倒れるときは前のめり

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.52
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本棚登録 : 2082
感想 : 261
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036433

作品紹介・あらすじ

『図書館戦争』『レインツリーの国』『植物図鑑』ほか映像化続々の人気作家・初のエッセイ集! 
日々の生きるつれづれ、創作の裏側、大好きな本や映画、敬愛する人びと、ふるさと高知のことなど、デビュー書籍刊行前から現在までに綴った90本超に、それぞれ振り返りのコメントを書き下ろし。
現在入手困難な「ほっと文庫」に収録された短編「ゆず、香る」と、片想いがテーマの恋愛掌編「彼の本棚」の、小説2編も特別収録。
当代一の人気作家のエッセンスがここに!

感想・レビュー・書評

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  • 有川浩さんのエッセイ、初めて読みました。
    私ね、最初の何冊か、男性の方だと思ってたんです。
    なのに、なぜこんなに胸きゅんのポイントをついてくるのだろうって…。
    (あの自分の心の中の、どこかがムズムズする感じ・笑)
    でも、ご自分の主義主張がはっきりしていて、ぶれない、
    お名前に違わぬ、男前な方でしたね♪

    >お財布の中に「書籍費」を取り分けて下さるお客様は
    絶滅危惧種に認定されてもいい。
    ヴィトンのお財布八万円なら買ってくれる人が、
    単行本一冊、千六百円を高いと仰る。

    一応家計簿に「書籍費」があるので、認定はしてもらえそうですが、(笑)
    長い間、大切に使おうと思える品物。
    何度でも読み返して、いつしか自分の糧になる本。
    これってお値段というより、価値観ですよね。

    そして阪神淡路大震災で被災した経験からの、
    3.11に寄せる真摯な思いと行動。
    それに対して「売名では?」との声が…。

    たしかに、著名人の方々の支援活動に対して、そのような声を耳にすることも…。
    その一面が、全くないとは思いませんが、
    ただ、それの何がいけないの?って思うんですよね…。
    たとえそうであっても、支援しないよりしたほうがいいはず…。
    それで、ひとりでも笑顔になってくれたら、それでいいと思うんです。
    著名人の方には、そのチカラがあるんですから。

    なんだか生意気なことを言ってしまいましたが、
    3.11の時、被災地にいる友人達の心配をするだけで、
    何のチカラにもなれなかった私の、正直な気持ちです。


    最後の短編2作品、「彼の本棚」と「ゆず、香る」
    どちらも、とても良かったです!
    「彼の本棚」はいつか続きを書きたいとのこと。
    楽しみです♪

    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんにちは♪

      私も、有川浩さんは男性だと思っていた一人です(笑)

      有川さんのエッセイは読んだことがなくて、この本はぜ...
      うさこさん、こんにちは♪

      私も、有川浩さんは男性だと思っていた一人です(笑)

      有川さんのエッセイは読んだことがなくて、この本はぜひ読みたいと思っていました。
      実は実家近くの図書館で予約中です(^O^)
      日本に居る間は、図書館、がんがん利用させてもらってます(笑)

      うさこさんのレビューで、読みたい度MAXです!
      早く順番がまわってこないかしら…
      2016/05/18
    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんばんは~♪

      あ、やっぱり?(笑)
      そうよね~、だって浩さんだもの!
      でもね、やっぱりオトコマエでした。(笑)...
      azumyさん、こんばんは~♪

      あ、やっぱり?(笑)
      そうよね~、だって浩さんだもの!
      でもね、やっぱりオトコマエでした。(笑)

      お~、図書館がんがん!うふふ。
      思うように手に入らない、日ごろの鬱憤(笑)をはらせちゃうね!^^

      尊敬する児玉清氏との対談秘話もあって、それも良かったです。
      短編もね、隣のテーブルの人が読んでる本がきっかけの話なんだけど、
      私も電車とかで他の人が何の本を読んでるのかって気になっちゃって。
      たぶん怪しい人になってるわ(笑)
      2016/05/18
  • 女性に人気ナンバーワンの作家、有川浩さんのエッセイ集。
    一篇一篇は短いが、なかなかに凝縮された内容で読み応えはある。

    「書くこと 読むこと 生きること」では自分の身の回りで起きた出来事や有川さんの考え。
    「この本大好き!」では、様々な本に関する感想。
    「映画も黙っちゃいられない」では、映画評。
    などなど、有川ファン必読のエッセイ集だ。

