されど僕らの幕は上がる。Scene.1 (角川スニーカー文庫)

制作 : 白身魚 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 28
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034170

作品紹介・あらすじ

憧れのアイドルひなたに会うため、リアリティーTV「シェアハウス」に参加した涼太。苛烈なひなたの素に戸惑いながら慣れ始めたのも束の間、サポートしてくれていた琴の卒業で『台本のない青春』は崩れていき…!?

感想・レビュー・書評

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  • 開きかけた口を、俺はゆっくりとつぐむ。
    口を開けばなんとかなるかと思ったけれど、やはり続く言葉を形にできない。

      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

    番組が用意したのは、ちょっとレトロなおうちと素敵な車だけ。
    今夜も『台本のない青春』のはじまりです――

    そんなキャッチコピーの人気番組『シェアハウス』は、
    少年少女7人の共同生活を、ありのままに写したリアリティドラマ。

    自らを「日陰のシダ植物」と呼ぶ内気な少年・香椎涼太は、
    どん底生活からの脱出をかけて、そんな『シェアハウス』に参加する。
    唯一の希望は、憧れのアイドルである青葉ひなたの存在。

    念願かなって実現した彼女との共同生活、そしてキラキラなドラマの舞台。
    しかしその内実は…
    憧れのひなたから痛烈に蔑まれ、
    涼太自身も現実とは真逆のキャラを演じるハメに。

    矛盾するような「キャラ設定」と理不尽な「卒業」。
    それでも撮影は続き、青春は進んでいく。
    癖の強いキャストたちが共有する「傷」とは?
    「台本のない青春」は、いったいどこを目指すのか。

      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

    某人気番組を下敷きにしたであろう作品。
    残念ながら元ネタを見てないので、何とも言えないのですが、
    軽くそっちも調べてみたところ、
    「自動車メーカーがスポンサー」というあたりとか、
    けっこう真摯にオマージュされているみたいです。


    よい青春群像劇でした。
    でだしから登場人物7人というのは多いように思いますが、
    ひとりひとりのキャラが過激…もとい、キャラが立ってるのと、
    それぞれの場面ごとに各キャラの重みづけが巧妙なので、
    自然とみんなが動いてくれます。

    「見ない方がよかったテレビの向こう側」で終わることなく、
    後半は、あまりにも奇妙なリアリティー番組が、
    「なんのために」行われているのか、という意外なミステリ展開に。

    第1巻は裏側にある意図を匂わせるにとどまりましたが、
    当事者である登場人物たちはすでに何か気づいているようで…。
    良くも悪くも「続きを読まなければならない」タイプの作品ですね。
     それではっ

  • 仲良きことはなんとやらで。。。

    品川あたりのシーンがずっと頭の中に残ってる。

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