- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041034583
作品紹介・あらすじ
行方不明の叔父の足跡を追って、ひたむきに列車に乗り続ける香澄だが、さまざまな人々との出会いを通じ、少しずつ変わってゆく。新しい恋が芽生え始めた矢先、新たな情報が入って……。
感想・レビュー・書評
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「夢より短い旅の果て」の続編。
本当に読み応えがありました‼️
柴田文学の魅力が凝縮された作品だと思います⁉️
鉄道旅行で出会った様々な出会いで人生観を語り、恋愛もし、鉄道旅行の魅力も知り、旅先の土地の知識も広がり、謎も解き、確実に大人として成長していく主人公を中心に語りに語るスケールの大きな作品だと思います‼️詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気になる路線や、駅弁を検索しながら読んでいたら時間がかかってしまいました。小海線は私も小淵沢から野辺山まで乗ったことがあったので、少し懐かしかった。でも『元気甲斐』は食べなかったから、また乗らなきゃ!前作に比べると今作では死に絡んだ話が多かったかな。それでも暗くならず希望が持てる終わり方なのが良かった。ヨーロッパでは蝶は死者の魂だという言い伝えがあるという話が印象的で、だから私は蝶が苦手なのかな、と思った。そして、震災後の東北……私もすぐには無理でも、いつか三陸鉄道に乗って美しいリアス式海岸を見たい。
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「夢より短い旅の果て」続編。すっかり乗りテツになった香澄。しだいに大きくなる近藤の存在に戸惑いながらも、おじの高之を探すことはどうしてもやめられないでいる。
東北の震災が起こったことで、予定していたストーリーには変更もあったらしい。最後の東北の旅では、そこを震災前に訪れた高之と、後に訪れた香澄たち、双方が見たそれぞれの景色が描かれる。
後ろばかり見ていた香澄が、そのことを自覚して、ゆっくりでも変わろうとするさまが良かった。阿蘇で蝶と女性に出会う話、それがひとつの転換点だったのかなぁ。蝶の美しさもあいまって、印象的な部分だった。
近藤と香澄が、高之の記憶を抱えたまま、手を携えて歩き出すようなラストも、しんみりして、でも光のさす感じがして、良かった。 -
【収録作品】歌う電車【京急電鉄/東京モノレール】/青い蝶の空【南阿蘇鉄道高森線】/避暑地の幻【中央本線~小海線】/希望の海(一)【東北本線~那須電気鉄道】/希望の海(二)【釜石線~山田線~三陸鉄道北リアス線】/線路は続く
*テツでなくても、電車での旅をしてみたくなる。 -
第一弾より、ぐっと厚くなった文庫本
登場人物が近くに感じ、先が気になり
震災の話し、叔父の行く末に胸を痛めながら
あっという間に読み終わりました
確かに、旅に出たくなります
自分を大切にしなくちゃなと思う本 -
「夢より短い旅の果て」の続編、鉄道ミステリーというけれど、鉄道のちょっとしたきっかけで触れ合った人の過去もろもろの話など。そして最後には、主人公が探し求めていた叔父失踪の謎にせまる。お話しだからそれまでなかなかわからなかった叔父の話が一気に進展するけれど、それはまぁいいか。
人にはそれぞれ人生がある、ということがよくわかるけれど、1巻ほど鉄道にじっくりかかわるわけではない。それでもまぁ叔父さんの話は鉄道と彼の生き方とがよくわかったし、主人公も納得できたのでよかった。
ちょっと残念なのは最初の話で、時間の感覚がいい加減なところ。子どもが10歳だった1986年から1991年にバブルがはじけて・・・っていう話をつなげていって10年後に子どもがまだ高校卒業していないとか、よくわからない・・・ しかしその後、そのムスコが出てきて2001年に結婚しましたって。最初と最後のつじつまはあったけど、時系列には敏感な私としてはどうしても気になって仕方なかった~(><) -
読み終えて鉄道の旅がしたくなった。独身だった頃に何度か鉄道の旅は経験があるけれどその後は旅といえば車だから駅弁やら車窓やら懐かしい。雑学ネタも盛り込まれてたし初恋の人の消息を追うというミステリー要素もありで楽しめた。後半は東北の震災の爪痕の現実もあり多くの人の運命を変えた津波の怖さも伝わってきた。
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あぁ、そういう結末かぁ。
なんか残念。
著者プロフィール
柴田よしきの作品
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