    私の心に最も響いたのは、「東日本大震災」後に起きた“自粛”というものに対する彼女の発想。「阪神・淡路大震災」を実際に体験した彼女ならではの考え方で、目から鱗が落ちる思いだった。

    彼女は、「被害に遭った人はまだ大変な思いをしているのだから、はしゃいだり、楽しいことをするのはやめよう」という所謂“自粛”ムードに世間が流され、それに逆行するようなことをすると袋叩きに遭う、という風潮に異を唱える。

    自粛ムードが少し治まった6月頃、テレビ東京が通常のアニメ番組を再開しようとすると、「このご時世に不謹慎だ」というクレームが多数寄せられ、結局再開が延びた。

    震災などの惨事を風化させないのはもちろん大切なことだが、かと言って、それをいつまでも引きずっていると日本経済自体が活性化されず、さらに落ち込んでいく方向に進んでしまう、と言う。

    さらに彼女は語る。
    “無事な地域の人間はきちんと自分の生活を回し、経済を回すことが何よりの復興支援である。経済が回らないと復興のお金も回らない。被災地以外の地域はどっしり構えていることが重要だ。”
    と。(P46)

    阪神・淡路大震災の後、
    “大阪の繁華街に出て呆気に取られた人は多いのではないだろうか。梅田は震災直後からけろりと平常営業だった。今にして思えば、あの泰然ぶりがたいへん心強かった。淀川を東に一本渡っただけで街がこれだけ平然としているのなら、被災地もすぐに立て直してもらえるに違いないと思えた。”
    と。(P46)

    これは一つの考え方だが、私の胸にぐさりと突き刺さった。
    もうすぐ、あの震災から5年経とうとしている。東北は未だに復興途上である。まだまだ道半ば。半分までも到達していない。

    だからと言って、いつまでも塞ぎこんでいてはそれがどんどん先延ばしになるだけだ。
    メディアは、被災地の現状を風化させることなくいつまでも正確に伝え、でも、明るいニュースやエンタテインメントも通常通り流す。
    それこそが、復興を早く進ませる道なのかもしれない。
    もちろん、そのバランスの取り方はとても難しいことだとも思うが。

    ”関西人”と”東北人”という根っこの部分での違いがあるとは言え、明るさを失わずに、常に前向きな発想を持つことの重要性を思い知らされた気がする。

    • 杜のうさこさん
      混み合ってますね(笑)
      こちらこそ立て続けで申し訳ありません。

      え~TBSに非難の嵐!知らなかったです!
      でも当然です!
      私も画...
      混み合ってますね(笑)
      こちらこそ立て続けで申し訳ありません。

      え~TBSに非難の嵐!知らなかったです!
      でも当然です!
      私も画面に向かってブーブー言いまくってましたから(笑)
      また見たくなってしまいました。
      泣いちゃいますけどね(#^^#)
      TUTAYAにあるかな~
      2016/03/04
    • 杜のうさこさん
      そうです!
      あのランドセルみたいな(笑)
      息がはあはあして、見ているこっちもはあはあ(笑)
      好きなツボがご一緒で嬉しいです(*^-^*...
      そうです!
      あのランドセルみたいな(笑)
      息がはあはあして、見ているこっちもはあはあ(笑)
      好きなツボがご一緒で嬉しいです(*^-^*)
      2016/03/04
    • 杜のうさこさん
      あれ、私ちょっと記憶が…。
      最終回、海外協力隊の方が亡くなって
      園子と再び…でしたよね??
      あれ、私ちょっと記憶が…。
      最終回、海外協力隊の方が亡くなって
      園子と再び…でしたよね??
      2016/03/04
  • 有川浩さんの本は14冊目。
    大好きな作家さんの一人ですが、エッセイは初めて。
    お友達のレビューを読ませてもらって、読みたい!と切望していた本。
    図書館で借りて読みました。

    前半は特に、心に響く言葉が散りばめられていました。
    東日本大震災の後、自分が何をどうすればよいのかわからず…
    TVから繰り返し流される映像を見続けるだけ…
    無事でいる自分が申し訳ないような気持ちになり、1か月が過ぎたころから、映像を見るだけで涙が流れるようになりました。

    そんなとき、声を上げて下さった方々。
    有川浩さんもその一人です。
    阪神淡路大震災を経験した有川さんだから発進できる言葉だったと思います。
    そんな人たちへの中傷は悲しい出来事でしたが…

    心にしみた言葉。(ほんの一部ですが)
    ■苦情よりも前向きな声を上げる。
    ■自宅の玄関に貼り出すことができない発言はネットでも発言してはいけません。
    ■「嫌い」よりも「好き」を躊躇なく主張する。
    ■「お天道様が見ている」は日本人独特の倫理観。(海外で暮らす私は、いつも実感しています。日本人って素晴らしい!)

