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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041036235
作品紹介・あらすじ
18歳の少女・月夜の大好きなお兄ちゃんは、ある日目の前で突然死んでしまった。月夜はその後も兄の気配を感じるが、周りは誰も信じない。そんな中、街を訪れた流れ者の少年・密は兄と同じ顔をしていて……!?
感想・レビュー・書評
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☆3.0
世界観が好き詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここ最近ずっと桜庭一樹さんが続いています。不思議な魅力があってなかなか離れられないです。
この小説はとても好みでした。激しいけど淡くて、切ないストーリーが好きな方におすすめです。 -
全く入り込めなかった。そもそも月夜が好きになれず。
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表紙とタイトルに惹かれて借りた、もらわれっ子で紫
の瞳をした月夜とだいすきな奈落のお話。結末で驚い
てあって声出ちゃった。少し泣いた。
#さよならぼくのパープルアイ -
なかなか電波な内容。身も心もじりじりと焦がす夏の日々、アーモンドとイチゴのアイスクリーム、無花果の葉っぱで隠したもの、さよならぼくのパープル・アイ。
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あの日突然奈落の底に突き落とされた少女は、二度と聞けることのないまま喪われた想いに踠き苦しみ続けるしかありませんでした。信じることも涙を流すことすら許されないから、自分を守る為には一人になり月夜にただ君の名を呼ぶしかなかった。何度も何度も叫んで声が枯れて壊れようとも。誰にも言えず守りたかった真相は大切な君の想いでした。永遠の19歳。無様な泣き顔晒しても抱きしめてくれた人は、誰よりも貴方を愛している。決して諦めず離さなかった力強い手は、生きて大人になれよ!と伝えていました。
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この人の書く女の子が好き。
あの時こうしてなかったら、、
のバージョンを読みたい。
切ないな。お兄ちゃーーん。
苺苺苺苺苺先輩けっこう好き。 -
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久しぶりの桜庭一樹。
月夜の義理の兄・奈落の死から物語が始まる。
血縁とか家族とかの軋轢や愛を描くのばかり読んでる気がする。
死者を忘れるのは簡単で難しい。
簡単に忘れて、不意に思い出して、染みみたいに残る。
奈落みたいな男の子、モテるだろうなぁ。
月夜みたいな子、居るよなぁ。
生い立ちが複雑だと何もかもそこに起因している様な気がしてしまうけど、本当はもっと些細な事なんだろう。
本人的には重大な過失の様に感じても。
それを『18歳と19歳』で分けたり、月夜の友人らの陰口で表現していて、世界観は現実とファンタジーの狭間なのに、そこに生きている人達はリアルだ。
密と約のセクシーな感じが伝わってきて良かった。
2人で密約だね……。 -
あらすじを読んだ時、どういう展開になるんだろなーと考えながら読んでたけど昨日読み始めたのに後半が思ったより気になりすぎてあっという間に読了。
まあ、どちらかと言えば主人公が周りを振り回し続けている感じだけどそれがこのお話をいい感じに持ってきてるんだろうなぁって。主人公の言い方とかそういうのにたまにはイラッときたり、だいぶ好みが別れそうなキャラではあるけど。いちご先輩の名前のインパクトもそうだけど、お兄ちゃん、だいぶ変な人?なのかな。そんな感じだったけどよかった。
砂糖菓子……からこの本を読むと桜庭一樹さんの書き方、少しずつ分かってきて、もしかしたら好みは別れるかもしれないし、途中途中おかしいほどに文字が詰められていたけどそれでも読みたくなる。桜庭さんの出してる本をどんどん読みたいなと関心度が私の中で高まりました。
さよなら、僕のパープルアイ……!! -
表紙の装丁画は酒井駒子女史だけど、中身はいつものYAの皮を被ったいつもの桜庭一樹でした。
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主人公となる18歳の「月夜」は、紫の瞳に狼のような犬歯を持つちょっと変わった少女。
彼女は前嶋家に幼女として迎えられたもらわれっ子だった。
優しい教師の父親、8歳年上の兄貴、そして大好きな一つ年上のお兄ちゃんこと「奈落」との4人家族。
何故か母親は存在しない。
物語の冒頭は、大好きだったお兄ちゃんこと「奈落」の葬式の場だ。
「月夜」の悲しみは深く、周囲の者たちも対処に困り果ててしまう程だ。
「月夜」が深く落ち込む理由は、コンビニの駐車場で一緒にアイスを食べていた「奈落」が、「月夜」の目の前で急死したことにあった。
「月夜」は、「奈落」が死んだのは自分のせいだと思い込む。
葬儀が済んんだ後、家の中で「月夜」だけが明らかに「奈落」の気配を感じるのだが、姿は見えない。
数日後、突如「奈落」が現れ、今度は銀色のUFOに乗ってやってくるとの言葉を残して姿を消す。
やはり「奈落」は幽霊となって存在すると、「月夜」は確信するのだが⋯。
「月夜」が「奈落」の遺した銀色の自転車に乗って走っていると、銀色のトレーラーの群団が走り去って行く中に、一台の真新しい銀色のトレーラーが異音を鳴らして突如停止した。
そのトレーラーの運転席から降りてきた「蜜」と名乗る青年の姿は、まさに「奈落」そのものだった。
そして年に一度の街が主催する「UFOフェスティバル」に纏わる夏休みの不思議な出来事が綴られる。
はて、「蜜」は「奈落」なのだろうか⋯。 -
パープルアイと聞くと「闇の」を付けたくなるのは、世代でしょうか。苺苺苺苺苺先輩のインパクトがすごい。
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浜坂の花火大会の待ち時間で読み終えたのが、めちゃくちゃエモだった。波音、喧騒、たまらないね。
お盆にピッタリって感じの内容だった。
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