レインツリーの国 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2015年9月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041034323

作品紹介・あらすじ

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。やりとりを重ねるうち、僕は彼女に会いたいと思うようになっていた。しかし、彼女にはどうしても会えない理由があって――。2015年11月映画公開

みんなの感想まとめ

聴覚障害者と健聴者の恋愛を描いたこの物語は、主人公たちのメールのやり取りから始まります。主人公の関西弁が自然に耳に残り、読者は彼の視点を通じて新たな感情や理解を深めていきます。恋愛の中には酸いも甘いも...

感想・レビュー・書評

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  • 聴覚障害者と健聴者の恋愛物語。

    私にとっては有川浩デビュー作品。

    主人公の関西弁が、関西人の私にしっくりはまって、脳内で自然と音声化されながら読めたので、2時間ほどで読了。

    まず、おじさんの私でも恋愛小説を読んでまだホッコリなれるのだなと。

    そこには酸いも甘いもだけの恋物語ではなく、私には到底計り知れない身的障害を持つ方が抱く感情という条件があったこと、そして何よりも障害に悲哀的な同情を感じさせない内容だったことが、主人公と彼女にエールをもって読み進められた理由であろう。

    また、聴覚障害者の視点や苦悩を教わったこと、理解したいと思えたきっかけをくれたこの作品に、読書の素晴らしさに感謝。


    別段、感謝と言えば、今日は嫁の誕生日。
    先んじて昨日、コストコのティラミスをプレゼント。

    日頃滅多と言わないが、妻として、母として、毎日頑張ってくれてありがとう。とでも伝えてみるか。
    気持ち悪いと言われそうだが…

    • 地球っこさん
      akodamさん、こんにちは。
      いつも「いいね」ありがとうございます。

      奥さま、お誕生日おめでとうございます。
      「ありがとう」の思...
      akodamさん、こんにちは。
      いつも「いいね」ありがとうございます。

      奥さま、お誕生日おめでとうございます。
      「ありがとう」の思いをお伝えされること、大賛成です。
      素敵です。
      2021/08/10
    • akodamさん
      地球っこさん、こんばんは。
      こちらこそ、いつも『いいね』ありがとうございます。

      また、我が嫁へ祝いのお言葉までいただき有難い限りです。

      ...
      地球っこさん、こんばんは。
      こちらこそ、いつも『いいね』ありがとうございます。

      また、我が嫁へ祝いのお言葉までいただき有難い限りです。

      いただいたエールに乗って、感謝の言葉を伝えたところ『どういたしまして、こちらこそ』と返ってきました。

      照れ臭くなり夕食の皿洗いを買って出たところ『あなたが洗うといつも泡残しがあるのよ』とボヤかれる始末…。カッコよくはいきませんでしたが、ご愛嬌ってことで◎にしたいと思います。ありがとうございます。
      2021/08/10
    • 地球っこさん
      素敵なご夫婦ですね(*^^*)
      お皿洗いのエピソード、きっと奥さまもちょっと照れくさかったのではないでしょうか。

      わたしも何だか幸せ...
      素敵なご夫婦ですね(*^^*)
      お皿洗いのエピソード、きっと奥さまもちょっと照れくさかったのではないでしょうか。

      わたしも何だか幸せな気持ちになっちゃいました。
      ありがとうございました。
      2021/08/10
  • 中学時代に読んだ本の結末に納得行かなかった青年が、結末を誰かと話し合いたいと初めて買ったPCで検索して辿り着いた「レインツリーの国」というブログ。取り敢えず、思いをメールにして出してから二人の関係が始まる。男性の視点、女性の視点など、新たな視点に気付かされ、何度もメールのやり取りが続く。
    ブクログ利用者の本好きなら分かる感覚と思う。
    何度も続くと、次は会って話したくなる。紆余曲折があって、実際会ってみると、文章の印象とは異なる違和感が増幅される。女性は中途聴覚障害者だった。普通なら(?)諦めてしまいそうなやり取りがあるが、彼の場合は一途な想いで突き進む。
    熱い熱い恋愛小説。重くなりがちな内容ながら、有川さんは軽快に筆を進めてくれる。とても心温まる小説だった。

