ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録 (角川文庫)

著者 :
制作 : 九条 キヨ 
  • KADOKAWA/角川書店
4.14
  • (7)
  • (10)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :90
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (702ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034941

作品紹介・あらすじ

探偵養成学校・聖アリスガワ女学校春期合宿。不測の事態の末たどり着いた謎の村「鬱墓村」で起こる不可解な殺人事件に、学園屈指の探偵術を誇る三人の少女が挑む。語り継がれること必至の最上級本格ミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 『課題1 トリックとしての見立て殺人を定義しなさい。

    課題2 演出としての見立て殺人を定義しなさい。

    課題3 トリックとしてのもの、及び、演出としてのもの以外の見立て殺人は想定されるかを論じなさい。ただし、心神喪失、心神耗弱その他の精神の障害によるものを除く。』

    探偵養成学校の春期研修に移動中に迷い込んだ完全に隔絶された村で起こる落ち武者の400年の呪いに支配されたキリシタン村での不可解な連続見立て殺人事件に挑むことになる生徒だが、この村は十戒に完全に支配された村で殺人や嘘をつくことが不可能な村でありかつ古くからの隠された秘密や因習や財宝や因縁があり謎が深まっていくばかりの中で、事件の謎は解けるのか、また村から脱出することができるのか、そして呪いは解けるのか、学園の本当の目的であるマグダラ計画とは何なのか、そんなガジェットを全て盛り込んだ上で、ホワイ、ハウ、フーの順番に推理を展開していく素敵な作品。

  • 170518読了。
    古野節が炸裂している。
    リーダビリティが高いせいか、ページ数を感じさせなかった。論理性を重視しているためか、床が崩れていくようなカタルシスはないが、フーダニット論は息を飲んだ。

  • 前作から遡ること八ヶ月、聖アリスガワ女学校の春期合宿で奥三河を訪れた七人の女学生。しかし、バスの運転手が毒殺され、意識を失った彼女たちが目覚めたのは当初の予定とは異なる終戦を知らないまま外界と隔絶された隠れキリシタンの村、鬱墓村。しかも、軍人二人が毒殺され、十戒に忠実な村人に殺人は不可能なことから殺人の容疑までかけられてしまう。更に、聖歌に見立てた殺人が続く。
    八つ墓村×カトリック×女子高生探偵。
    鍾乳洞に双子の怪婆、落ち武者伝説、武田の埋蔵金、日本陸軍の埋蔵金に戦時下と八つ墓村と本格ミステリへのオマージュ的作品。読了して濃茶の尼ならぬ焙煎の尼のぶっ飛んだキャラクターに納得。それにしても、この作家さん、登場人物に容赦がなさ過ぎる…。

  • 横溝テイスト溢れる舞台、見立て殺人、特殊ルールを踏まえたロジックによる犯人の指摘、クライマックスの冒険劇。圧巻の約700ページだった。うわああああうわああああ

  • 前作より更に設定が細かく、ページ数も多く、読みごたえがありました。横溝正史的な閉鎖した村で起こる見立て殺人とかわいい女子高生。謎解き部分が長くとられているのが良いです。フーダニット担当今日子は痺れました。古野まほろさん面白いです~。

  • 表紙と内容紹介で購入。
    学園の名前で気付くべきだったが、ガッチガチの本格派。
    度々過去の名作ネタを盛り込んでいて、その元ネタがわかると嬉しい。



    始めは舞台設定の為に超常現象が起こったのかと思った。物理的クローズドサークルに7人もの人間を連れ込む方法がわからなかった。
    サークル内での殺人。かけられる嫌疑。

    正直村、クレタ人のパラドックス等など、正に『論理』的。
    ルールがあって、じゃあそれをどう推理して行くか?が面白かった。
    上記の、論理的な問題・ルールの隙をどうつくかが好きな人なら700ページでも気にせず読めると感じた。

全6件中 1 - 6件を表示

ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録 (角川文庫)のその他の作品

古野まほろの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする