- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041035085
作品紹介・あらすじ
聖路加国際病院は、日本で初めて小児病棟にセラピー犬の訪問を受け入れた医療機関です。本書は、著者がそこにおよそ3年半にわたり取材した中で、出会った四人の忘れがたい子どもたちの生死を通して描いた感動のノンフィクションです。四人のうち二人は生還できましたが、二人は幼くして世を去りました。亡くなった子どもたちは、短い人生の最後の日々をどう生きたのか。また、退院した子どもたちは、小児病棟での日々から自分の人生に、どのような影響を受け今を生きているのか。入院中であっても、子どもたちが豊かな時間を過ごし、困難を乗り越えていけるように、医師や看護師、保育士、心理士、チャプレン(病院等で働く牧師)など数多くのスタッフたちで行われる取り組みについて、四人の子どもたちを通して描いた感動の記録。
感想・レビュー・書評
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犬ではなく、病気と向き合う子どもたちとその家族に焦点を当てて書かれたノンフィクションでした。主となる病院の取り組みが素晴らしくて、どこでもこんな医療が受けられたら良いと思いました。
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日本で初めて、小児病棟にセラピー犬の訪問を受け入れた医療機関、聖路加国際病院。そこでは、難病と闘う子どもたちが豊かな「子どもの時間」を過ごせるように、様々な取り組みがなされている。子どもたちや肉親がつらい治療やそれ以上の困難を乗り越えていけるように。医師、看護師、保育士、心理士、チャプレン(病院で働く司祭や牧師)等、数多くのスタッフたちの取り組みを4人の子どもたちの生死を通して描いた、感動の記録。
ところどころ、泣いてしまった。セラピー犬のことはもちろん書かれているけれど、それぞれ病気と闘う子供たちの力強さや健気さが胸に迫る部分が多くて、いかに子供たちが治療に対して前向きにやっていけるように様々な工夫がされているかを知った。私は医療従事者だが、ここまでトータルケアをできたことは正直一度もない。自分の生き方、働き方として頭にとめておかなければならない大事なことを教わった気持ちでいる。 -
犬との触れ合いだけでなく、闘病中の子どもだけでなく家族へも心を配る病院の取り組みにも心を引かれました。
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死と向き合い、長期入院する小児科の子どもたちの元にセラピー犬が訪れる。やわらかく温かい犬に触れて心を開いていく子どもたち。聖路加国際病院で出会った子どもたちの姿を描いたノンフィクション。医師、看護師をはじめたくさんの医療スタッフによるトータル・ケアについても知ることができます。
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2017/5/29
493.9||オ (5階自然科学・医学)
日本で初めて小児病棟にセラピー犬の訪問を受け入れた聖路加国際病院。入院中であっても子どもたちが豊かな時間を過ごし、困難を乗り越えていけるように、行われている取り組みを、4人の子どもたちの生死を通して描いた感動の記録。
難病と闘う子どもたちの思いにふれてください!!