  • ひとみの行動言動に障害がある云々の前に人として女性としてそれはないだろうとイライラしてしまった。伸が言い方はちょいちょいキツイけど本当に優しくて、こんな人いるか?!と思うほど。
    読み始めて、うわ〜関西弁読みにくいかなぁ〜と思ったけど意外にもすらすら読めた。
    言葉にするのは難しいから直接言おうと思う事の方が多いけど、言葉で伝える事の大事さがよく分かった。

    • moboyokohamaさん
      ぴーまん様
      この作品、すごく感激したんです。
      感激以上に私のような特に障害の無い者の思い上がりのような物を感じました。
      自分たちが何不自由な...
      ぴーまん様
      この作品、すごく感激したんです。
      感激以上に私のような特に障害の無い者の思い上がりのような物を感じました。
      自分たちが何不自由なく暮らしている世の中が当たり前、標準だと思い込んでいるんだなって。
      主人公の女性のような聴覚障害のみならず世の中には当人しかわからない不自由さを抱えた人々がいる。
      障害だけでなくいろんな事情を抱えている事だってある。
      勝手に腹を立てずに優しくなるように努力しようと思うようになりました。
      2020/06/16
    • ぴーまんさん
      moboyokokohamaかわぞえ様
      こちらにもコメントしていただいていたんですね!ありがとうございます!
      とても分かります。目には見えな...
      moboyokokohamaかわぞえ様
      こちらにもコメントしていただいていたんですね!ありがとうございます!
      とても分かります。目には見えない不自由を抱えている方はたくさんいらっしゃるよなと、当たり前の事なのに、すっかり忘れていたなと思い反省しました。
      心が温まった作品だったなとよく覚えています。
      素敵なコメントありがとうございます!!
      2021/08/11
  • 皆さんご存知であろう、あの有名ベストセラー図書館シリーズの、あの人とあの人の話の中に出てきたあの「本」です♡もちろん恋愛話♡

    でもね、この本にまつわるあの話が、テレビアニメシリーズで入らなかったという過去もあり。

    人権の自由、言論の自由。
    反動なのか、正直な気持ちがすぎるSNS。
    センシティブっていきなり現れた言葉。
    コンプライアンスでガチガチの世の中。

    「自由」とはなんぞや。

  • 「飛び道具なしの恋愛小説を書きたかった」との著者自身のあとがきを読むと、感想が書きづらくなりました。

    どうしてもヒロインの障害の部分に目がいってしまい、感想もそっちに引きずられます。

    物語は、主人公伸が、読書ブログを通じて意気投合し、気になって仕方がないひとみさんとなんとか会う約束をしたら、現れたのは聴覚に障害を持つ女性だったというもの。
    おそらく、しっかりと取材したのでしょう。健聴者ではなかなか気づけない、聴覚障害者が日々直面するトラブルや抱えているストレス、疎外感が丁寧に描かれています。

    しかし、障害者であるひとみは、健聴者の伸と接することによって、自身の性格について考えます。
    意固地でしつこい性格はもともとのものであると、そこは障害と分けてほしいと。

    明らかにマイナス面である面倒くさい性格を、障害のせいではなく、生来の自分の性格であると伸には分かってほしいという願いにはハッとさせられました。

    ありのままの自分を見つめてほしいというのは、恋愛偏差値の低い恋愛初心者にはありがちな願いかもしれませんが、障害者という強力なバイアスがかけられやすいひとみには手が届かない切実な願いでもあります。

    ストーリーは面白かったのですが、著者のもくろみと反対の部分に目が行っちゃった気がしますので星三つとしました。

  • 聴覚障害のあるひとみと、健聴者の伸さんとの物語。
    2人の手に取るようにわかる心情だったり、2人が恋人になるまでの経過だったり、もどかしくも真剣な2人のやり取りがいい!
    とても良かった。あっという間に読み終え、この続きが気になる。

