天上の葦 上

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  • KADOKAWA (2017年2月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784041036365

作品紹介・あらすじ

白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!? 鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。感動のクライムサスペンス巨編!

感想・レビュー・書評

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  • 太田愛さんの『天上の葦』、めちゃくちゃ面白い!

    ついに3作目――『犯罪者』『幻夏』に続いての『天上の葦』。
    またまた再会できました、鑓水七雄・繁藤修司・相馬亮介の3人組!回を重ねるごとにどんどん愛着が増して、大好きなキャラクターたちです。

    渋谷スクランブル交差点で空を指差し、絶命した老人・正光秀雄。
    彼は一体、何を指差していたのか?
    そして、失踪した公安の山波孝也はどこへ消えたのか?
    その他にも謎が山積みで、物語がどう展開していくのかワクワクが止まりません。特に下巻では、これらの謎がどう絡み合ってくるのか楽しみです。

    現代のテレビ局報道部、そしてなんと戦時中の海軍報道部まで登場。
    ふたつの時代・組織が、どうつながっていくのか……期待しかない!

    では、下巻へ行ってきます!

  • シリーズ最終作です!!
    あぁー終わってしまう、、、




    最新作も面白いです!!
    どんどん展開していく物語に
    目が離せません!!



    まだまだ謎は残ります!





    とりあえず、、、、


    権力こわい:(;゙゚'ω゚'):






    ちょっとネタバレ












    相馬の婚約者って!!!
    いつのまにー!
    ひとりヒョー!ってなってました笑
    犯罪者でそんな描写ありましたっけ??(//∇//)


     




    この先どうなるか、まだ想像もつかないですが
    下も楽しみ!!





    三連休我が家は胃腸炎祭りでした_:(´ཀ`」 ∠):

    全員が全快するにはもうすこしかかりそうです、、、

    自分はどうにかうつらないようにしたい、、、
    みなさんも体調にはお気をつけくださいm(_ _)m

    • どんぐりさん
      雪見酒さん

      お気遣いありがとうございますm(_ _)m

      今のところ私は無事です笑
      うつらないように必死です_(┐「ε:)_

      元気でいら...
      雪見酒さん

      お気遣いありがとうございますm(_ _)m

      今のところ私は無事です笑
      うつらないように必死です_(┐「ε:)_

      元気でいられるって素晴らしいなと思う日々です笑


      お時間ある時に天上の葦も読んでみてください♪
      2025/02/25
    • かなさん
      どんぐりさんのところも大変ですね…!!
      うちは、旦那とふたりでふたりともコロナにかかったので
      気を使うことはなかったけど…
      どんぐりさ...
      どんぐりさんのところも大変ですね…!!
      うちは、旦那とふたりでふたりともコロナにかかったので
      気を使うことはなかったけど…
      どんぐりさんが、もしかかっちゃえば
      家の中のこと、回らないし…
      どうか、お気をつけてお過ごしくださいね!
      2025/02/25
    • どんぐりさん
      かなさん

      結局私もうつってしまいました、、、
      我が家全滅です笑

      お互い休める時に休みましょ、、、_(┐「ε:)_
      かなさん

      結局私もうつってしまいました、、、
      我が家全滅です笑

      お互い休める時に休みましょ、、、_(┐「ε:)_
      2025/02/26
  • 『幻夏』にハマってしまい鑓水シリーズ3作品目を読みました。
    スクランブル交差点の真ん中で天に指を指した老人が死亡、その謎の死に方と行方がわからなくなった刑事が実は繋がっていた。次々に謎が紐解かれていく中ようやく上巻が読めました!分厚くて心折れかけたけどなんとか読めてよかった…
    内容忘れないうちに早速下巻を読もう!あと表紙の絵がジョルジュ・ド・ラ・トゥールって、、!!私が好きな画家の方(ؔᵒ̶̷ᵕؔᵒ̷̶)

  • 10月10日正午、渋谷スクランブル交差点で何もない空を指さし絶命した96歳の正光英雄…その意味を探ってほしいと依頼を受けた興信所を経営する鑓水とそこで働く修司…。同日公安警察官山波が姿を消しその行方を捜索せよと、停職中の刑事相馬が依頼される…。

    この一見無関係なそれぞれの依頼が、深くつながっていたなんて…!!まず考えられなかったですね!謎が謎を呼び、なんだかよくわからないまま…でもドキドキしながら今後の展開が読みたくて仕方なくなるような…上巻、結構長かったけどどっぷりハマりました!この作品も期待を裏切らず、この鑓水、修司、相馬、3人の良さがぎゅっと詰まった、作品でした!!やっぱりいいなぁ…太田愛さんの作品っ!

