- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041037065
作品紹介・あらすじ
2017年、尖閣諸島の領有権を巡る日中の対立が激化。戦争となれば巻き込まれることになる米国は、大統領の切り札、元CIA工作員にして最新鋭のドローン企業を率いるトロイ・ピアースを送り込む--。
感想・レビュー・書評
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尖閣周辺を巡る日中の確執が強まる中、米中衝突に繋がりかねない日中衝突を回避するために、元CIAで、現在はドローン関係企業の社長を務める主人公が日本へと送り込まれる。
極超音速兵器とか言われる、中国のWu-14が実戦配備されたことにより、米空母が無力化されたときの国際政治シミュレートはなかなか興味深い。
また、反腐敗の中国国家主席と、反自由貿易、同盟国の核武装容認の米大統領など、なかなかモデルとか著者の政治傾向もみえて面白い。
ドローンにハッキングと、なんでもありになりがちな要素がそのままなんでもありで、そこはあまり上手くない小説ではあったが、著者は政治学博士だけあって、国際政治とか、各国の勢力やその動きはリアリティがある。
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昨今の東アジア情勢、尖閣諸島を巡る問題、日本の政治状況を踏まえると、強ち荒唐無稽とも言いがたい舞台設定。ドローン自体は、まぁ、なんと言いますか、ぶっちゃけ何でもありのキワモノですが、それ以外の政治状況などはあり得るかなと。
それと、意外にこの作者、日本のことを勉強していますね。福島を巡る問題とか、原爆を巡る問題とかね。
主人公がスーパーマン過ぎて、ちょっと興ざめという気がしないでもありません・・・(苦笑) -
ドローンの兵器化は革命だと思う。