  • 想い出に残る一冊の本。ネットで見つけた感想コメントに惹かれ、メールのやりとりが始まる。ひとみは、屈折していて扱いがちょっと面倒くさい聴覚障害女子。伸は、巧みな関西弁でその心の殻を少しずつ壊していく。ハートウォーミングなラブストーリー。

    あっさりした、上品な作品だった。「図書館内乱」(図書館戦争シリーズ2作目)とのコラボ作品とのこと。

  • 本の感想を綴るブログをきっかけに知り合った伸とひとみ。
    メールのやり取りで、どんどんひとみを好きになっていく伸。
    伸のアプローチで、実際会うことになるが、、、。

    ひとみちゃんは、いい子なんだけど、ちょっとこじれている。
    伸もいい人なんだけど、一直線すぎる。
    そんな2人が出会って、恋愛して、成長するお話。

    そうね、恋愛って、友情とは違って、楽しいだけじゃない、友達より深いところまで繋がろうとする分、ぶつかり合いもする。
    それで、傷つけ合っても、でも好きって、ほんとに恋って、不思議。

    有川ひろさんの、人間の弱さをきちんと認めて、否定しないところがいい。

  • 私の何かが 満たされましたw
    2人とも素直で自分らしさを持ってて でもそのらしさを負いたり合わせたり少し成長させたり形作ってく。そんな2人の育ちのよさ、社会の闇をまだしらない初々しさみたいなのに癒されたと思う
    伸行のノンデリと青春菌があまりにも そうはならんやろ感があってラブコメらしくいい。仕事の相談をされ綺麗事ではなく仕事は給料を貰うところだと言うあたりなんかよかった

    好きなフレーズ引用
    そのタイミングで降りる駅に着いたので ひとみは名残惜しいそうに携帯を畳んで出口のほうへ流れた
    ずるいよなぁそれは と残ったお粥をかき込みながら伸行は独りごちた
    伸はきっと誰にとは訊かずにしたたかになったなぁと笑ってくれるはずだった

  • ある読書家さんが小説を読むようになったきっかけの本として挙げていたのが本書。
    冒頭の出会いからテンポの良いラリー、障害に気付く流れなど展開がとてもスムーズで一気読み。
    聴覚障害者に関わらず障害を持った人の本当の苦悩を知ることができた点も良かった。問題はそれとどう向き合っていくか。
    もっと沢山の人の目に触れるべき本だと思う。
    そしたら今よりやさしい世界になるかもしれない。

  •  ブログをきっかけに出会った二人の不器用で真っ直ぐな心温まる恋愛小説。

     彼女にはある秘密があり、その秘密を巡るミステリー的な要素がスパイスとなって、二人の恋がどのようになるのか、気になってしょうがありませんでした。

     お互い恋愛に不器用なところも、自分にとっては共感が湧き、二人を応援せずにはいられませんでした。

     こんな本音を素直に交し合える恋愛があってもいいなあと思わずにはいられません。

     「図書館戦争」とのつながりもやられたという感じでした。

     妻もこの作品が気に入っているようです。

  • 伸とひとみのネット上のメールのやりとりが本当に楽しそうで、どんどん話に引き込まれた。
    途中で何度か喧嘩する場面があり、ひとみが自分の障害のことでひねくれたり、意固地になるが、それを怒らないで、何度も説得して、仲直りしようとする伸がかっこよかったし、こんなできた人が実際にいたら素敵だなと思った。
    また、聴覚障害の人について興味をもったし、以前よりどんな障害か分かるようになった。

  • この本は私の大切にしている本の1つです。

    〝救急車で病院に担ぎ込まれるような重病人が近くにいても、自分が指を切ったことが一番痛くて辛い、それが人間だ。〟

    上手く言葉に出来ないのですが、
    この言葉を目にした時に、持てるだけの綺麗事を並べてどれだけ「違う」と抗っても、それは全く何の抵抗にもならずに心にストンと落ちてしまうような感覚を持ちました。