    有川さん自身の作品を”自作解説”されていたのは、とても面白かった!

    そして、「その通り!」と声を上げたいのが、”読書感想文廃止論者 読書に自由を!”
    子どもの頃から読書は大好きだけど、読書感想文は大嫌いでした。
    なにより、課題図書が大嫌い!!
    「決められた読書なんて楽しくない」と子どものころから生意気にも思っていました。
    「課題図書でなくても良い」と言って下さる先生のときには、自分の好きな本の感想文を提出していました。
    ひねくれてましたね~(笑)

    最後に収録されている短編2編も面白かったです。

    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんばんは~♪

      わぁ、祝!読了~!
      ”お友達”、そのなかの一人、照れてます(*^-^*)

      私も読書感想文、大嫌...
      azumyさん、こんばんは~♪

      わぁ、祝!読了~!
      ”お友達”、そのなかの一人、照れてます(*^-^*)

      私も読書感想文、大嫌いだった~。
      感想文書かなくちゃいけないって思いながら読むのがイヤだったな。
      それなのに今、ブクログで感想書いてるけどね。(笑)
      2016/06/03
    • azu-azumyさん
      うさこさん、おはようございま~す♪

      はい、そうです!
      うさこさんのレビューで、読みたい度↑↑↑~
      ありがとうございまーす(*^_^...
      うさこさん、おはようございま~す♪

      はい、そうです!
      うさこさんのレビューで、読みたい度↑↑↑~
      ありがとうございまーす(*^_^*)

      おぉ~!
      またまた、共通点発見です。
      そうなの、そうなの。
      読書感想文なるものが大嫌いだったのに、ブクログは続いてる…
      不思議だわ~(笑)
      2016/06/04
  • 有川浩を全く知らない。ほんと言って
    有村ひろしなんて、苗字も間違え、名前も間違え
    失礼極まりない。

    なのに
    「倒れる時は前のめり」この題が、なにかしら私を呼び、本を購入してしまった。

    うーん。ごめんなさい。ありかわひろ。
    性別さえ知らない。
    なのにいきなりエッセイから拝読、
    自分の読み方が、とことん一人の作家を制覇「に近い?」して
    次の作家に行く「読み始める」やり方だから

    その作家が100冊あればとことん、
    また50あれば、そんな読み方だから
    どうしてもせまい。それでも50人くらいはよんだかも
    ましてライトノベルとか、知識なくー
    やっとたどり着いた。

    惚れちまったぜ。!!
    これからは「ありかわひろの世界にも踏み込みます。」

    エッセイからまた作品とは違うかもしれないけど、
    しかし、いい!良い
    エッセイは教わることが多いわ。
    また、出身が大好きな高知だし。
    高知というだけで人間性がわかるわ。
    なんのレビューにもなってないね。

    植物あり、美味しいものあり
    本の情報あり。映画あり

    考え方も好きだわ。、
    書き方がいい!
    一つ一つの文のあとに
    「振り返って一言」がこれまたいいんだわ、

    倒れる時は前のめりの第2弾が出るらしい

    読もう、よもう。

    宮部みゆき、湊かなえ、吉田修一、道尾秀介、当然林真理子、中山七里、白石一文、浅田次郎、角田光代、椎名誠、
    真梨幸子、東野圭吾、三浦しをん、宮下奈都、桐野夏生、沼田まほかる、、平野啓一郎、
    宮下美雨、と好きな作家がまた増える。

    これらの他に、恩田陸、小川洋子、原田マハ、原田ひ香、これらと一緒に並行して読もうっと。

  • 普段小説ばかり読むので、エッセイは個人的に新鮮でした。短い文章からでも人柄が漂ってくると気づかされて、他の作家さんのエッセイもぜひ読んでみたくなりました。
    文章から伝わってくる、有川さんの第一印象としては「強い」の一言です。誰に取り繕う訳でもない、歯に衣着せない文章から有川さんの人柄が感じられました。芯が強くて、自分の意見をしっかりと持っている女性なのだなと感じました。
    ぶっきらぼうな言葉遣いが否めず、好き嫌いがはっきりと分かれてしまいそうという印象を受けましたが、そんな有川さんが羨ましくもあります。
    収録されている「彼の本棚」、「ゆず、香る」の二編は登場人物達の淡い心の動きを短いながらに感じられる作品で面白かったです。

