神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041035696

作品紹介・あらすじ

医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。
そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。
彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。
秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!? 
個性派過ぎる医師達が贈る、メディカル・エンタメミステリ、ここに開幕!!

感想・レビュー・書評

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  • 結果どハマリしてるやないかーい!っていうね
    『天久鷹央シリーズ』どハマリしてるやないかーい!っていうね

    え?『天久鷹央シリーズ』じゃない?
    いえいえこちらは天久鷹央のお兄ちゃんの天久翼が登場してるんですよね
    『天久鷹央シリーズ』にも名前だけは出てくるんです
    もうそんなんまで読み始めたら控えめに言って大ファンです

    はい、『神酒クリニック』の方の話します!

    これね、このタイプの話ね
    もう大好物なんですよね
    ひまめろ用語でいうところのAチーム系ね

    主人公の九十九勝己は若手外科医、ある事件により勤めていた病院を辞め、再就職先を探す中、恩師の紹介により「神酒クリニック」に勤めることに
    そこにいたのは…

    院長であり外科医の神酒章一郎、産婦人科で小児科医のセクシー美人夕月ゆかり、童顔美少年の精神科医天久翼、内科医でありながら麻酔科医もこなす黒宮智人、明るく元気な看護師一ノ瀬真美
    それぞれに優秀な医師と看護師なんですが、さらに天才的な技能を有してるんです

    そんな彼らがチームとなって院長である章一郎の趣味(?)の難事件の解決に挑みます

    はい、もう面白いー
    登場人物紹介だけで面白いー
    結果やっぱり面白いー
    真犯人はバレバレだったけど面白いー

    それにしても知念実希人さんの芸風幅広だなー(芸風?)

    • ひまわりめろんさん
      ビマキさん

      ただの天才ですw

      おお!今野敏さん!
      うれしい!レビュー楽しみにしてますよ!
      ビマキさん

      ただの天才ですw

      おお!今野敏さん!
      うれしい!レビュー楽しみにしてますよ!
      2024/02/26
    • ひまわりめろんさん
      一Qさん

      とりあえずQチーム系はないです
      一Qさん

      とりあえずQチーム系はないです
      2024/02/26
    • 1Q84O1さん
      作っておいてください
      作っておいてください
      2024/02/27
  • ハイスペックなドクター達による冒険物語。
    読んでいて思ったのは「これは...医龍が如くだ。」

    能力値の高い人間が自ら事件に顔を突っ込み
    思った以上に根の深い問題に発展しそれを持てる能力を駆使て解決していく。ドクターという土台は新鮮でとても面白かった。

    シリアスな雰囲気の中、中々の頻度で垣間見るシュールな笑いと慶次さながらの破天荒ぶりが気持ち良い。登場人物はハイスペックな人外(褒めてます)達と上級国民、そして反社の黒い人達。もはやファンタジーだ。理論は通っているのに黒幕様含め頭良すぎでついていけない....でも最後はしっかり腑に落ちてくれる。スッキリした。

    知念実希人作品は我等厨二病患者のツボを完全におさえてくるので、安心して手の上で踊ることが出来る。社会の問題定義もしっかり考えさせてくれる素敵な作品でした。

  • みんな一癖も二癖もある人ら〜
    でも、医者としての腕は超一流…
    こんな人らは、普通の社会では生き難いのかな。
    一芸に秀でていても、それ以外が普通以下やったり…
    でも、そういう人らが、生きていける場所が、ここ!神酒クリニック!
    患者の為に、合法非法問わず、頑張る!
    でも、医療行為とは限らず…
    この作品のメインは、医者というより探偵がメインなんかな。
    あくまでも、患者を救う為の行為なんで、医療行為になる???

    という屁理屈言わんと、純粋に楽しめば良いか!
    なかなか、現実にはないけど、メディカルエンタメ・ミステリーを理屈抜きに楽しもう〜
    読めば、エンタメまで、付いて理由は分かる〜(^_^)v

  • 2022年、最初の一冊に選んだのは大好きな知念作品です。

    しかも、純粋ではない感も多少ありますが、知念作品の中でも大好きな医療ミステリーです。

    昨年、本作の続編にあたる「淡雪の記憶」を先に読んでしまいましたが、そんなの関係ないと思えるほど楽しめました。

    ☆5つはちょっと甘めかもしれませんが、個人的に大満足なので問題なしです。

    本作の主人公は外科医の九十九勝己。

    酒に酔った状態で患者を死なせてしまった過去を持ち、たどり着いた神酒クリニック。

    個性豊かな同僚?いや、仲間たちと事件を解決していきます。

    そう、医者や看護師たちが法を無視して警察が解決出来ない事件の真相を暴いていくんです。

    いやぁ、かなり無茶な設定ですよね。

    でも面白い。

    また「淡雪の記憶」を読み返したくなりましたが、正月恒例で24冊もの本のまとめ買いしてきたところなので...

