この日のために (下) 池田勇人・東京五輪への軌跡

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036334

作品紹介・あらすじ

五輪に託した夢があった!

政治家に転身した池田勇人は着実に要職を踏み、ついに首相に就任。東京オリンピック開催準備の政府責任者として、首都大改造、東海道新幹線の建設などを指揮、経済成長を牽引する。しかし、開催直前、病魔が池田を襲う。一方、東京五輪決定を機に組織委員会事務総長に就任した元朝日新聞記者の田畑政治は、突如湧き起った責任問題で事務総長辞任に追い込まれてしまう。「記憶に残る大会に」「経済成長に弾みを」……。それぞれの理想を掲げて奔走した二人。そしてついに「この日」は訪れた――。

感想・レビュー・書評

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  • 池田勇人について。高橋是清、池田勇人、次は誰かと待ち遠しい。

  • 1964年の東京オリンピック、
    その時の宰相、池田勇人の生涯と業績を、
    東京オリンピックの招致と準備を軸に描いています。

    「序」では、幻の東京オリンピックの誘致と返上を、
    「破」では、池田勇人の内閣総理大臣への道のりを、
    「急」では、来る東京オリンピックの準備の様子を、
    概ね、3部構成で描いています。
    (下巻は、「破」の途中からとなります)

    とは言え、池田勇人は、首相として、
    東京オリンピックの政府側責任者ではありましたが、
    日本の高度経済成長の舵取りが、最大の業績であり、
    東京オリンピックは、その加速材料に過ぎなぃため、
    物語的には、部外者といぅ感じ、だったでそぅか…?

    なので、これを補完する意味合ぃ?で、本作品では、
    1歳違ぃで、後にJOC会長も務められた、田畑政治を、
    ダブル主演に持ってきてはいますが…、テーマ的にも、
    本作品で、東京オリンピックの軌跡を軸にするなら、
    主人公は、田畑政治1本の方が、よかったのでは?

    例えば、東京オリンピックの招致を描いた既作品だと、
    東京オリンピックの招致に尽力した、和田勇を描いた、
    高杉良さんの『祖国へ、熱き心を』のよぅな作品の方が、
    しっくりとくるのではなぃでそぅか…??
    (それゆえに、田畑政治1人を、主人公にした方が…)

    他方、池田勇人の生涯と業績については、
    これはこれで、しっかり書かれていたので、よぃでそぅ。
    なので、東京オリンピックに託けた、企画ミスかな~と?
    田畑政治のパートを外して、池田勇人伝に徹していたら、
    それはそれで、良かったのでは?、とも思いました…。

    でも…、とりあえず、
    2020年の東京オリンピックからは感じられなぃモノを、
    足りなぃモノを、感じることができました…。なので、
    作品の評価では、企画ミス?には目をつぶりまして…。

  • 20160519 021

  • 余り知らなかった池田勇人の人生が東京オリンピック招致の話を軸に展開。古き良き日本がまだ残っていた熱い時代。幸田真音さんはこういう路線で行くのかな。

  • 1964年東京オリンピック開催を実現させるために、まさに命がけで挑んだ二人の男。
    元新聞記者と政治家。別々の世界で生きていた二人の想いが重なり、夢がかなったその日、日本は新しい時代へと歩き始めた。このオリンピックを機に今では当たり前になっているいろんなことが始まったと知って驚く。
    もはや戦後ではない、という言葉が現実のものとして感じられた1964年10月10日。その日のためにどれだけの困難と苦労があったことか。教科書で軽くなぞっただけの戦前戦後、そして19年間の日々を興奮しながら読む。時代が変わるその時に生きた人々の思いの強さと熱さ、それは今の日本に欠けているものなのかも。

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