- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041034910
作品紹介・あらすじ
都会の喧騒を忘れられる街、神楽坂。婚約者に裏切られた泉は、 路地裏にひっそりと佇む「神楽坂西洋館」を訪れる。 そこで植物を愛する若き管理人・藤江陽介と出会うが、 彼にはちょっと不思議な特技があって?
感想・レビュー・書評
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現代とレトロが不思議に入り混じる神楽坂の街に、ワケありの人たちを受け入れる下宿として佇む洋館。
主の藤江陽介はぶっきらぼうだが植物を愛する、どこかミステリアスな青年。
この西洋館に、婚約者に裏切られて傷心を抱えた27才の泉が越してくるところから話が始まる。
西洋館に住む人たちが運んできた問題や、西洋館の元隣人の老婆の秘密。それを主に泉の目で見ながら話が進み、主の藤江が解く形。植物の豆知識がヒントになっている。
最後は西洋館がなくなるかもしれないという騒動が湧きおこり、住民たちが一致団結してそれを回避する。
何というか、時代物で言うところの「長屋の住民たちの機微」を描いた人情味溢れる話。
神楽坂は昔ながらの料亭なんかが並んでたり、芸者さんがいたりするんだけど、そこであえての洋館が舞台というのは面白いと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神楽坂にある西洋館は、藤江陽介が大家の下宿。
専属の料理人、三島
小野泉は、結婚式を目の前にして、婚約者の浮気に遭遇。ショックで、自分のいた場所から逃避するも、派遣先も辞めることにしていたし、マンションの契約も切れる。
そこで神楽坂西洋館とめぐり合う。
陽介は「俺は大家として下宿人の生活を守る義務がある。」が信念。
102号室 ミロシュ ・コラッチ セルビア出身でフランス国29歳 苔好き
105号室
香織さん、プルーストのオーナー
陽介の小学校の担任でもあった
ロールキャベツ 泉の好物
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恋も仕事もなくした二十八歳の泉が訪れた、植物を愛する悪気なく無愛想な青年大家が守る、そこを必要とする人たちに優しい下宿。毎日を素敵にしたい苔好きの白人男性、原因不明に話せない小六少年とその母、通称月下美人の巨体の引き籠もり。精一杯の防御で王子様のような、アロマオイル販売店を営む霊感のある麗人が良い。
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軽くて甘いジュニア向けライトノベルと期待していなかったのだが、今の自分に必要なヒントをくれた。「毎日を素敵にする」ためにコケを撒く人物、「自分が素敵だと思う毎日のため」になる「毎日行くのが楽しみになる」仕事を探す人物。日常に幸せの土台があることに気づかせてくれようとする作品。
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この本を読む前に樹木医の小説を読んだからなんだか植物の縁を感じます。
図書館で何げなく手に取っただけなんだけれどなぁ。
庭いじりが好きな大家が運営するそれぞれの弱みを抱えて住んでいる下宿屋の話です。
やわらかい雰囲気のある話でした。
私は主人公の親にさえ黙っていた理由は共感できるし理解できます。
この何とも言えない違和感や不快感。自分だけが「家族」という形に溶け込めない異質感。
わからない人もいると思います。 -
タイトルと表紙で読んでみたけど、あんまり。
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Message body
優しくてほっとする作品
僕も毎日が素敵になるように頑張って行きたい
月下美人が何してる人なのか気になる
犯罪者じゃないんだよね?
っていうか、さらっと犯罪しなかったかい? -
三川みり の 作品は好きなのだけど、これはいまいち主人公に共感できず。
地の文で、主人公が、世間の厳しさとか人間の弱さとかを考えている部分が、説明的でウザい感じがした。他の作品では感じなかったのに、現代ものだからか?
三十路前の失恋した女性、というえらく現実的なヒロインと、おとぎ話のような下宿の設定がうまくかみあっていない。ラストももろに現実路線のお話で、全体的にちぐはぐな感じがした。
神楽坂に長く住んでいたので、神楽坂や有名なお店の描写が楽しめた。 -
神楽坂の西洋館の大家 不愛想な青年 藤江陽介が、主人公で、植物を愛し、借家人の問題を解決していく。
初めて読む三川みり氏の作品である。
私も、そんなにたくさんの花は、知らないけれど、花好きである。
先日、有川浩の「植物図鑑」にも載っていたハゼランが、我が家にも、いつのまにか咲いていたことがあった。
テラリウムの秘密など歯、少し、無理のある話である。
親にも内緒で、家を出て連絡しない娘など、、、、少し想定外なストーリーから始まるが、、、、最後の花にない、桜色では、相続問題が、出てくる。
人が、良すぎて、どちらも、矛先を鎮めるが、今の時代、現金主義であろう。
ここでは、やはり、メルヘンチックで、桜の木から染めた桜色のマフラーが、一番の宝物みたいに、描かれているが、、、、
今は、それを有難いと、思って、マフラーと、神楽坂の西洋館とを両てんびんにかけたら、皆だったら、どちらを選択するであろうと、、、、と、ふと考えてみた。
私も世俗化されている、、、、と、笑ってしまった。
でも、ほっこりと読める作品であった。
著者プロフィール
三川みりの作品






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