- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041033722
作品紹介・あらすじ
兵庫県芦屋市。警察署と教会の間にある小さな店、それが夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。
元イケメン俳優の五十嵐海里は、料理人見習いとしてここに居場所を見つけた。
不仲だった兄・一憲との関係も修復中のある日、突然一憲が店を訪れる。しかし海里は、一憲の親友だという刑事・涼彦を見て絶句する。
なんと涼彦には、「マフラーの幽霊」が巻き付いていた。
謎のマフラーの理由とは? 泣いて笑って心が軽くなる、お料理青春小説。
感想・レビュー・書評
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今回は、隣の警察署勤務の刑事さんのお話。
この刑事は、海里の兄の親友。
そして「マフラーの幽霊」が巻き付いている。
幽霊の正体がマフラー?と変な話だが、じんわりと温かく、そして悲しい。
また、海里と兄、そして奈津さんとお母さんも含めた家族は、なかなか良い関係になってきて、読んでいて心地良い。
ロイドの存在もすっかり馴染んで、なんだか笑える。
海里の料理の腕も上がってきて、ミートソースパスタが美味しそう。
次は夏神さんの過去が、もう少し分かったりするのかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回のエピソードはストレートながら、なかなかグウッ。。。とくる辛さがあった。
理不尽な悪意を前に人の思いやりが無力であること、それでも思いやりが大切であること、が伝わるエピソード
2023.9.5
149 -
夜だけ営業の定食屋<ばんめし屋>を舞台に、付喪神と幽霊とお料理とが絡んだ謎解き物語第四作。
今回も前作に引き続き海里の兄絡み。主要人物は海里の兄の友人で刑事の仁木。冒頭にある緒川千世さんのイラストによるキャラ紹介によるとこれまたイケメン。
しかしその仁木の体中に「マフラーの幽霊」が巻き付いているのが見えて…。
前作でちょっと縮まった海里と兄一憲との距離がさらに良い感じになってきて安心する。冗談も言い合えるようになったのが良かった。
しかし今回の事件の主軸は「マフラーの幽霊」。読んでる途中でその幽霊の真意に気付くのだが、何とも切ない。でも思いが伝わって良かった。
だがそれ以上に、仁木の言動の端々に???もしかして???と思っていたら、やっぱり!
緒川さんがイラスト担当なのはやはりそういうことなのか。
今回も夏神の海里のほっぺたペシペシにあらぬ妄想を抱いて楽しませていただきました。
夏神が過去に山で失ったのはどういう存在の人だったのだろう。なんだかそこも気になる。
思わず横道に逸れてしまったが、海里が料理人としても少しずつ任される部分が増えてきたり、人間としても少しずつ落ち着きを見せたり思いやりを見せたりして成長していく部分を見られるのは嬉しい。
ロイド氏とのコンビもすっかり定番になりつつある。
相変わらずあっという間に読める薄さではあるものの、夏神と海里、それぞれの今後が気になるので今後も読んでみる。 -
このシリーズは新刊が出たらすぐに読んでいる。
日常ミステリーとしても複雑でなく、ストーリー展開も類型的で、さほど感動するわけではない。
しかし、少しずつ成長する主人公が、彼に関わるすべての人(若干一名、人でないやつもいるが)の心を、自分ではそうと気づかないままにほぐしてゆく。それが心地よい。 -
兵庫県芦屋市。警察署と教会の間にある小さな店、それが夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。元イケメン俳優の五十嵐海里は、料理見習いとしてここに居場所を見つけた。不仲だった兄・一憲との関係も修復中のある日、突然一憲が店を訪れる。しかし海里は、一憲の親友だという刑事・涼彦を見て絶句する。なんと涼彦には、「マフラーの幽霊」が巻き付いていた。謎のマフラーの理由とは?泣いて笑って心が軽くなる、お料理青春小説。
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兄の高校時代の親友で刑事になった仁木の話。
ストーカーにまつわる話。
もちろん幽霊絡み。一冊一話で読みやすい。 -
お兄ちゃんとの関係が変わったことで新しい展開が拡がる。
みんないい人で安心するし、おいしそう。 -
深夜食堂ほっこり話、4冊目。
今回は刑事さんがメインお客で
犯罪がらみだから
ほっこりばかりでもいられず。
兄ちゃんと少し関係改善したカイリ君。
基本「まっすぐ」な性格なんで
物語が読みやすくて助かるわ。
もうちょっとデリカシーあったら
さらにいいとも思うけど〜。
著者プロフィール
椹野道流の作品





