- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041033753
感想・レビュー・書評
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百物語というのかな。
怪談集。
とにかく1話が短いので、
話が変わるごとに
状況説明がイチから始まる。
それがひたすら続く。
当たり前だが
それがしんどい。
オチも読者に委ねているものが多い。
読むのが苦痛になってしまい、
最後まで読み切れなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何を読むか迷い、積ん読の中から本作をチョイス。
家族が寝静まったリビングで、テレビの向かいのソファに座りながら本を読むことが多いのだが、
この本を読んでると、そのテレビが気になる。
勿論、テレビは点けてないのだが、その黒い画面が気になって仕方がない。
私の姿が反射してるのだが、鏡のような鮮明さはないので、もしかしたら良くないものが映り込んでしまっているような気になってくる。
こうなってくると視界の隅の暗がりまで意識してしまう始末。
本来、怖がりではないんですが。
夏の夜、1人で、夜中に読み進めると楽しめる本です。
周りの暗がりが、とても迫ってくるような良作だと思います。
でも、盆前に読むことはなかったかな。 -
怪談短編集。ふかしぎなものからゾッとするものまで、語り手も怖がっているものから強気なものまで、いろいろあって楽しめた。夜中に読んでいると、たまにゾッとしてしまい、怖くて小休止を挟まないと読み進められないこともあった。必ずしもオチがないのもリアル感を増すのにかっている。「ぶらんこ」は、残穢の原型か。
百景といいながら、99話で終わっている辺りがにくい。百話目は、99話読み終わった読み手の…ということかな。なぜ、解説でそこに触れないのか稲川さん! -
残穢を読んだ後に読むと話とリンクして更に面白いのでおすすめです
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すいた病院の待合い廊下で読み始めてしまった自分のバカ
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いわゆる、オーソドックスな『百物語』。そのため、杉浦日向子的な、「日常にひそむ小さな不思議、または狂気」なほんわか系世界観かと思って読み始めてみたら、それよりはやや怖度高めだった。映像化したら夏の恐怖番組とかで使えそう。ひとつひとつの話にオチや綺麗な解決はなく、そのままぽーんと突き放された感じで終わるのはクラシックな百物語スタイルで個人的には好み。ただ、「えー!?これどうなったの!?このあとどうなったのさー!?」と続きが知りたくてうずうずする場面も多々(ま、そこが魅力なのだろうが)。
しかし、別にこの本に限った話ではないが、怪談の短編集って、いつ・どこで・誰が・何を、の基本の説明がようやく自分の頭で定着したかな、というところで話が終わってまた新しい設定の話が始まるから、なんか一気に読もうとすると疲れちゃうのだよね。設定ゴチャゴチャになったり、忘れてたり。だから、ふとした隙間時間とか、移動のお供とか、軽い感じで何編かずつ読み進めた方が疲弊せずちょうどいいバランスで楽しめると思う。 -
残穢を読む前に読もうとセットで購入したのですが、正直ガッカリ。
何が怖いのか今一わからず。
これは別に誰が書いても良かったのではないかと言う感想。 -
まさにわたしがここに書こうとしていたことが解説にカッコよくすっきりとまとめられていたので、買うの迷ったらまず解説を読んでみるといいと思います。
真夜中じゃなくて夕闇の感じ、腹の底からぞっとする怖さというよりは、気づいたらすぐ背後まで何か怖い気配が近づいてきてたけど振り返ると何もいない、みたいな、そんな感じの小さな話。
原因とか経緯とか因縁とか、そういうのが全然明かされないので、そういうずっしりした怖い話を求めて読むと物足りないのだけど、現実って何もかもが分かるわけじゃないから、逆にありそうなことに思えてぞっとしたりもする。し、何も解決してないまま日常にスッと戻っていくのって、なんだかじわじわ怖かったりする。
一つひとつの話は短いし、大してカロリーを支払わずに気軽に読めます。
なんで99なのかと思ったら残穢に繋がるのか…読んでみようかな〜 -
怖い話好きで多くのこの手の本を読んできたがこれはすこぶるゾクッとくる話が多かった。
想像を刺激されて読書してない時もゾクゾク感が持続、すごい。
大満足。 -
小野不由美ホラー短編集、百物語怪談本。
99編の様々な「怖い話」が淡々と綴られています。小説よりライトで読みやすく、そして意外と怖い(^_^;)
先に読んだ「残穢」の元ネタと思われる『お気に入り』や『壁下地』も同じスタンスで淡々と語られており、続けて読むとなかなかの感慨です・・・