- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041036433
作品紹介・あらすじ
『図書館戦争』『レインツリーの国』『植物図鑑』ほか映像化続々の人気作家・初のエッセイ集!
日々の生きるつれづれ、創作の裏側、大好きな本や映画、敬愛する人びと、ふるさと高知のことなど、デビュー書籍刊行前から現在までに綴った90本超に、それぞれ振り返りのコメントを書き下ろし。
現在入手困難な「ほっと文庫」に収録された短編「ゆず、香る」と、片想いがテーマの恋愛掌編「彼の本棚」の、小説2編も特別収録。
当代一の人気作家のエッセンスがここに!
倒れるときは前のめりの感想・レビュー・書評
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有川浩さんのエッセイ、初めて読みました。
私ね、最初の何冊か、男性の方だと思ってたんです。
なのに、なぜこんなに胸きゅんのポイントをついてくるのだろうって…。
(あの自分の心の中の、どこかがムズムズする感じ・笑)
でも、ご自分の主義主張がはっきりしていて、ぶれない、
お名前に違わぬ、男前な方でしたね♪
>お財布の中に「書籍費」を取り分けて下さるお客様は
絶滅危惧種に認定されてもいい。
ヴィトンのお財布八万円なら買ってくれる人が、
単行本一冊、千六百円を高いと仰る。
一応家計簿に「書籍費」があるので、認定はしてもらえそうですが、(笑)
長い間、大切に使おうと思える品物。
何度でも読み返して、いつしか自分の糧になる本。
これってお値段というより、価値観ですよね。
そして阪神淡路大震災で被災した経験からの、
3.11に寄せる真摯な思いと行動。
それに対して「売名では?」との声が…。
たしかに、著名人の方々の支援活動に対して、そのような声を耳にすることも…。
その一面が、全くないとは思いませんが、
ただ、それの何がいけないの?って思うんですよね…。
たとえそうであっても、支援しないよりしたほうがいいはず…。
それで、ひとりでも笑顔になってくれたら、それでいいと思うんです。
著名人の方には、そのチカラがあるんですから。
なんだか生意気なことを言ってしまいましたが、
3.11の時、被災地にいる友人達の心配をするだけで、
何のチカラにもなれなかった私の、正直な気持ちです。
最後の短編2作品、「彼の本棚」と「ゆず、香る」
どちらも、とても良かったです!
「彼の本棚」はいつか続きを書きたいとのこと。
楽しみです♪ -
有川浩さんの本は14冊目。
大好きな作家さんの一人ですが、エッセイは初めて。
お友達のレビューを読ませてもらって、読みたい!と切望していた本。
図書館で借りて読みました。
前半は特に、心に響く言葉が散りばめられていました。
東日本大震災の後、自分が何をどうすればよいのかわからず…
TVから繰り返し流される映像を見続けるだけ…
無事でいる自分が申し訳ないような気持ちになり、1か月が過ぎたころから、映像を見るだけで涙が流れるようになりました。
そんなとき、声を上げて下さった方々。
有川浩さんもその一人です。
阪神淡路大震災を経験した有川さんだから発進できる言葉だったと思います。
そんな人たちへの中傷は悲しい出来事でしたが…
心にしみた言葉。(ほんの一部ですが)
■苦情よりも前向きな声を上げる。
■自宅の玄関に貼り出すことができない発言はネットでも発言してはいけません。
■「嫌い」よりも「好き」を躊躇なく主張する。
■「お天道様が見ている」は日本人独特の倫理観。(海外で暮らす私は、いつも実感しています。日本人って素晴らしい!)
有川さん自身の作品を”自作解説”されていたのは、とても面白かった!
そして、「その通り!」と声を上げたいのが、”読書感想文廃止論者 読書に自由を!”
子どもの頃から読書は大好きだけど、読書感想文は大嫌いでした。
なにより、課題図書が大嫌い!!