    人それぞれに辛いことがあり、思うところがある。それを盾にして全てを遮断してしまうのは簡単ですし、その事で自分を悲観するのも自由です。でも、だからって人を傷つけて良い理由にはなりません。

    誰かを思うあまりに空回りをしてすれ違い喧嘩になってしまうことなんてざらにあります。頭では「努力なんてものは他人には分かってもらうようなもんじゃない。影でするから、見えないからこそカッコいいんだ。」なんて事を思いながらもその相手からそれを〝当たり前〟と思われたり気が付いてもらえなかったりすると腹が立つ。物凄い矛盾していますが、きっとそれが私達なんです。
    あなたが私では無いように、私もあなたではないからお互いに全てを分かり合えるなんてことは無理。それでいいじゃん!!

    前に「友達になる中で一番大切なこと」というのを聞いたことがあります。私は色々な事を考えました。でもどれも大切に思えて一番と言われると何か分かりませんでした。
    その答えは「相手が大切にしている事を決して馬鹿にしない事」というようなものでした。それぞれ自分が大切にしている物事は違うはずです、そして分かり合えないと違うと分かっていてもそれを馬鹿にされるのは本当に嫌なことです。
    違うからこそ面白いことだって沢山あります。違う事によってすれ違う事だってあります。それはある一定の部分では仕方のないことなのかもしれません。ですが、私たちには相手を思い、その思いに寄り添う心を持っています。
    だから、違いによって拒絶をしたり、心を閉ざすような事はしなくていいんです。


    だから〝ボクはボクらしく。〟
    そして〝キミはキミらしく。〟
    って初めから探すようなものではないんだと思うんだ。

    ボクはキミじゃないし、
    キミもボクじゃないから、
    すれ違い…、手を繋ぐ…、
    そこには〝愛〟だって生まれるそういうもんだろ

  • 忘れられない本の感想がキッカケで
    ネットで知り合った2人
    惹かれあってる2人だがお付き合いするには2人の分かり合えなけばいけない壁があった。
    ひとみの意見になるほど‥と思った
    優しさと厳しさのある伸は理想的な人だわ。
    キュンキュンする\(//∇//)\と思い読んだ。
    男性からするとこんな奴おるか、、、!
    と言われそうだな‥・
    幸せになって欲しい。

  • 健常者と障害のある女の子の恋愛ストーリー。お互い難癖ある性格で、これまた困った感満載でした。
    油と水のような関係性で、ソワソワした。
    最後で、何か不安要素ありの結末はうーんと思う分ありますが。
    コミニュケーションがメールでのやり取りがいい!表紙も紙飛行機なのも、なるほど〜と理解出来た。

  • タイトルだけ見たらファンタジーものかと思うが、さにあらず。
    なかなか重いストーリーではあるが、そこは有川浩さん。軽快に進んで見事にハッピーエンド。
    読後、奈良の茶粥が食べたくなりました(笑)

  • 有川浩さんの中で1番好きかもしれない。
    登場人物が少なく、ストーリーもわかりやすい。
    関西弁もよい!聴覚についても勉強なる作品。
    また読み返したいなー、、、。

  • 2025/11/1
    有川浩って女性だったのか。同著者の本を読んだのは2冊目ですが、男性とは思えないほど温度のある文章を書くひとだなと思っていたので納得しました。すごく読みやすい。面白かったです。

  • さらさら読めて、すごくよかった◎
    2人が紡ぐ文章が素敵だなと思ったし、
    前向きになれる作品!
    文章だけに惚れる、ってなんか素敵だなあ、、、

  • 耳が不自由ということ
    きこえ ていないと思われない為の努力
    きこえている人には想像も出来ない気持ち
    きこえない 人だけが感じている特別感
    (悪意ないです)

    心の中にある人それぞれの想い、哀しみ、
    忘れられてしまう喪失感
    それを抱えて生きる生命

    きこえ に不自由がある私が読み、
    有川さんの伝えてくださる気持ちに感謝した一冊です。

    多様性、皆が誰も出来るだけ幸せな世界でありますように。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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