  • 「幻夏」「犯罪者」に続く第三段目、前回の犯罪者の読了から結構時間が経過しており不安だったが、読み始めると次々と展開していく物語に読む手が止められない。
    スクランブル交差点で、独りの老人が空中を指差したまま絶命した。
    鑓水と修司の経営する興信所に、あの日老人は空のかなたに何を見たのか調べて欲しいと依頼がくる。
    前回より左遷され交通課になり、尚且つ停職中である相馬に公安の前島から連絡が入る。
    行方不明になっている公安の山波という男の行方を極秘で探せと言われる。
    山波の足取りを追ううちに、鑓水達が依頼を受けた老人と山波か会っていた事が判明した。
    老人の過去と、姿を消した山波の繋がりとは・・・?
    下巻へ続く

  • 感想
    一つ一つ丁寧に捜査して線が繋がるのは面白いが、展開が早いねぇ。一方で島に行ってからは停滞ぎみ。

    公安はなんでもありみたいで怖い。


    あらすじ
    渋谷のスクランブル交差点の真ん中で老人が天を指し、そのまま病死した。私立探偵の鑓水は、政治家の磯辺からこの老人である正光がどのような理由でこのような死に方を選んだのか調べるように依頼する。

    一方、刑事課から交通課に左遷され、停職をくらった相馬は公安から公安課員の山波が失踪した理由を調べるように依頼される。

    鑓水は事務所の経営が回らなくなったのは磯部に嵌められたからだと思い当たる。正光老人については医者になる前の過去が不明であることが気がかりになる。

    山波を追う相馬は、同じ公安員が山波を監視していたことと、山波の母親が正光と同じホームにいたこと、同じ課員の半田と争った形跡があることを突き止める。

    鑓水・修司・相馬は集めた情報を突き合わせると相馬の依頼主の公安の前島が山波を追い詰め、正光が最後にあったTV局の社長に取り入っていることが分かる。正光老人の目的を察した鑓水は、正光の昔の知り合いであろう白狐という人を探しに岡山の曳舟島に向かう。

    曳舟島では、島外者として警戒される中、白狐について探す。

  • 引き続き太田愛作品に没頭。「犯罪者」や「幻夏」の続編で前のエピソードも丁寧に説明してあるのでとても親切に感じる。今回は渋谷スクランブル交差点での、老人の突然死で始まる。鑓水、修司は因縁のある人物からその謎を解明するよう依頼される。一方相馬は公安の前島から失踪した山波の行方を捜査するよう指示を受ける。共通の謎に挑む3人組。上巻が終わった時点で解決の目途はついていない。

    ここで散りばめられた謎を整理しておこう。
    ①正光が訴えたかったことは?
    ②孔雀の羽が意味することは?
    ③正光と山波の会話の内容は?
    ④白狐とは誰?
    ⑤磯辺、前島の関係性は?
    書き出すときりがないのでこのくらいにするが、3人が巨大組織に目の敵にされ常に逃げている様子にハラハラドキドキの連続である。しかし進展がないことにいら立ってしまう。そんな中、3人の私生活の小ネタ、例えば相馬と碧子が婚約関係にあることや、鑓水の幼年少年時代の回想、さらに拉致されたらしい者の様子などが挿入され、展開にメリハリを感じた。

    物語は太平洋戦争中にまで遡る。過去の戦争と現在の政治やメディアとがどのように関係するのか、また公安が何を仕掛けるのかが謎に満ちている。本書全体が読者への挑戦状でもあるのだな。さあ、下巻へ突き進もう!