    読みたい本がありすぎてホント困ります。

    今年こそは積読在庫を少しでも減らしていくぞぉ〜

    説明
    内容紹介
    医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。
    そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。
    彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。
    秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!?
    個性派過ぎる医師達が贈る、メディカル・エンタメミステリ、ここに開幕!!
    内容(「BOOK」データベースより)
    医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!?個性的過ぎる医師達が贈る、メディカル・エンタメミステリ、ここに開幕!!
    著者について
    ●知念 実希人:1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『ブラッドライン』、『優しい死神の飼い方』、『天久鷹央の推理カルテ』などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    知念/実希人
    1978年、沖縄県生まれ。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、12年、『誰がための刃 レゾンデートル』(講談社)で作家デビュー。現役医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • すごく面白かったです。

    一癖も二癖もある人たちが事件を解決していくのですが、天久鷹央シリーズとは展開が違います。

    医療従事者でしか思いつかい方法で…サスペンス要素があり〜の、ドンデン返しがあり〜ので引き込まれてしまいます。

    犯人はキミだったの?

  • 医療事故で働き場所を失った外科医の九十九は、知人の紹介で神酒クリニックで働き始める。そこで働く高い医療能力と様々な技術を持つ曲者の医師たちに振り回されながら、九十九はクリニックの裏の顔に巻き込まれていく……。

    個性豊かな医師たちが繰り広げるメディカル・サスペンス。
    医療ミステリーでもありますが、アクション小説の側面も強く、とにかく各医療分野の天才たちが事件の解決の為ハチャメチャに暴れまわるエンタメ作品です。
    こんなに派手に動いて大丈夫!? と思うのですが、一周回ってその派手さが楽しくなってくる。ドラマにもなったそうですが、確かにこの動きはドラマ向きだと思います。
    個々のキャラクターも全員きちんと見せ場があり、賑やかで爽快。最後までわくわくしながら楽しめました。

    この本が好きなら…
    登場人物の身内が出てくる同著者さんの『天久鷹央』シリーズ、
    あるいは本作と同様に特殊な能力を持ったチームのコメディ・サスペンスということで、伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングが地球を回す』などはいかがかなと思います。

  • 中々面白い!ミステリー、アクション、人情もあり、際立ったキャラクター達が縦横無尽に動き回るサスペンス。最後の大どんでん返しも秀逸で、痛快だった。

  • ある事件でトラウマを抱えた九十九の新しい勤務先は、個性豊かな医師が集う神酒クリニック。治療したり、患者の要望で事件を解決したり。天久鷹央シリーズの桜井刑事や、天久鷹央の弟が出てきます。ドラマ化もされてたみたい。

    ☆神酒章一郎 神酒クリニック院長。
           凄腕外科医。
    ☆九十九勝己 生真面目な若手外科医。 
           あるトラウマを抱えてる。
    ☆夕月ゆかり 産婦人科医と小児科医。
           美人でセクシーで面白い。
    ☆天久翼   精神科医。見た目中学生。
           天久鷹央の弟。
    ☆黒宮智人  内科医、麻酔科医。
           とんでもない記憶力の知能の持ち主。
    ☆一ノ瀬真美 優秀な看護師。
           明るく元気なスピード狂。

  • 神酒クリニックの面々が活躍するシリーズ、第一弾。

    クリニックのメンバは、院長をはじめ、医療技術は超一流なのに、一癖も二癖もある面々ばかり。
    特に、一番大人しそうな人物が、ハンドルを握ると、最も危険な人物(?)であったり...(笑)
    また、他作品である天久鷹央先生の兄が登場するのも、嬉しい限りです。

    半年前の医療事故で患者を死なせてしまい、大病院を辞めることとなった外科医・九十九勝己。
    とある恩師の紹介で面接に向かった先は、『神酒クリニック』という医院。

    彼らクリニックの面々が考えているのは、常に患者第一。
    そのため、医療行為とはかなり外れた探偵の様なことも。
    発端は、先の短い企業創業者の頼みとして、息子の殺害犯人を探すこと。

    やがて、連続殺人事件やら、密輸事件やら、様々な事件に巻き込まれることに...
    二転三転する展開に、ハラハラドキドキの連続です。
    そして、姿を現した真犯人とは?

    最後に、多くの伏線が回収され、たどり着いた真実はなんとなんと。まさか、最初の事件まで、裏で繋がっていたとは、驚きです。
    プロローグが希望の持てる展開に、ほっとしました。

  • 医療ミステリーで知られる著者が、何やら怪しい医療物を書いている。それが気になり、読んでみた。
    最初こそは主人公・九十九が医療ミスを起こし、医療業界から追放され、最後の望みとして、大学時代の恩師の紹介である神酒クリニックを訪れることから始まるが、読んでいくうちに、何だか話が変な方向へ…
    違法カジノに潜入したり、事件の関係者を拉致ってしまったり…あれ?医療ミステリーじゃなかったの??
    正直、そこまで作者のファンではないので、事前情報もないし、これまで読んだ作品と毛色が異なるので、かなり抵抗もあったが、他の方のレビューを見ると「ラノベ」と称している人も多いので、何となく納得。
    続編も一緒に手に入れてしまったので、そのまま読んでみる。
    でも、やっぱりドラマ化の平積みに騙された感じが否めない…

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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