- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041034743
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
イジメ、犯罪、借金、火事、津波、雪崩。
みんな逃げた人間が得をするようにできているんです。 -
作者が作り出す独自の世界で繰り広げられる展開に感心です。以前、読んだ横浜駅SFで感じた新しい世界観を感じます。
-
食わず嫌いでした。序盤の陰惨なエピソードは読み進めるのがつらいですが、孤島もの、多重解決もの、推理合戦ものの大傑作と思います。手掛かりからのロジカルな論証はクイーンかと。
勿論大仕掛けもあるんだけど、それだけじゃなく楽しめる -
なかなか衝撃だった。
最初からなんじゃこりゃというようなシーンから入るものの。
エロ黒で本と気持ち悪くなるし話の結末も気分悪いんだけれど、その気分の悪さを引いても、だまされた感のすがすがしさと、情報はきちんと提示されていたというフェアプレイ感は舌を巻くというか。
トンデモ設定だけれどきちんとその設定のルールに則って物語が設定されているのでこの人実はすごく頭いいよねと思います。 -
前に読んだ「人間の顔は食べづらい」が面白かったので、白井智之さん2冊目です。人間が気持ち悪〜い方法で生殖活動するという、前作同様の異様な世界観のなかで起こるミステリー。その方法はあえてここでは書かないでおく。ていうか書きたくない。第1章での3人による悪行の数々は、ハッキリいって読むに耐えない。強烈に胸糞悪い。なんでこの本を手に取っちゃったかなって思った。でもそれを過ぎた後のクローズドサークルでのミステリーは極上。この本を楽しめるかどうかは、最初の80ページを読み切る強靭な忍耐力、精神力にかかっている。
-
評価というか暴力的シーンが結構きつくて好みかどうかというと星2です。推理シーンは取ってつけた感があるけどそういう小説ということでしょうね。
-
このミス16位、本格ミステリ8位
白井智之さん第3作『おやすみ人面瘡』を読んで面白かったので第2作目も読んでみた。
男女が互いの身体を結合させ、「結合人間」と呼ばれる一つの生命体となることで生殖を行う世界。この過程で時々、嘘が一切付けないオネストマンが誕生する。
オネストマンの共同生活を撮影する映画の企画が立ちあがった。しかしロケ地に向かう途中で船は海難事故に遭い、7人のオネストマンは隠棲した画家が住む小島に漂着、連続殺人事件が発生する。オネストマンは嘘がつけないのに、7人全員が犯行を否定する。
グロテスクなトンデモ設定と本格推理
推理部分がちょっと分かりにくかったが
『おやすみ人面瘡』と同じパターンで面白い。
第1作『人間の顔は食べづらい』も読んでみようかな。 -
あぁ…ほんとは読み終わったあとほんわか心があったかくなるような本を読むつもりだったのに…。
どうして私はこんなエグいのばっか選んでしまうんだぁぁぁあああーーーorz
まず、ページをめくって下さい。
ほとんどの人が1P目から目が点になると思います。
作者の発想が凄い。
どうやったらこんなん思いつくのか。
この若さでこれはこの先楽しみかも。
最初はただただエグいなーと思いながら読んでましたが、途中からだんだんミステリーでした。
でも途中若干中だるみしちゃって流し読みになってしまったので、再度読み直したらもっと深く理解できるかも。
凡人には生み出せない発想力の高さも評価し☆4つで!