神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041035696

感想・レビュー・書評

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  • ハイスペックなドクター達による冒険物語。
    読んでいて思ったのは「これは...医龍が如くだ。」

    能力値の高い人間が自ら事件に顔を突っ込み
    思った以上に根の深い問題に発展しそれを持てる能力を駆使て解決していく。ドクターという土台は新鮮でとても面白かった。

    シリアスな雰囲気の中、中々の頻度で垣間見るシュールな笑いと慶次さながらの破天荒ぶりが気持ち良い。登場人物はハイスペックな人外(褒めてます)達と上級国民、そして反社の黒い人達。もはやファンタジーだ。理論は通っているのに黒幕様含め頭良すぎでついていけない....でも最後はしっかり腑に落ちてくれる。スッキリした。

    知念実希人作品は我等厨二病患者のツボを完全におさえてくるので、安心して手の上で踊ることが出来る。社会の問題定義もしっかり考えさせてくれる素敵な作品でした。

  • みんな一癖も二癖もある人ら〜
    でも、医者としての腕は超一流…
    こんな人らは、普通の社会では生き難いのかな。
    一芸に秀でていても、それ以外が普通以下やったり…
    でも、そういう人らが、生きていける場所が、ここ!神酒クリニック!
    患者の為に、合法非法問わず、頑張る!
    でも、医療行為とは限らず…
    この作品のメインは、医者というより探偵がメインなんかな。
    あくまでも、患者を救う為の行為なんで、医療行為になる???

    という屁理屈言わんと、純粋に楽しめば良いか!
    なかなか、現実にはないけど、メディカルエンタメ・ミステリーを理屈抜きに楽しもう〜
    読めば、エンタメまで、付いて理由は分かる〜(^_^)v

  • 医療事故で働き場所を失った外科医の九十九は、知人の紹介で神酒クリニックで働き始める。そこで働く高い医療能力と様々な技術を持つ曲者の医師たちに振り回されながら、九十九はクリニックの裏の顔に巻き込まれていく……。

    個性豊かな医師たちが繰り広げるメディカル・サスペンス。
    医療ミステリーでもありますが、アクション小説の側面も強く、とにかく各医療分野の天才たちが事件の解決の為ハチャメチャに暴れまわるエンタメ作品です。
    こんなに派手に動いて大丈夫!? と思うのですが、一周回ってその派手さが楽しくなってくる。ドラマにもなったそうですが、確かにこの動きはドラマ向きだと思います。
    個々のキャラクターも全員きちんと見せ場があり、賑やかで爽快。最後までわくわくしながら楽しめました。

    この本が好きなら…
    登場人物の身内が出てくる同著者さんの『天久鷹央』シリーズ、
    あるいは本作と同様に特殊な能力を持ったチームのコメディ・サスペンスということで、伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングが地球を回す』などはいかがかなと思います。

  • 中々面白い!ミステリー、アクション、人情もあり、際立ったキャラクター達が縦横無尽に動き回るサスペンス。最後の大どんでん返しも秀逸で、痛快だった。

  • ある事件でトラウマを抱えた九十九の新しい勤務先は、個性豊かな医師が集う神酒クリニック。治療したり、患者の要望で事件を解決したり。天久鷹央シリーズの桜井刑事や、天久鷹央の弟が出てきます。ドラマ化もされてたみたい。

    ☆神酒章一郎 神酒クリニック院長。
           凄腕外科医。
    ☆九十九勝己 生真面目な若手外科医。 
           あるトラウマを抱えてる。
    ☆夕月ゆかり 産婦人科医と小児科医。
           美人でセクシーで面白い。
    ☆天久翼   精神科医。見た目中学生。
           天久鷹央の弟。
    ☆黒宮智人  内科医、麻酔科医。
           とんでもない記憶力の知能の持ち主。
    ☆一ノ瀬真美 優秀な看護師。
           明るく元気なスピード狂。

  • 先生という呼称にだまされがち

  • 医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。

    そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。

    彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。
    しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。

    秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!?
    個性的過ぎる医師達が贈る、メディカル・サスペンス。

    **************************************

    んな、アホな。
    と思う事は多々あったけど、
    展開がどんどん進んでいって面白かった。

    小説やけど、登場人物紹介が漫画みたいに人物像が描かれてる。
    それがみんなかっこよくてかわいくて。

    こんなクリニックないない、と思いながら、文章だけで読んでたら、こんな人物像は想像しいひんかったやろうなと思いつつ。

    内容は、最後がちょっと納得がいかへんかった。
    えー、この人、めちゃくちゃ怖い。
    そこまでしてそのまま逃げきる話?みたいな。

    これが通用するなら、何でもアリになっちゃう。
    最後寸前、あぁー、やっぱ人間やなと思わせておきながら。

    まぁ、でも入り込みやすくて読みやすかった。

  • なるほど、こう来ましたか。
    『天久鷹央の推理カルテ』シリーズや『事件カルテ』シリーズが天久鷹央を探偵役に据えたミステリであるならば本作はサスペンスだ。それも二転三転してクライマックスまで読者を楽しませてくれる。しかも登場する医師たちがそれぞれの特殊能力を発揮する姿はさながら『必殺仕事人』ではないか。これは面白い。また一つ見逃せないシリーズと出会えた。

  • 敢えて期待せずに読んだけど、さすがに惹き込まれた。次が気になる。どうなるんだろう。

  • 医療ミステリーかと思いきや、医療もの+ミステリー。
    個性豊かな神酒クリニックの面々。各々の過去の経歴も気になるところ。シリーズ化されているようなので、今後明かされて行くのかな?
    犯人や謎解きも分かりやすく、文章も読みやすかった。

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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