トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と (角川文庫)

著者 : 山本弘
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年11月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036181

作品紹介

あまりにつらすぎる現実と向き合ったとき、人間たちから忌み嫌われる異形の存在と心を通じ合わせ、かけがえのない友だちとなった少年・少女たちがいた……。本当の”心”を持つものは人間だけなのか? 珠玉の感動作

トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 怪獣小説MM9シリーズのスピンオフというか外伝的なものというか。怪獣が日常的に存在する地球での、世界各地での怪獣とヒトの物語を綴った中編集。

    ​これまでは基本日本が舞台だったが、タイ、アメリカ、コンゴが舞台で登場する。それぞれの国の「怪獣事情」の違いが面白く、やはり我々の世界との地続きを感じる。

    筆者の本をよく読む読者としては、筆者の願望や妄想がダダ漏れているキャラや設定が楽しく、もちろん知らなくてもこの「怪獣人間ドラマ」を楽しめるのではないだろうか。

  • まだMMシリーズを読んでいません。
    どんなものなのか、概要を知りたくて番外編の本書を読みました。
    感想は...さて、どう捉えればよいのかな...
    やっぱり深読みせずに娯楽作品として楽しんでしまって良いような気がします。
    それでも『怪獣神埼』は感慨深いですよ。

  • 「MM9」の番外編の短編集。
    4つのお話の内最初の3つは、アニメ化のために書かれたプロット案がベースになっているという。
    なるほど、オチのつけ方(第1話)やミステリーっぽい構成(第2話)や戦争反対の語り口(第3話)は、初期のウルトラQやウルトラマンを思い出させる。
    そう思って読んでいたら、第4話の舞台設定はまんまキングコングかターザンといった趣。
    そこに東西冷戦をまぶして、文明社会に警鐘を響かせ、宇宙生物の侵略を描くとなれば、これはまたウルトラQ長編版みたいな世界。そんで最後はジャミラじゃないか!
    2011年の作品ながら全く昭和のテイストで、私の年代には入り込み易く読み易かった。

  • 短編4つ収録されていますが、どれもそれぞれの味があって面白いです。
    共通点は怪獣と女の子が出てくることぐらいで、同じヒロイックな話しでも、こうも違うものが書けるのかと関心しました。
    超越的な存在と、それに抗う者、従う者。怪獣を含めたそれぞそれの人間模様が絶品です。
    どれもこれも映画化して欲しい。描写が秀逸で、そのまんま脚本に使えそう。
    きっと素晴らしい怪獣映画になると思います。

  • MM9の外伝。日本以外の話が多い。

  • 2011年11月刊。2015年11月文庫化。4篇の短編集。うっかりしていましたが、既読です。「生と死のはざまで」を読み始めて気付きました。冒頭のこのお話が最も好きです。総じてMM9本編シリーズよりは軽めのお話で、楽しめますが、本編を知っているので、もの足りません。

  • 色々なパターンの怪獣ストーリーが納められていて、MM9の世界観がよりいっそう広がった気がします。ストーリーもいいけど、やっぱり設定のうまさが光ります。MM9というバックボーンがあるとはいえ、怪獣がいる世界をごく自然に描いていて違和感がない。これはすごいと思う。

  • 地球に現れるようになった怪獣たちと出会ったヒト。彼らの間に紡がれる物語。ホントはそうだったんだと哀しく、最後はそうなるのねと嬉しく、あぁ神様 神様!と涙を流し、生き残ることは出来たけど静かに泣ける。四つの心に残るお話でした。ゴジラやモスラ、バルタン星人からカネゴンまで日本の怪獣たちにも出会いがきっとあったと思えるから不思議。

  • 『トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と』山本 弘 著  角川文庫刊

    山本 弘による怪獣小説『MM9』3部作の世界で起こるスピンオフストーリー4編を集めた短編集。正統派な怪獣SF小説として描かれた一作目の『MM9』でみられたハードなドラマ展開から一転、『MM9―invasion―』『MM9―destruction―』に観られるボーイ・ミーツー・ガール、少女と怪獣といったライトノベル寄りのコンセプトを継承するストーリーではあるものの、少年の自立、ミステリー仕立ての冒険譚、疎まれた者の心と神の存在、自然と文明といったシリアスなテーマを「怪獣のいる世界」の中で短編で描き切った秀作ぞろい。
    中でも「怪獣神様」は市川森一、「怪獣無法地帯」は上原正三といった60~70年に放送されたウルトラシリーズの重鎮的シナリヲライターによる作品群を彷彿とさせるストーリーは「怪獣特撮作品群」を正当な“ドラマ”として観てきたファンの心に響く出来。

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