人を、殺してみたかった 名古屋大学女子学生・殺人事件の真相

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 70
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033913

作品紹介・あらすじ

大学に入学後、長年の宿願の殺人を実行し、その興奮をツイッターに記した名古屋大学の女子学生。これは計画殺人なのかそれとも心の病なのか? 関係者への取材からその謎を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 何不自由なく育てられたにも関わらずこのような事をしてしまうのか、と思います。
    環境やDNAがよかろうと悪かろうとそうなる時は、そうなる。という事はなる時はなる。その気配を察して軌道修正していくことが必要なのですね。
    しかし、名古屋の話より静岡の話の方が筆者にとって必然だったのかな。名古屋は色んな犯罪者のワナビーだったという事なのか…

  • 当初、県警の捜査員たちは、遺体が発見される前に観念し、供述をはじめた彼女を見て、取り調べもスムーズに終わるものと考えていたという。
    ところが、淡々と語られる供述の内容や、次々と判明する過去の事件が、彼らの想像を超えていたために、慌てて警察庁などと対応を協議することになる。
    「国立大の理系女子だけあって、受け答えはしっかりしているし、理にも適っているんだが、話の内容が半端じゃない凄まじさなんだ。あの娘には人が死ぬことへの恐れや崇拝する心がないんだろう」と語るベテラン捜査員の話を聞きながら、著者はこの事件に2つの疑問を抱く。
    なぜ彼女は毒殺を選ばなかったのか、「人を殺してみた、かった」とはどういう意味か?

    はやくから薬品の収集に興味を持ち、中学・高校と親しい友人に毒を盛り、今回の犯行現場にも多数の毒劇物を保管していた彼女が、実際に犯行に用いたのは、薬品ではなく手斧でありマフラーだった。
    また、自分のことを”俺”と語る彼女の不思議な供述。
    「俺の気持ちは『人を殺してみた、かった』。人を殺す体験をしたけど、本当はしてみたかっただけ。だから、他の人たちとは少し違うんだ」。

    著者が事件の動機や背景に迫ろうとすればするほど、読者はいっさいの常識の通じぬ様に戦慄し、彼女を少しでも理解しようとする作業そのものに嫌悪を覚えるため、おのずと本書そのものへの評価も厳しくなってくる。

    著者は背景を調べるうちに、甘やかし過ぎ放任して育てた家庭や、外聞を気にして手を打たない学校や地域警察などが、彼女を”不可解な殺人者”に変えたと結論づけている。
    また、酒鬼薔薇のような性的サディズムではなく、化学に強い関心を持つ”知的サディズム”を彼女に感じているようだ。
    ただ、そもそもサディストというのは犠牲者の苦痛を楽しむ人たちで、そうした苦痛や心情に距離を置き感じとろうとも一切しなかった、かつてのドイツのメンゲレ医師を想起させた。

    高校時代の同級生が語るように、彼女は明るい性格で友人も多く、クラスのムードメーカーだったという。
    頭が良いだけでなく陸上にも打ち込み、クラスで問題が起こると率先して行動を起こすようなリーダーシップもあったという。
    魅惑的な説得力、共感の欠如、精神的な強さ、一点集中力、恐怖心の欠如などはどれも、サイコパスの典型的な特徴で、読みながらそれを強く感じた。

  • 2014年・名古屋大学理学部1年生が知り合いの老婦人を殺害した事件をまとめたもの。

    なぜ、女子大生は事件を起こしたのか?に焦点を当てて、その人生の背景や、他の快楽殺人事件を比較しながらその姿を浮き彫りにしているというもの。

    親が冷たかったとか、友人にからかわれたから、孤独だったから、薬物が好きだったから、殺人者に憧れていたから…
    なんてことを挙げながら理由を探っているのだけど、結局最後まで事件の真相はわからずな感じにまとまっています。

    まあそりゃそうなんだよね。
    たぶんこの事件って本人も殺害した理由がわかってなかったんだと思う。
    そのままなんとなくタイトル通りの気持ちだったんじゃないかな。

    だからこそ、それが一番怖いんだけど。

  • 2016.10.23

  •  まだ記憶に新しい事件の詳細なインタビューやら記事をまとめた本で、衝撃的なタイトルとショッキングピンクな装丁に思わず手に取りました。
     結局、いろんな記事をまとめているので、当時の雑誌をかき集めて読む手間が省けた、という感じ。
     しょせん、人を殺してみたかった、人の心理など素人には分かるはずもなく、被害者の遺族の方には薄っぺらい情報を並べただけでむごい内容なのかもしれない。

  • 2016/03/16
    移動中

  • 週刊誌レベルの内容ではあるが、この時期にこれだけの分量で書けるスピードはある意味立派。

    静岡タリウム事件とか神戸の事件とか、若年犯罪に憧れを抱き続ける層というのは一定数おり、その一部は抑制がきかずに実行にいたってしまう。報道のあり方なども問題はあるのだろうけど、ネット時代にはもはや臭いものに蓋というわけにもいかない。

    名古屋の事件も「日常を失わずに殺人を楽しめること」を目指していたそうで、高校生の頃からタリウムを持っていることを自慢していたり、そもそも犯罪を隠蔽しようという意図は全くない。快楽殺人ではあっても連続殺人にはなりにくいのが救いか

  • 一年に一度会えるか会えないかぐらいの駄本。内容の多くが噂話、極め付けは卒業文集のxxな人ランキングも主張の根拠になってたりと読むに耐えない。

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