鎌倉ビーチ・ボーズ (角川文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034606

作品紹介・あらすじ

鎌倉・由比ヶ浜にある浄泉寺。住職だった父親に代わり、息子の凜太郎が継いでいる。しかし、寺の運営に全く関心のない彼は、アルバイトの僧侶を雇い、気ままにサーフィンを楽しむ日々。ある日、身体中にキズがある女子高生が駆け込んでくる。家族に相談出来ないと言い張る彼女を見捨てることも出来ず、渋々宿坊を貸すハメに。家出の原因を探っていくと、友人関係のトラブルだと分かり、解決に向けて動き出す。人生に迷った人たちの心の葛藤を描く、潮風香るハートフルストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 喜多島ワールドだ。ストーリーは軽快だし、主人公はかっこよくてケンカに滅法強くてサーファーで坊主だ。ちょっとさえないけど腐れ縁の優しい男友達に、理解のある眼差しのいかした女友達に、世話を焼く婆さん、これだけ揃っているとこういう話になる。浮世に疲れた夜に何も考えずに読める小休止用小説です。

  • 「ビーチ・ボーイ」ならず、「ビーチ・ボーズ」。いい意味でだまされました。
    元プロ・サーファーで、今は生臭ボーズ。坊さんの仕事はバイトまかせで、今は亡きおやじの趣味みたいなもので始まった「駆け込み寺」にあやかってきた人の世話ばかりしています。おそらく、相談者が男性だったら蹴りをいれて追い返していたでしょう。そんなボーズでも責任感だけはあって、乗りかかった船にはとことん、付き合ってあげてます。そこが坊主とボーズの違いかと思いつつ、楽しく読了。駆け込んだ時点では、どこにでもいる気の弱かった智美の成長も見逃せません。

  • 題おもしろ。

  • 主人公が好きになれなかった

  • この作家好き

  • 逗子に住んでいて、鎌倉が舞台で、街も、匂いも、通りも場合によってあそこの店だとわかる。この本でも、自分の家の極めて近所の海が出てくる。女性を応援するストーリーは一貫していて、読みやすく、本屋さんでみて、手に取ってしまう。それなりに楽しめるところがいい。内容はあえて語らないが、タイトルは「ビーチポーイズ」ではなく、「ビーチ
    ボーズ」である。

  • 鎌倉、由比ヶ浜にある真泉寺。病気で他界した父の跡を継いで住職となった凜太郎だったが、寺の運営には全く興味がなかった。
    しかし。父の代の頃に駆け込み寺として評判となった真泉寺には、トラブルや悩みを抱えた人間が時折駆け込んでくる。
    そのたびに追い返していた凜太郎だったが、全身を傷だらけにした高校生を追い返すのにはさすがに抵抗を感じてしまい......。

    2015年11月1日読了。
    今回は男性が主人公の物語。
    凜太郎自身も心に傷を抱えていて、駆け込み寺に逃げてきた人たちのトラブルに奔走するうちに、自分自身も新たな一歩を踏み出そうとする、という展開でした。
    お寺の仕事をアルバイト任せにしているところが喜多嶋さん流といえば、そうなのかな(^^;
    さらっと読める1冊です。

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著者プロフィール

東京・本郷生まれ。明治大学卒。学生時代からロックバンドでドラムスを担当。卒業後、広告業界に入りCMディレクターとして海外ロケに飛び回る。そんな中、ふとしたきっかけで応募した小説現代新人賞(講談社)を受賞。作家としてスタートを切る。「ポニー・テールは、ふり向かない」などの作品は次々と映像化され、リズム感と叙情性を両立させた作品世界は、読者からの熱い支持を得ている。その後、葉山の海辺に移り住む。潮風が吹き抜けるハワイや湘南を舞台に、人生で大切にしなければならないプライドや愛を爽やかに描き続けている。KADOKAWA、光文社、中央公論新社などからの著書多数。

「2024年 『夏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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