「決められた読書なんて楽しくない」と子どものころから生意気にも思っていました。
「課題図書でなくても良い」と言って下さる先生のときには、自分の好きな本の感想文を提出していました。
ひねくれてましたね~(笑)
最後に収録されている短編2編も面白かったです。-
azumyさん、こんばんは~♪
わぁ、祝!読了~!
”お友達”、そのなかの一人、照れてます(*^-^*)
私も読書感想文、大嫌いだった~。
感想文書かなくちゃいけないって思いながら読むのがイヤだったな。
それなのに今、ブクログで感想書いてるけどね。(笑)2016/06/03 -
うさこさん、おはようございま~す♪
はい、そうです!
うさこさんのレビューで、読みたい度↑↑↑~
ありがとうございまーす(*^_^*)
おぉ~!
またまた、共通点発見です。
そうなの、そうなの。
読書感想文なるものが大嫌いだったのに、ブクログは続いてる…
不思議だわ~(笑)2016/06/04
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女性に人気ナンバーワンの作家、有川浩さんのエッセイ集。
一篇一篇は短いが、なかなかに凝縮された内容で読み応えはある。
「書くこと 読むこと 生きること」では自分の身の回りで起きた出来事や有川さんの考え。
「この本大好き!」では、様々な本に関する感想。
「映画も黙っちゃいられない」では、映画評。
などなど、有川ファン必読のエッセイ集だ。
私の心に最も響いたのは、「東日本大震災」後に起きた“自粛”というものに対する彼女の発想。
「阪神・淡路大震災」を実際に体験した彼女ならではの考え方で、目から鱗が落ちる思いだった。
彼女は、「被害に遭った人はまだ大変な思いをしているのだから、はしゃいだり、楽しいことをするのはやめよう」という所謂“自粛”ムードに世間が流され、それに逆行するようなことをすると袋叩きに遭う、という風潮に異を唱える。
自粛ムードが少し治まった6月頃、テレビ東京が通常のアニメ番組を再開しようとすると、「このご時世に不謹慎だ」というクレームが多数寄せられ、結局再開が延びた。
震災などの惨事を風化させないのはもちろん大切なことだが、かと言って、それをいつまでも引きずっていると日本経済自体が活性化されず、さらに落ち込んでいく方向に進んでしまう、と言う。
さらに彼女は語る。
“無事な地域の人間はきちんと自分の生活を回し、経済を回すことが何よりの復興支援である。経済が回らないと復興のお金も回らない。被災地以外の地域はどっしり構えていることが重要だ。”
と。(P46)
阪神・淡路大震災の後、
“大阪の繁華街に出て呆気に取られた人は多いのではないだろうか。梅田は震災直後からけろりと平常営業だった。今にして思えば、あの泰然ぶりがたいへん心強かった。淀川を東に一本渡っただけで街がこれだけ平然としているのなら、被災地もすぐに立て直してもらえるに違いないと思えた。”
と。(P46)
これは一つの考え方だが、私の胸にぐさりと突き刺さった。
もうすぐ、あの震災から5年経とうとしている。東北は未だに復興途上である。まだまだ道半ば。半分までも到達していない。
だからと言って、いつまでも塞ぎこんでいてはそれがどんどん先延ばしになるだけだ。
メディアは、被災地の現状を風化させることなくいつまでも正確に伝え、でも、明るいニュースやエンタテインメントも通常通り流す。
それこそが、復興を早く進ませる道なのかもしれない。
もちろん、そのバランスの取り方はとても難しいことだとも思うが。
”関西人”と”東北人”という根っこの部分での違いがあるとは言え、明るさを失わずに、常に前向きな発想を持つことの重要性を思い知らされた気がする。-
混み合ってますね(笑)
こちらこそ立て続けで申し訳ありません。
え~TBSに非難の嵐!知らなかったです!
でも当然です!