  • さすがに長い。夏休みで時間があるとは言え₋それでも3日(上巻のみ)かかってしまった。
    まだ上巻を読み終えただけなので感想は下巻も読み終えてからにしたいが、ここまでは文句なし。
    下巻の展開が楽しみだ。

  • こちらの作者さん初読み!
    シリーズ物とは知らず、しかも最終シリーズを最初から読んでしまった。
    とりあえず、1番最初のシリーズは後から読むとして、我慢出来ず読み始めスタート!
    かなり、長編物久々ですが、中毒性ありの読み物。やばいくらいハマり、寝るのも惜しい程。
    下巻に続く。
    今日も読まずに居られず家で過ごす時。

    • bmakiさん
      犯罪者、幻夏を読んでしまうと、また絶対こちらも再読されるのではないかと思います(*´꒳`*)

      そのくらい凄い作品ですよね!
      3人の出...
      犯罪者、幻夏を読んでしまうと、また絶対こちらも再読されるのではないかと思います(*´꒳`*)

      そのくらい凄い作品ですよね!
      3人の出会いから、また是非読んで欲しいです♪♪
      2025/03/09
    • 図書館ぶらりさん
      bmaki様
      コメントありがとうございます♪
      実は、bmaki様の読んでいらっしゃる本棚から選んで読みました!メッセージ頂けて嬉しいです^_...
      bmaki様
      コメントありがとうございます♪
      実は、bmaki様の読んでいらっしゃる本棚から選んで読みました!メッセージ頂けて嬉しいです^_^
      今、必死に下巻読んで、シリーズ初作品を読もうと思います!登場するこの御三方がどのように出会って絆が深くなったのか気になるところです(≧∀≦)
      2025/03/10
  • 衝撃的な出だし。正午、渋谷のスクランブル交差点で老人が天を指さしながら崩れ落ち死んだ。しかも正午の交差点映像はTVニュースでの定点映像で全国に放映された。

    と数日後、鑓水はその老人が指さしたものは何か探ってくれという依頼を受ける。老人は96歳だった。報酬1千万。しかもその依頼主は修司が死の淵に立たされ鑓水と相馬も多くのものを失ったとされる因縁の元政治家、磯部。一方警察の相馬は今停職処分中なのだが、公安の前島から同じ公安の山波が失踪したのでそれを探れと言われる。ここで山波と老人が接触していたことが分かり、かくしてまた3人の追跡劇が開始する。

    恐るべし公安。

    老人は戦争中、軍にいて言論を統制する機関にいた。そこで経験した戦争の裏側と、気が付いたら身動き取れない戦争の渦中にいた、という現実。目に見えない社会の変化の流れ、それの恐さが示されていた。じわじわと皮膚にまとわりつく社会の空気、その恐さ。それを太田氏は全力で書ききった、という気迫を感じた。

    鑓水の出生の経緯が明かされている。修司、相馬、このコンビが「幻夏」に引き続き動く。第1作の「犯罪者」をまだ読んでないので、因縁の事件が何か読んでみたい。


    2017.2.18初版 2018.5.20再版 図書館

  • 『犯罪者』『幻夏』に続き、3人組が登場する3作目。
    幕開けは、渋谷のスクランブル交差点での老人の死。興信所を営む鑓水と修司は『犯罪者』でのあの宿敵から、老人の調査を依頼される。
    一方、相馬は公安部の課長代理から私的に、行方不明の公安警察官の捜査を依頼される。
    やがて、この二つの事件が一つに収斂されてゆく。
    この事件の背景にあるのは、戦時下の情報統制に起因し、そして今まさに行われようとしている、公安部が暗躍する情報操作。
    3人組が探査の結果、舞台は、カギを握る人物が住む、島へ。
    島の老人たちの中の誰が、その人物なのか、”WHO”を求めて3人組が調べ廻るとともに、読者もまた推理の森に分け入る。
    ここいらへんは、本格推理小説の趣き。
    公安の陰謀を、3人組は覆すことができるのか。
    読者は、著者の手管に翻弄されながら、否応なく下巻へと導かれる。

  • 鑓水・修司・相馬トリオの第三弾

    白昼、渋谷スクランブル交差点で老人は空を指差して絶命した
    「老人が最期に何を指差していたのか」
    鑓水、修司の興信所に奇妙な依頼が舞い込む
    しかも、突き止めれば一千万円支払うと

