黒い紙

著者 :
  • KADOKAWA
3.25
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本棚登録 : 102
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036457

作品紹介・あらすじ

亡命事件、スパイ疑惑、派閥抗争……
この会社は、何かを隠している。

大手総合商社に届いた、謎の脅迫状。
犯人の要求は現金10億円。
巨大企業の命運はたった一枚の紙に委ねられた。
警察小説の旗手が放つ、企業謀略ミステリ!

大手総合商社テイゲンに、同社と旧ソ連の不適切な関係を指摘する文書が届いた。現会長の糸山が、30年前に旧ソ連のスパイ活動を行ったというものだった。犯人からの要求は現金10億円。警察に届けるわけにいかないテイゲンは、秘密裏に危機管理会社「TCR」に解決を依頼。元刑事の長須が真相究明に動き出す。脅迫状に添付されていた業務日誌は、テイゲンがかつて社内で使用していた公式用箋にワープロ打ちされたものだった。果たして犯人の狙いは何か。ある事情から警察を辞めTCRに就職したばかりの長須は、正義と職務遂行の狭間で揺れながら、巨大企業の“闇”に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 商社の会長宛に脅迫状が届く。危機管理を生業とする民間会社が、警察を頼らずに解決しようとする。なぜ、明らかな犯罪に対して警察に相談しないのか、なぜ会長は警察どころか契約している危機管理会社も信用しないのか。それらすべてが闇を持っているからだ。もちろん登場人物すべてが闇を抱えている。会社も闇を抱えている。読み終わってみると、タイトルを「黒い紙」としたのは素晴らしいセンスだと思う。シリーズ化しやすそうな感じなので、他の会社の闇を暴く小説を読みたい。 登場人物の闇をもっと掘り下げることもできるだろうし。

  • 規模が大きいようで小さい

  • 会社の抱えたトラブル、危機を管理する民間企業で働く元警官。
    警察の様な正義ではなく、会社の利益を守ると言う事に矛盾を感じながらも、事件に取り組んでいく。
    ソ連のスパイ?なんてきな臭い話もあったが、結局は人事闘争。
    なんかな、っていう読後感。

  • 2017 1 2

  • 堂場さんの作品だな~、って感じです。

  • シリーズ化しそう。
    「後で電話してくれ」と言われてすぐにしないのは
    ダメでしょ。

  • 父親に起きた不幸をきっかけに警察を辞めて拾われた企業の危機管理コンサル業に携わる長須と、その会社のクライアントである大手商社の30年前のソ連パイロット亡命事件に関わる脅迫事件について。こういう世界もあるのかなと面白く読んだ。

  • 堂場瞬一さんらしく面白かった。

  • この作家さんには珍しく企業の恐喝の話。旧ソ連からの亡命を助けたとして、恐喝されたイトゲンの会長を守るため、元刑事のリスク管理会社社員・長須の活躍を描く。警官であった父親の死をきっかけに神奈川県警を辞め、元警察官僚が始めたリスク管理会社に就職するが、警察とは違う捜査の手法に、ジレンマを抱く長須が最初はすごく嫌なやつで、外れかと思ったけど、その長須のネガティブさも伏線で、読み終わってみれば、意外に面白かった。脇を固める社長の光永や、元警視庁の刑事、元女性弁護士などキャラも立っていて、これはこの後シリーズ化されそうな予感。

  • 新しいシリーズになるのかな? ちょっとどころか大変後ろ向きな元警察官がリスク管理会社の社員として、どう変わっていくかは読んでみたい。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」などのシリーズのほか、、『虹のふもと』『八月からの手紙』『埋もれた牙』『ネタ元』『Killers』など多数。2014年8月には、『壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課』が刊行され、本作へと続く人気文庫書下ろしシリーズとなっている。
2018年8月、読売新聞夕刊で「奔る男 小説 金栗四三(かなくり しそう)」を連載開始。

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