桜色フレンズ (1) (カドカワコミックス・エース)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034477

作品紹介・あらすじ

「引きこもりお嬢様の友達になってもらう」高校生・政臣は、ふとんをかぶったお嬢様に出逢い…。不幸な少年と、超引きこもりのお嬢様たちが繰り広げるWEB発、話題の四コマコメディ、登場!

感想・レビュー・書評

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  • 大丈夫か、私の漫画読みとしての運・・・
    こんな大当たりの四コマ漫画を手に入れられてしまって、レッドゾーンに突入しちゃってないだろうか
    グダグダと、どこがいい、ここにグッと来た、と語りたくないほど面白くて、記憶に強く残ってくれる作品だ
    とは言え、魅力を一つ挙げておかないと、他の読み手の「読んでみたい」ってキモチを引き出せないな・・・・・・この『桜色フレンズ』が私の膝を笑わせるほど、重い一発を腹にブチこめる要因、それはキャラクターだろう
    主人公の政臣が、多額なんてレベルじゃない借金を作って、しかも、それを子供に押しつける父親を持ってしまった四姉弟妹の長男、しかも、過酷な家庭環境ゆえに人間としてのスキルが年齢から想像できないほど高いとは、インパクトが強すぎだ。これで、記憶するな、と言うのが無理だろう。彼の長所はいくら挙げても尽きないが、特に彼のイケメン度を高めているのは、自分の為でなく友人のために本気で、顔が恐ろしく歪むほどに怒りを沸かせられる心の純粋さだろう。弱点にもなりやすいトコではあるが、誰かを救う為に率先して動ける人間がモテるのは確かだ
    しかも、政臣以外のキャラクターの個性が強い。ヒロインが半引き籠もりで、お化け屋敷なら大活躍ってレベルの容姿(?)って新しすぎる。また、執事もメイドも、ド変態ってのがブッ飛び過ぎてる
    加えて、そんなキャラクターらの良さを殺さない、展開のテンポが良く、シリアスさを醸すタイミングも巧いストーリーに、佐倉先生の地力の高さを感じる
    クズ父親の所為で歪んでしまったと言うか、擦り減ってしまった政臣の恋愛感情が、心に傷を負っているまといと触れ合い、彼女を癒す中で、自分を見つめ直す事で人並みの「好き」を感じられるくらいまで丸さを取り戻し、作品のジャンルがフレンドコメディからラブコメディにクラスチェンジするか、楽しみだ。もちろん、このまま、二人の関係性が変わらなくても十分に面白い、とは思う
    どの話も面白く、感想をそれぞれ熱く語れるが、衝撃的の一点に絞れば、15限めはズバ抜けている。お約束とも言えるが、そこをあえて外さない、佐倉先生、さすがだ
    この台詞を引用に選んだのは、特に政臣の人の好さを色濃く表しているから。今、現在進行形で、他人の悪意を籠めた言葉の鎖で身動きが取れなくなっている人には、とてつもないパワーを与えてくれるだろう。まぁ、この言葉を真っ向から受け止めて、立ち上がる気力が残っていれば、の話だが、このままじゃダメだって自分で分かってる人間なら大丈夫

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