東京結合人間

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.56
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本棚登録 : 212
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034743

作品紹介・あらすじ

“一切嘘がつけない”障害をもつ結合人間“オネストマン”だけが集う孤島で、殺人事件が起こる。容疑者たちは“嘘をつけない”はずだが、全員が犯行を否定。事件に巻き込まれた圷は殺人犯を追うが――。

感想・レビュー・書評

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  • 序盤、とてもグロテスクだった。小説読んでてグロテスクな場面に出会すことなんてしょっちゅうだけど、それでもこの本は特に顕著だった。けど終盤の展開は圧巻だった。分かりやすい伏線の背後に本命の伏線が仕掛けてあって。しかもそれが一本じゃないから本当にどんでん返しの嵐だった。素晴らしい。

  • 気持ち悪いのは嫌いじゃない。

  • 2015年。これ2作目かな。
    結合人間、羊歯病、オネストマン、ジョイントマン。よくこんな世界を思いつくな、という異世界。とりあえず押さえないと。
    千葉NTあたりをモデルにした町での少女売春組織。3名の若者が仕切ってる。八丈島あたりの孤島、呉田島(くれたとう)で映画を撮ろうということになり出演者とともに船へ。3人を殺すよう依頼された探偵に殺される。
    操縦士をなくした船はくれたとうにはつけなくて、カリガリ島なる夫婦と娘が館に住む島にたどり着く。クローズドワークルの始まり。設定がアレだが、本格ミステリー・・・なんだが、二転三転。
    前作より読みにくかったかなぁ。ここまで異世界な設定にしないと、もはやミステリーは成り立たないのか。出尽くしてる感はあるけれど・・・

  • 設定と世界観を飲み込むのに一苦労。寺田ハウスの犯罪集団の所が誰にも感情移入出来なくて読み進めるのが遅くなった。
    ガリカリ島に着いてからがミステリの本番で、面白く読み進めてはいたけど中々頭が付いていかず……。
    小奈川先生の危ない事からは全力で逃げろ、というのはホントその通り、圷氏は娘からも逃げるべきだった。。丘野がオナコで女だったのは多少驚いた!

  • 異世界性癖症候群

  • 前半、グロい表現たくさん。
    本を閉じたくなるぐらいグロいけど、続きが気になってしょうがなくなる。
    すごい世界観で面白かった!

  • 星0
    本当にこれそんなに評価高いの汗

  • これまた奇想天外な世界観で、しかし緻密で大胆な本格ミステリだ。気持ち悪さと怒涛の展開はさすが。人を選ぶが傑作。

  • 凄い。こんなむちゃくちゃな特殊設定でその設定を綺麗に生かしてきっちり本格。前半はエログロに辟易しながら読み、船に乗ったらあっという間に…!!あの設定とあれは…などと想像はしたけれどクローズドサークル内のあれこれ、更にはエピローグまで想像の一枚上をいかれた感じです、無駄なく綺麗にできていると思います。難があるとすれば凄いエログロだからどうも話にどっぷりつかるというより一歩引いた目線で読んでしまい楽しかった!という感じではないところかな。でもこれからが楽しみなので今後もこの作家さんは追いかけて行きたいです。

  • 1ページ目から食事中に読まなくて良かったと思った。
    この著者の本は何冊か読んだが、相変わらず面白く変わった設定。

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著者プロフィール

1990年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作で2014年にデビュー。『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞候補、『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞候補となる。『名探偵のはらわた』は「2021本格ミステリ・ベスト10」で第3位。他の著作に『少女を殺す100の方法』『お前の彼女は二階で茹で死に』『そして誰も死ななかった』『ミステリー・オーバードーズ』『死体の汁を啜れ』がある。衝撃的な作品で読者の度肝を抜く、気鋭の本格ミステリ作家。

「2022年 『お前の彼女は二階で茹で死に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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