  • 勝手に作者はフワフワした人なのかと思っていたんですが、とても良い意味で裏切られた感じです。考え方が近いからかな。よく考えると自衛隊の作品書く人だから、そうだよなぁと今更気付いた!

  • ラノベの女王様 有川浩のエッセイ集、2004年から2015年にかけてあちこちで書いたエッセイにそれぞれ振り返りの一言コメントが付いてます♪
    カラッと男前な作品が多い作家ですけど、芯は細やかな人だと解るので やっぱりエッセイ集は良いですね。

  • 有川浩さん大好きなので、エッセイを読めて本当に嬉しかったです!一つ一つが短いので、ちょっとした時間にちょこちょこ読めます。それに、それぞれのエッセイに対して有川浩さん自身が一言コメントを書かれていて、それもまたおもしろく、短編小説も収録されていてお得感もありました。あと、表紙も好きです。

  • 有川さんの初エッセイ集。
    長い期間に書かれたものを集めたものだそうですが、
    それぞれのエッセイの後に現在の思いが捕捉されていて、
    楽しめました。

    有川さん自身が書くものに対する
    思いと覚悟が伝わるものもあり、
    作家もいろいろあるのだねぇと感じたのであります。

    有川さんの「嫌い」よりも「好き」を公言するという感性は
    素敵だと思う。ちょっと反省。

    震災後の自粛や女性の体の話など、
    同感なことも多くて嬉しかった。

    私、有川さん好きです。

    『言霊は大事にしたい.
    ネガティブな言葉は他人に放ったつもりでも、
    自分の魂にダメージが蓄積してゆき、
    逆にポジティブな言葉は自分にパワーを蓄積してくれる。』

  • これが初エッセイとは、意外。

    ブログやツイッターでも感じたが、主義主張をはっきりと強く公言する方。
    日常をつづった随筆ではなく、確固たるスタンスの元、自らの考えを伝えよう、という強い意志を感じる文章たち。

    ファンとしては、「自作解説 in 2006」がうれしい。

  • なんと浩さんのエッセイ集はこれが初めてらしい。
    なんかエッセイなんかもあちこちにいっぱい書いててもう何冊も出ているような錯覚があるなぁ。
    それは小説作品がエッセイのようにオモシロ気楽に読める、ということなのかしら。
    デビュー以来のほぼ全期間に渡って書いた内容だから、自虐気味の「わたしラノベですから!」から始まって自衛隊行ったり図書館行ったり、はたまた土佐高知の自嘲のような自慢話のような数々のエピソードまで。
    まあともかく沢山詰まっていておもしろいエッセイ集です。

  • 有川浩、初のエッセイ集。
    過去から現在に至るまで、各所で発表されたエッセイを
    ジャンル別にまとめたもの。ラストの1本及び各エッセイ
    の文末コメントが書き下ろし。

    エッセイというのは非常に厄介なジャンル。好きな小説家
    の書くエッセイはお気に入りになっても良さそうなモノだ
    が、残念ながら全てに当てはまるワケでは無い。この作品
    はその典型で、単体ではかなりグッと来る文章もあるには
    あるのだが、まとめられると少々ハナに付く。

    おそらく、ここ最近の有川作品に少しばかり納得いかない
    感があったので、先入観的なモノが邪魔してるんだろうな
    ぁ、とか思っていたのだが・・・。

    同時掲載されていた未収録作品「彼の本棚」と、久々に
    積読することになった「ゆず、香る」が殊の外良かった。
    「本棚」では短編内で巧妙に計算された甘酸っぱさでニヤ
    ニヤ出来たし、「ゆず」の醸し出す清涼感は最初に
    「ホッと文庫」で読んだ時と全く変わらない。この2本で
    充分に元は取った気がする。

    考えてみれば、僕の恋愛小説に対するアレルギー・・・とい
    うか、小っ恥ずかしさを、見事に抜いてくれたのは有川浩
    その人。出来ることなら、本棚みたいな作品をもっと読み
    たいのだが・・・。

