監殺 警務部警務課SG班

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 100
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033852

作品紹介・あらすじ

警察の警察――監察。不祥事の続く静川県警内に設置された監察組織SG班は、ある警察官の自殺について調査を始めるが、そこには警察内に巣喰う魑魅魍魎たちの陰謀が!? 今、SG班の懲戒暗殺が始まる!

感想・レビュー・書評

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  • 不祥事を起こした警官を警官が暗殺処刑する、現代版必殺仕事人的な話。
    そんなにたくさんこの作家さんの作品を読んでいる訳ではないけど、今までの作品はいろいろな事件を視点を切り替えながら、話を進めて行くイメージだったので、今作の一場面をじっくり描く手法がいまいち馴染めなかった。しかも、アニメキャラを始め、登場人物の芝居掛かった会話口調がすごく読み難い。
    テーマ自体はとても重たいし、相変わらず警察の内部事情は詳しいし、書き方を変えたら、もっと面白いはず…と思ってしまうのが残念。

  • 警察内の仕事人だなぁ 笑








    しかし、最後で悪と思われた人物が、実はかっての同様な被害者であり、その撲滅のために力を求めた、という少しショッキングな事実が

  • 「監察」でなく「監殺」、祥事でガタガタになった県警を立て直すために動く警察版必殺仕置き人達が主人公で、悪辣なパワハラや不正を働く出世の亡者達へ鉄槌がメインストーリー。パワハラまでが相変わらずのディティール。あまりにも現実離れした展開が難。

  • SG班と称されるグループが県警内にはびこる不正組織を壊滅する痛快な物語だが,それにしてもグループメンバーのキャラクターが素晴らしい.中村,秦野,漆間,後藤田,國松の5名が,徹底ないじめでうつ病にされたあげく,自殺と見せかけて殺された同僚の復讐をする,地道な活動で証拠を積み上げていく過程が面白かった.ターゲットになった山本以下の幹部のやり口はフィクションとはいえ,真に迫ったもので,このような事案が警察内にはあるのでは想像した.緻密な記述が延々と続くが,楽しめた.

  • シリアスな監察の話かと思いきや内容は必殺仕事人。
    この展開に乗り切れず、違和感を感じたまま読了。
    ストーリーは面白いけど、各キャラクターの話し方が漫画的で好きになれなかった。

  • おもしろい・・と書くと語弊があるかもしれない。
    途中は読んでるのが辛かった。と言っても読みにくいとかではなく。
    どんどん読める。先へ先へと読み進んでしまう。
    でも・・・究極のパワハラ現場に立ち会い続けるような重苦しさ。
    でも、面白かった。キャラもそれぞれ個性的で。必殺シリーズ大好きだったので。
    きっとシリーズだよね。

  • 04/01/2016 読了。

    図書館から。

    古野作品っすね。
    まさかのしょっぱなからの天誅。

    国松さんと後藤田さん・・・いいキャラ過ぎる笑

  • 著者のエンターテイメントイズムは毎度出し惜しみないが、今回は構成から人物相関、起承転結まで見事に定形をはめていて、それが成立していることが一つのエンターテイメントになっていると思う。
    現代日本の社会問題や警察裏社会における必殺仕事人の実現であり、偏った大人が楽しむゴレンジャーだった。
    シリーズのプロローグのような作品であったので、ファンとしては今後が楽しみで仕方ない。
    4+

  • いつもの様な過剰なまでのロジックはなりを潜め、どこか詰め将棋を彷彿とさせるような展開で、悪を懲らしめるエンターテイメントといった印象です。
    相変わらず、序盤は状況を把握するのに若干苦労はしますが、そこを抜ければ一気読み必至。読んでいるこっちが胃に穴が開きそうなイジメは、著者の経歴からでしょうか、厭なリアリティがあって読むに耐えませんでした。
    本格度でいえば『ストリート・クリスマス』に大きく譲りますが、手袋に関するロジックなど、楽しめる部分もあります。
    どんな作風でもちょっぴりセンチメンタルが入るのも、らしさ全開です。
    まほろ流痛快小説といったところでしょうか。

  • 警察内部の腐敗を精算する必殺仕置人かと思いきやそこはまほろ、外連味と両立した小粒ながらしっかりしたロジックの積み重ねも。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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