自体ファンタジーだけど。
    ちょっと鳥肌ものの怖さもありピノキオを思い出したりした。人の強い想いが人形に魂を吹き込む、って超常現象、私は信じる。
    焼きおにぎり食べたい!

  • 新章ということもあって、色々な伏線が織り込まれている感じ。爽やかな読後感。疲れたときに最適の一冊でした。
    あらすじ(裏表紙より)
    疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され…。笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!

  • ロイドに続く付喪神の登場に、驚きつつも、その人形の想いを浄化できて、良かったなって。
    お節介なのかもしれないけど、海里を始めとするみんなの優しさにほっこり。

  • 購入本。なんてお腹が空く話だろうか。キャラが濃いので、忘れかけててもすぐ思い出せる。『みのりちゃん』の、ラストは涙ものかと思ってたけど、海里と同じく何だか消化不良…けど、海里の新しいスタートのきっかけになったんなら、それでも良しかな。レシピは焼きおにぎりの方が良かったかなーって思ったけど、門外不出だからダメなんですかね…

  • 焼きおにぎりの回

    李英が、舞台俳優を目指すために事務所を退所。
    夏神は、恋人の両親に手紙。

    色んな変化が。
    海里とロイドは仁木に連れられ、六甲山にある
    木版画家、アカネの家へ。

    奈津も伴いリベンジ。
    奈津と仁木の不思議な関係。
    芸能界、俳優の仕事への未練に葛藤する海里。

  • 新たな一歩を踏み出す6巻目。
    海里とアカネ、タイミングは違っていても新たなきっかけを見つけて行くストーリーがとてもよかった。
    それを見守る年上組の温かさもよかったし、その場にはいないはずなのにやたら印象に残るお兄ちゃんも面白かった。

  • 海里の料理の腕前が着実に上がってて、純粋にすごいなと思う。センスあるんだろうな。
    かつての舞台を見てくれてたファンに遭遇とは・・・世の中狭いな、って(苦笑)

  • 今回の話で海里の気持ちが少し分かったような気がしました。

  • 仁木さんと海里、ロイドがアカネの相談に乗る話。
    奈津さんも途中参加。
    絵でもアカネの夢の中見てみたい。

  • 今回は、全く関係ない新キャラクターの登場。
    小さい頃から、不思議な美しい夢を毎日見続け、その世界を木版画で表現する女性アカネのお話し。

    アカネが、山奥の古い洋館に引越してから、夢の中に、不思議な声が聞こえる。
    それを、警官に相談し、涼彦がその電話を受けて、霊的なものの可能性を鑑み、海里とロイドを伴ってアカネの家を訪ねる。話しを聞き、やはり夜中にアカネの寝室に滞在して、様子を見るしかないと判断し、奈津も一緒に、翌日午後11時から謎を解くことに。
    声の主は、寝室の本棚の裏にある隠し部屋にあった人形。前の住人は、人形作家の男性で、その兄夫婦が亡くなって、3歳の女の子を引取り育てた。しかし、5歳で亡くなり、寂しさを紛らわすために、作った人形がそれだった。
    人形作家は、人形に、女の子の話しを聞かせていて、その続きを聞かせて欲しいと、人形は訴えていた。人形もロイドと同じように、人の思いが強くて心を持つようになった付喪神。ロイドの見立てだと、お話しの続きを話してあげれば、人形に戻るのではと。
    人形作家の日記を探しだし、それをもとに、淡海先生に脚本を書いてもらい、海里が芝居をした。
    迫真の演技に誘発されて、最後に人形は、人間のように動き、思い出の焼きおにぎりを食べて、さようならと、この世を去る…
    と、思いきや…
    アカネが、行かないで!私の夢の中に出て来て!と。
    その後、人形はアカネの夢の中に出て来るようになり、アカネの木版画の世界は、新たな世界を描き出す。めでたし、めでたし…。

    アカネは、海里が演じたミュージカルの大ファンだったり、夏神が昔の彼女の両親に出した手紙を受取り拒否されたりと、色々な要素も絡みつつストーリー展開される。

  • 六話目は芦屋のお屋敷に住む女性の木版画化からの相談で、お屋敷での怪奇現象について相談があり、仁木と海里が向かう。

    お話の続きを待つお人形に話の続きを聞かせることで海里がお芝居をしたいことに改めて気づく。

    話はちょっと無理矢理感があって苦しかったけど、ハートフルな話だった。

全80件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1997年、『人買奇談』(講談社X文庫ホワイトハート)でデビュー。『最後の晩ごはん』(角川文庫)、『時をかける眼鏡』(集英社オレンジ文庫)、『男ふたりで12ヶ月ごはん』(プランタン出版)など小説を数多く執筆。2023年に初エッセイ『祖母姫、ロンドンへ行く!』(小学館)を発行。その他、共に暮らしている猫たちとの生活を撮り綴ったフォトエッセイ『ちびすけmeets おおきい猫さんたち』『ちびすけloves おおきい猫さんたち』(三笠書房)、人と食との記憶を綴ったエッセイ『あの人と、あのとき、食べた。』(二見書房)がある。

「2026年 『ありふれた家を建てる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椹野道流の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×