    文中で本人が「あまり望むな!」と言ってるので、ちょっ
    と恐縮しちゃうのだが、出来れば「小説」を年2本くらい
    読みたいです!>有川センセ。
    ・・・ファンはそろそろ禁断症状出ちゃうぞ、マジで。

  • 長年のエッセイをまとめたもの

    書店をテーマパークと同じように見る観点はすごいと思いました。
    たしかに、ゆっくり書店にいる時間を作れれば面白いだろうなと感じましたが、たくさん本を買って、読んでない本が積もっていくだけだろうな…

  •  有川浩さんが、様々な新聞、雑誌にかかれてきたエッセイをまとめたもの。

     「書くこと、読むこと、生きること」「この本大好き!」など、6つの章になっています。
     本を書く立場での伝えたいことがひしひしと分かり、小説家の立場で主張したいことがいろいろとあって興味深いです。
     また、ふるさと高知のエッセイも。高知の面白さや自然の美しさ、土佐弁の強さ、というか激しさ。
     いやぁ、面白かったです。一つ一つのエッセイは短いのでどこから読んでも途中から、再読するのもよし。

  • 図書館より。
    すいません、懐に余裕がなくて。文庫化した暁には絶対購入希望!

    大好きな有川浩先生がこんなにもエッセイを書いていたなんて!
    短い文章ながらも、有川節が感じられてニヤニヤ。やっぱり好きだな~。

    【振り返って一言】【特別収録小説】があることで、ただの再録に終わらせない感が現れてます。お得な気分。
    やっぱり有川浩なんだな~(о´∀`о)

  • けっこう長期間にわたる内容。

    本とゆう物は、作者だけでも、読者だけでも成立しない。
    書き手と読み手が、本を間に対等な立場で真摯に向き合う。
    これが本。
    改めて教えていただいた。

    有川センセ、あえてアニキと呼ばせていただきたい。

  • 想像していたとおり、小説のほうがいいなあ
    でも、その背景とか著者の想いがダイレクトに伝わってきて、これはこれでよかったかな
    でもでも、巻末の短編がやはり秀逸
    「ゆず、香る」は、以前小説読みたさに入浴剤買ったので再読になるけれど、いいなあ
    次作、首を長くしてまっております

    ≪ 竜馬とて 倒れるときは 前のめり ≫

  • 有川さん初のエッセイ!
    好きな作家さんのエッセイを読むのって、凄くワクワクするし、顔がニマニマしてしまう。
    何故かと言えば小説でしか普段は触れることのできない作家さんの素の部分に、本好きな自分が文章でその人と触れ合えるって堪らないから。
    小説とは全く雰囲気が違うなと思うこともあれば、あーこの思いの強さは有川さんだと感じたり。
    有川さんの趣味や体験したことが色々書いてある辺り、
    人の日記をのぞき見るようなドキドキ感もあって好き。
    おまけにエッセイだけではなく最後に短編が2作も!
    お腹いっぱい満足です。

  • 有川先生の作品が大好きで、それらを読むたびに「この人の頭の中はどうなってるんだ……」と思っていましたが、まさにその『頭の中』を読むことが出来て嬉しかった。
    印象的なのは震災についての節。
    あの頃は高校生で、周りの情報や感情に左右されて参ってたので、その頃を思い出しつつ、こういう心持ちでいたらよかったのかなと思いました。
    先生の好きな小説や映画の紹介も良かったです。
    先生の好き!!という気持ちに一緒にドキドキできたし、知らないものは検索してワクワクしました。
    小説2編も良かったです。
    読書好きなら特にキュンとする「彼の本棚」、彼と同郷な私がキュンとした「ゆず、香る」、どちらも最高でした!