私も画面に向かってブーブー言いまくってましたから(笑)
また見たくなってしまいました。
泣いちゃいますけどね(#^^#)
TUTAYAにあるかな~2016/03/04 -
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なんと浩さんのエッセイ集はこれが初めてらしい。
なんかエッセイなんかもあちこちにいっぱい書いててもう何冊も出ているような錯覚があるなぁ。
それは小説作品がエッセイのようにオモシロ気楽に読める、ということなのかしら。
デビュー以来のほぼ全期間に渡って書いた内容だから、自虐気味の「わたしラノベですから!」から始まって自衛隊行ったり図書館行ったり、はたまた土佐高知の自嘲のような自慢話のような数々のエピソードまで。
まあともかく沢山詰まっていておもしろいエッセイ集です。 -
けっこう長期間にわたる内容。
本とゆう物は、作者だけでも、読者だけでも成立しない。
書き手と読み手が、本を間に対等な立場で真摯に向き合う。
これが本。
改めて教えていただいた。
有川センセ、あえてアニキと呼ばせていただきたい。 -
やっぱ男前だわ、有川浩。
土佐弁で言うところの「まっこと酢がきいちゅう!」 -
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有川さん初のエッセイ!
好きな作家さんのエッセイを読むのって、凄くワクワクするし、顔がニマニマしてしまう。
何故かと言えば小説でしか普段は触れることのできない作家さんの素の部分に、本好きな自分が文章でその人と触れ合えるって堪らないから。
小説とは全く雰囲気が違うなと思うこともあれば、あーこの思いの強さは有川さんだと感じたり。
有川さんの趣味や体験したことが色々書いてある辺り、
人の日記をのぞき見るようなドキドキ感もあって好き。
おまけにエッセイだけではなく最後に短編が2作も!
お腹いっぱい満足です。 -
一時期、有川作品から遠ざかってました。(急に映画とかドラマ化として何か置いてかれて……)リハビリにと読みやすそうなエッセイ作品から。
一遍一遍が短いのもあってとても読みやすいです。しかし、短いから内容が薄いかというとそうではなく、とっても濃密。数日に分けて少しずつ読もうと思ってたのですが、面白くて結局一晩で読みました(笑)
内容は自身の作品についてはもちろんのこと、故郷の高知について、観た映画などなど、非常に幅広いです。
そして感じたのは、東日本大震災後の一連の「自粛」行動に対しての言葉。有川さんは、自分の言葉の持つ影響力をわかっているんだなぁ、と思います。自分の書く文章が多くの人の目に触れて、少なくない影響をもたらすことを理解したうえで、その力があるからこう言うよ、という気持ちが伝わりました。 -
有川浩さん大好きなので、エッセイを読めて本当に嬉しかったです!一つ一つが短いので、ちょっとした時間にちょこちょこ読めます。それに、それぞれのエッセイに対して有川浩さん自身が一言コメントを書かれていて、それもまたおもしろく、短編小説も収録されていてお得感もありました。あと、表紙も好きです。
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私も、有川浩さんは男性だと思っていた一人です(笑)
有川さんのエッセイは読んだことがなくて、この本はぜひ読みたいと思っていました。
実は実家近くの図書館で予約中です(^O^)
日本に居る間は、図書館、がんがん利用させてもらってます(笑)
うさこさんのレビューで、読みたい度MAXです!
早く順番がまわってこないかしら…
あ、やっぱり?(笑)
そうよね~、だって浩さんだもの!
でもね、やっぱりオトコマエでした。(笑)
お~、図書館がんがん!うふふ。
思うように手に入らない、日ごろの鬱憤(笑)をはらせちゃうね!^^
尊敬する児玉清氏との対談秘話もあって、それも良かったです。
短編もね、隣のテーブルの人が読んでる本がきっかけの話なんだけど、
私も電車とかで他の人が何の本を読んでるのかって気になっちゃって。
たぶん怪しい人になってるわ(笑)