天上の葦 上

著者 : 太田愛
  • KADOKAWA (2017年2月18日発売)
4.29
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036365

作品紹介

白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!? 鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。感動のクライムサスペンス巨編!

天上の葦 上の感想・レビュー・書評

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  • 『犯罪者』『幻夏』に続き、3人組が登場する3作目。
    幕開けは、渋谷のスクランブル交差点での老人の死。興信所を営む鑓水と修司は『犯罪者』でのあの宿敵から、老人の調査を依頼される。
    一方、相馬は公安部の課長代理から私的に、行方不明の公安警察官の捜査を依頼される。
    やがて、この二つの事件が一つに収斂されてゆく。
    この事件の背景にあるのは、戦時下の情報統制に起因し、そして今まさに行われようとしている、公安部が暗躍する情報操作。
    3人組が探査の結果、舞台は、カギを握る人物が住む、島へ。
    島の老人たちの中の誰が、その人物なのか、”WHO”を求めて3人組が調べ廻るとともに、読者もまた推理の森に分け入る。
    ここいらへんは、本格推理小説の趣き。
    公安の陰謀を、3人組は覆すことができるのか。
    読者は、著者の手管に翻弄されながら、否応なく下巻へと導かれる。

  •  10月10日正午、東京渋谷駅前スクランブル交差点の真ん中で、一人の老人が空を振り仰いで、右腕で蒼穹の一点を指差し、その場に昏倒した。
     老人は、正光秀雄、96歳。心疾患による病死。
    「彼が最後に何を指差したのか2週間で突き止める。」という依頼が借金に苦しんでいる、鑓水と繁藤修二の二人の経営する興信所に1千万という巨額の依頼が入る。
     その依頼に、警察を停職になった相馬も加わり、3人で挑む。
    最初は人名等が入り乱れて、入り込みにくかったけど、正光の戦時中の軍隊での所属などがわかり、手掛かりの白狐を求めて、瀬戸内海の曳舟島に向かう頃には、物語の引き込まれていた。続きが気になります。

  • 白昼の渋谷のスクランブル交差点で突然、老人が何もない空を指さして絶命した!
    死の間際、96歳の老人はあの空に何を見ていたのか?

    それを突き止めれば一千万円の報酬を支払うという不可解な依頼が、興信所を営む鑓水と修司のもとに舞い込む。
    そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消し、その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。

    廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。
    二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!
    お馴染み・鑓水、修司、相馬の三人が恐るべき強大な陰謀に挑む、王道サスペンスシリーズの第3弾。


    以上、そんな内容です。発売された去年の2月に、たまたま本屋で見付けてシリーズの大ファンだから狂喜乱舞で購入した作品で、
    今年の本屋大賞ノミネート作品を知り一覧の一部にガッカリしつつ、今作品は本屋大賞にノミネートされるべき質はあったなと思い、確認のために再読しました。

    シリーズ1作目の『犯罪者』は、権力と大企業の大掛かりな隠蔽工作に巻き込まれて、強大な権力からずっと命を狙われる世界No.1の王道サスペンスで、
    2作目の『幻夏』は冤罪の恐ろしさを最高の形で切なく響かせる、世界No.1の冤罪サスペンスで、
    上記2作に比べると、2作があまりにも良すぎる点と、今作品はサスペンスとしては下巻の序盤シーンはもう少し短縮してスリム化すべきと感じるので評価は少し落ちますが、

    それでも『第二次世界大戦時に於ける日本国家の嘘八百の情報詐欺と、現代でも国家の情報詐欺が有り得る究極の怖さを描いたテーマ』は真に素晴らしく、
    平和を考えるたい時・2度と日本が戦争に加わって欲しくないと考える時・国の未来を考える時にオススメです!

    作品の質で言えば、本屋大賞2018にノミネートされないのがおかし過ぎる名作でした(^-^*)/

  • 相棒が好きなので、脚本家であるこの作者のものを初めて読んでみた。相棒と同じく、読みやすいのに、話に重厚感がある。これほど重厚感がある内容だと、読みにくかったり、途中で諦めかけたりするが全くそんなことがないのはさすがである。

  • シリーズ3作目。またもや奇怪な事件に巻き込まれる3人。
    一人の老人がスクランブル交差点の中心で空を指差しその後亡くなった。
    老人が最期に指差していたものは何なのか?
    二週間以内に突き止めることになり調査を始める。

    前作前々作同様、スピード感あり事態も二転三転クルクル変わり謎が次なる謎を呼び…ともうハラハラさせられっぱなし。
    そして今回は戦時中のことも掘り下げる為しんみり切ない想いも過る。

    いつも飄々としてスマートな身のこなしの鑓水。
    他の二人が戸惑う程、今回の鑓水は我を忘れて一人事件にのめり込む。
    あの鑓水を急き立てているものは一体何なのか?
    そして老人が最後の力を振り絞って伝えたかったこととは?
    下巻へ急ぐ。

  • 相変わらず3人に好感が持てる。四郎も!

  • 『犯罪者』『幻夏』ときて3作目。公安が絡んでいたり、戦時中にまで遡る部分があったりで、なんだか一番スケールが大きくないですか?登場人物が色々と入り乱れて複雑だけど、相変わらず映像が思い浮かぶような文章に乗せられてぐいぐい読み進められました。お気に入りの鑓水が大活躍しているのと、四郎きゅんが可愛がられているのに満足しながら、下巻へと参ります。

  • 面白いが展開は漫画

  • 02/13/2018 読了。

    図書館から。

    おもしろい!

  • シリーズ3作目。相変わらずうまい。戦争もの、反戦ものではあるけど、高度にエンタメとしても完成されており説教臭さもない。

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