  • 読みやすくてタメになるエッセイ!
    有川さんのおすすめの本や映画なども紹介されているので、自分の選書の幅が広がる!
    また、有川さんの出身地である高知への愛が詰まっているので、高知へ行きたくなりました(^^)

  • ライトノベル作家有川ひろさん、なかなか男前なタイトル。そして作中にも書かれている出身地の高知県ゆずの絵。装丁だけ眺めていると渋さが際立つ。

    有川さんと言えば『図書館戦争』シリーズやら『塩の街』『空の中』『海の底』の自衛隊三部作やら『阪急電車』と挙げればキリがないほど超売れっ子作家に分類されている。湊かなえさん、三浦しをんさんらとの交流もあるようで、私は三者とも好きなので想像すると楽しかったり、自著の説明も興味深く面白い。そして当時を振り返っての一言も楽しい。特別収録の『彼の本棚』と『ゆず、香る』もお得感がある。

    しかし有川さんって…頑固そうな人だなぁ、と思った。芯があるというのか。サイン会で直接お会いしたけどそんな風には見えなかったけど。(笑)

  • 最初は性別すらよく分からなかったのですが、骨太で強い意志、意見を持った女性ということが分かりました。
    「テンペスト」推しなのが嬉しかった。

  • ひろさんのおすすめ本、映画がたくさん!
    読んでみたいと思ったものはメモしました!

  • 有川浩さんのありのままが。

    オススメの本たくさん。読んでみたい。
    児玉清さんいい人だった…。

    観光地の偏差値は公共トイレで決まる。
    観光地として洗練されており、観光しやすく観光客に優しくリピーターの多い土地は、必ずと言っていいほどトイレがきれいです。トイレットペーパーの常備は当然。洋式、和式の両タイプがあり便器はもちろんきれい、できることなら音姫完備。
    食べると出すはセット!分かるわぁ!

    ラストに数編ある短編も素敵。

  • 有川浩さん初のエッセイ集。
    新聞や雑誌に投稿された90を越えるエッセイと 書籍化されていない「彼の本棚」「ゆず、香る」という2本の短編小説をまとめた 超お得な1冊!
    エッセイは10年ほど前のものなどもあり それぞれ最後に【振り返って一言】と現在の有川さんの想いも書き加えられていて 満腹、満足の作品でした。

  • 作者の作品に対する想いとか、考えに触れられて良かった。
    「わりと」「けっこう」とかはよく使ってる言葉だなぁ。自分の好きなものは堂々と好きと言えるようになりたいと思った。ので、私は有川浩が大好きだと声を大にして言う。

  • この方を以前のように、ただ素直に「好きな作家さんです」とは言えなくなってきた。
    でも、このエッセイを読むと「ああ、やはりこの人を好きだと思ったのは間違いないんだ」と、改めて思えた。

    有川さんの考え方は、本当にまっすぐ。まぶしいくらい。
    それが、ものによってはすごく辛辣な感じに響いてくることがあったから、その点が苦手だったのだけれど、それでも「その考え方は素敵だ」と素直に思えるところがたくさんある。

    読書感想文は勧めないという意見もよく分かる。
    私だって無理やり読ませたくない。
    この人の本紹介はとても楽しそうで、読んでみたくなる。
    こういうところから、本に触れられたらいいのに、と思う。

    一言で言うと、本当に色鮮やかな人だ。
    淡くはなく、濃い色の人だ。
    この方のいいところを、これからも素直に好きでありたい。

  • 人気作家とはいえ色々あるなーと。

    個人的に天才だと思っている有川浩のエッセイ。
    売れっ子作家が日頃何を考えているかわかる本です。

    同じ話題が重複するのがちょっと残念ですね。
    気になっているテーマなのでしょうが、同じ頁を読んでしまったかと確認して流れが悪くなります。

    最後の方に超短編小説が載ってますが、これはなかなか良いですね。

    やはりこの人の文章は読みやすく、物語にスッと入っていける。
    本人はラノベ作家と謙遜しているが、一般の文藝作家と比較しても優れた小説家だと思います。

    有川浩ファンなら一度は読んどく本だと思います。

    ユルめの本が読みたい方にオススメです。

  • だいすきな作家さんのエッセイ集ということで本屋さんを3軒はしごして発見。新刊書店さんで買いました、少しだけ未来の出版業界に貢献したと誇ってみます。
    すてきな装丁で手ざわりも良く、眺めているのも楽しいです。
    本の中身には有川さんがいっぱい詰まっていました。長きに渡って書いてこられたものだそうですが、一貫して意思が変わらないところに芯の強さを感じます。素敵な方なんだなあとますます有川さんと有川さんの作品がすきになりました。

  • 思った通りの人だった。まっすぐで正直で、誤解を恐れずにいえば男前。
    「嫌い」と公言慎みたい、に大賛成。でも、なかなかできることではない。それでも取り組んでみたくさせる魅力がこのエッセイ集にはある。
    巻末のボーナストラックの短編には、ときめきますよ。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

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