    同じ日、一人の公安警察官山波が忽然と姿を消した
    山波の捜索を命じられる相馬

    当初は、無関係と思われていた二つの事件が、深い繋がりがあり、その背後に恐ろしい国家機密が隠されている予感 

    第一弾よりも第二弾よりももっと大きな犯罪

    でも、それが何かは分からない
    分かりそうで、分からないこのもどかしさ
    第一弾で登場した元大物政治家磯部とその秘書服部も
    またまた登場
    その他、内閣官房副長官、テレビ局の取締役、プロデューサーなど・・・
    誰が味方なのか敵なのかも分からない

    事件の鍵を握っている『白狐』を求めて、三人は瀬戸内海に浮かぶ曳舟島に渡る
    外部のものを寄せ付けない冷たい島民の視線を中、調査が始まる

    太田さんの本を読んでいて、あまりのストーリーの完成度の高さに舌を巻く
    この人の頭の中はどうなっているのだろう
    複雑に絡み合っていて、一筋縄ではいかない
    読者も性根を入れて腰を据えて読まなければついていけないが、それだけに面白さは倍増する

  • 下巻も楽しみです。
    今のところ、犯罪者、幻夏の方が好みかもしれません。

    2023年12月10日 読了

  • 新聞の書評を読んで、借りてみた。
    これは面白い!もっと有名になってもいいんじゃないか?と思う。
    今の政治と世相をよく捉えている手が止まらなくなるミステリー。

    • のんのんさん
      ロニコさん こんばんは。
      太田さんの作品、次にどれを選ぶか決まりました。楽しみです(*^^*)
      またいろいろ参考にさせてくださいませ。
      ロニコさん こんばんは。
      太田さんの作品、次にどれを選ぶか決まりました。楽しみです(*^^*)
      またいろいろ参考にさせてくださいませ。
      2020/03/19
  •  10月10日正午、東京渋谷駅前スクランブル交差点の真ん中で、一人の老人が空を振り仰いで、右腕で蒼穹の一点を指差し、その場に昏倒した。
     老人は、正光秀雄、96歳。心疾患による病死。
    「彼が最後に何を指差したのか2週間で突き止める。」という依頼が借金に苦しんでいる、鑓水と繁藤修二の二人の経営する興信所に1千万という巨額の依頼が入る。
     その依頼に、警察を停職になった相馬も加わり、3人で挑む。
    最初は人名等が入り乱れて、入り込みにくかったけど、正光の戦時中の軍隊での所属などがわかり、手掛かりの白狐を求めて、瀬戸内海の曳舟島に向かう頃には、物語の引き込まれていた。続きが気になります。

  • 太田愛さんの鑓水、相馬、修司のシリーズ第三弾。今回のテーマはメディアと国家統制。報道の自由が脅かされることの恐怖がひしひしと伝わってくる。もちろんストーリーもハラハラドキドキ。相変わらず登場人物が多いが、思い返しながら読んでいる。

  • ★★★☆☆重厚。上下巻。上の最後ではかなり核心に迫っていると思うが、下巻がまだまだある。興信所の鑓水七雄、繁藤修二、停職中の警察官相馬。渋谷スクランブル交差点で空を指さし絶命した老人正光の謎を追う話。下巻も長そうで萎えてしまいそうだが頑張ろう。

  • やっぱり凄い
    読むことを止められない
    ホントにこの人、凄いと思う
    そして、この長さ!
    必要なんだよね〜〜
    後半が他の惜しみです

  • 頑張ったけど、読み切れませんでした。
    無理やり、読まなきゃ、と思うようになってきたので、やめました。

    登場人物は好きな方なのですが、いつも複数の事件が起き、絶対に繋がっていて、両面から少しずつ噛み合っていく、、ようなパターンに感じてしまって

    うーーーん
    今はこういうのを読む気分じゃなかったので、またいつか。その時が来たら読みます。

  • 1人の老人が渋谷のスクランブル交差点で不可解な死を遂げるところから物語は始まる。
    その死一体にどのような意味が込められていたのか?
    鑓水、修司、相馬はその死の意味を知るため闇に包まれた老人の過去を調べ始める。
    過去に何があったのか?過去を明かさないその意味は何なのか?
    公安に追いかけられる3人は真相にたどり着けるのか?
    スピード感は無いものの飽きが来ないのはさすが。
    下巻が楽しみ。

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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太田愛の作品

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