- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041034743
感想・レビュー・書評
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異世界性癖症候群
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これまた奇想天外な世界観で、しかし緻密で大胆な本格ミステリだ。気持ち悪さと怒涛の展開はさすが。人を選ぶが傑作。
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作者が作り出す独自の世界で繰り広げられる展開に感心です。以前、読んだ横浜駅SFで感じた新しい世界観を感じます。
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このミス16位、本格ミステリ8位
白井智之さん第3作『おやすみ人面瘡』を読んで面白かったので第2作目も読んでみた。
男女が互いの身体を結合させ、「結合人間」と呼ばれる一つの生命体となることで生殖を行う世界。この過程で時々、嘘が一切付けないオネストマンが誕生する。
オネストマンの共同生活を撮影する映画の企画が立ちあがった。しかしロケ地に向かう途中で船は海難事故に遭い、7人のオネストマンは隠棲した画家が住む小島に漂着、連続殺人事件が発生する。オネストマンは嘘がつけないのに、7人全員が犯行を否定する。
グロテスクなトンデモ設定と本格推理
推理部分がちょっと分かりにくかったが
『おやすみ人面瘡』と同じパターンで面白い。
第1作『人間の顔は食べづらい』も読んでみようかな。 -
プロローグからインパクト抜群。
殺人事件の謎を解くミステリのクオリティも高いが、奇想に満ち溢れた世界感が凄すぎる。
論理的な解決をするが、その論理がこの世のものではない。
何はともかく、衝撃的な一冊。
デビュー作『人間の顔は食べづらい』を読んだときの興奮も冷めていないし、個人的に期待の作家が現れたようだ。 -
な!なんでこんなこと思いつく?!
絶賛、綾辻氏の帯に釣られ読み始めました。
これをSFホラーととるか、本格ミステリーととるか。
架空の世界での異形の結合人間たちの巻き込まれた本格ミステリー。孤島、館、本格推理、頭の体操的な推理の構築。
最後の最後まで一瞬も気を抜けないストーリーなのでした。
一冊目の方よりこちらの方がすごい。でも人に勧める時は考えてしまう。読む人を選ぶ本です。