これは王国のかぎ (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2016年3月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041037140

作品紹介・あらすじ

失恋をして迎えた十五歳の誕生日、ひろみは「自分が自分でないものになりたい!」と強く願った結果、目が覚めたらアラビアンナイトの世界へ、しかも、その身は空飛ぶ魔神族(ジン)となっていた! 壺から出たその瞬間に居合わせた、青年ハールーンからジャニと名付けられたひろみは彼とともに都を目指すことになる。道中二人の行く先々に謎の追手が現れるがそれもそのはず、ハールーンは王位争いに嫌気をさして逃げ出しきた王太子だったのだ。彼とはぐれ、出会った砂漠の行者が語る「王国のかぎ」とは? なぜひろみはこの世界にやってきたのか? ハールーンの生き別れた「弟王子」の出現、絶世の奴隷美少女、王妃の魔法でハトに変えられたジャニ、空飛ぶ黒木馬…。きらきらしい荻原規子版アラビアンナイト。人気作家の初期作品がオリジナル書き下ろし収録で復刊!

みんなの感想まとめ

異世界に飛び込む主人公の冒険を描いた物語は、アラビアンナイトの魅力を存分に楽しませてくれます。失恋を経て、空飛ぶ魔神族(ジン)として目覚めたひろみが、王位争いから逃げる王子ハールーンと共に旅をする中で...

感想・レビュー・書評

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  • すっごく面白いですよ~
    ちゃんとアラビア(行ったことないですけど。TDRならあるけど)の空気が感じられます。セーラー服なのに。
    そして、ちゃんとわくわくします。
    王子様も、お姫様も、砂漠も、ターバンも、王宮も(そのくらいしかイメージを持っていないわたし)でてきます。
    すばらしい。

    中野京子さんの特別授業「シンデレラ」も併せて読まれるといいですね。(最近読んだばかり。。。)

  • 海外とファンタジーは苦手で、その両方を兼ね備えたジャンルだったが楽しく読むことができた。

    話が長すぎないのと、主人公が日本の女子中学生だったからだろうか。

  • 小中学生の頃に読んで以来の再読。当時と同じくやっぱり面白いと感じた。長すぎず、複雑すぎず、そしてアラビアンの世界なのに不思議と身近な名作。娘にもおすすめしたい。

    今回続編が出ていることを知ったので、読んでみようと思う。

    やっぱりハールーン派です(笑)

  • アラビアンナイトをベースとした小説。
    あとがきによれば、著者は交響曲「シェエラザード」から浮かんできた構想を作品にしたとのこと。

    個人的にこのようなアラビアをベースとした作品が大好きなこともあり、ディズニー作品の「アラジン」の世界観をイメージしながら、楽しみながら読んでいた。

    主人公が突然異世界に飛ばされてしまう話はよくあるが、中学生女子が魔神になってしまうのはなかなか斬新で、なかなか思うように行かず自分が水に弱いことを少しずつ知っていったり、試行錯誤を繰り返しながら魔神のように振る舞えるようになっていったりするところがおもしろい。
    ハールーンをはじめとして、ラシード、ミリアムなど登場人物がみな魅力的で、読む手が止まらない。


    個人的には、異世界ものでよくある
    ・異世界の登場人物と恋愛関係になる
    ・元に戻ったら時間が経っていなかった
    という展開がないところがおもしろいと感じる。
    実際、主人公のひろみはハールーンに対して好意を抱き始めていたのかもしれないが、ハールーン自身は外の世界を見たい、という強い意志がありその目標に向かって一直線である。
    そして、ひろみが魔神として過ごしていた間も現世では時間が経っている。私は、自分は1人しかいないからこそ、有限の時間をどこに使うかを考えて精一杯その時間を生きていくのだと考えている。ひろみが自分の意思ではないにしろ自分の時間をアラビアンナイトの世界で過ごしたことで、自分の行動に対して責任を持ち、前に進めたし、片思いしていた宮城のことも吹っ切れたのだと思う。

    ひろみの高校時代を描いた作品(続編ではないとのことだが)もあるそうなので、ぜひ読んでみたい。
    また、この本に出会ったのはたしか学生時代の国語の試験で引用されていたのがきっかけだったはず。出会わせてくれた先生に感謝したい。

  • とても読みやすい文章でありながら、心躍る物語でした。わざと難しい言葉を使おうとしていないので中高生でもすんなり読めると思います。主人公の思春期特有である惚れやすさ、身に余る力に自惚れて引き起こす過ち、景色がありありと浮かぶ描写までとても良い作品でした。
    ジャニも成長できたことでしょうが、最後はまだちょっと、他の人とは違うと思ってしまっているかも?現実とSFのバランスが抜群でした。

  • 20250518 読了
    ☆4.5

  • 子どもの時に読んで大好きになったアラビアンな物語。当時のドキドキハラハラした気持ちやほろ苦い切ないような気持ちは今でも鮮明に思い出せます。


  • 平凡な女の子が魔法の異世界に迷い込み冒険をするお話は定番ものだけれども、中学生の制服のままアラジンの魔神に変身して(チェシャー猫もどきに間抜けに)登場するという意表を突いた出だしからしておもしろく、アラビアンナイトの物語をなぞる展開に現代っ子らしくツッコミを入れながらも頑張って魔神の役目を果たそうとするジャニ(ひろみ)の活躍が楽しかった。「続編」とされる『樹上のゆりかご』の読後感がまた変わりそう…

  • 荻原作品との出会いの1冊なので思い入れが深い。かなり前に読んだけど、今読んだらまたきっと違う感想になるんだろうな

  • わたし的には苦手な作品運び。途中までしか読めなかった。ファンタジーな感覚?

    出だしから映像映えしそうな内容。

  • これは面白かった‼ジブリでアニメ化しないかな(笑)とにかくジブリが好きな人ならきっとハマる気がします☆なにより、ある日普通の中学生の女の子が魔人となってアラビアンナイトの世界に出現しちゃうんですから。そこからいろんな冒険が始まります。王子、悪役の王妃やその支援者の王位を狙うやつら、とにかくよく考えられてます☆しかも中学生くらいから大人まで十分楽しめる‼これはいいですわぁ☆

  • わかりやすい物語構成で、読んでいてスッと入ってきた。

    ハールーンと一緒に旅をしている間に心境の変化が生じる話かと思っていたら、ハールーンとは途中でバラバラになり、物語の主軸は彼の弟との話だったことにとても驚いた。ジャニはハールーンの幸運で、ラシードの幸運だけど、ジャニの主はジャニだけだった。人はみんな自分の主導権をもっていて、自由になってもいいんだって思えた。

  • 面白かったです。
    何より、主人公が主人公でないってのが凄い!そして、感情描写がなんか好き。なんだろう、上手い表現の語彙が思いつかなくて、悔しんですが。

  • これはおうこくのかぎ
    そのおうこくに としがあり
    そのとしに まちがあり
    そのまちに とおりがあり
    そのとおりに こみちがくねり
    そのこみちに にわがあり
    そのにわに いえがあり
    そのいえに へやがあり
    そのへやに ベッドがあり
    そのベッドに かごがあり
     かごのなかには あふれるはな
    This is the key of the kingdom,
    In that kingdom is a city,
    In that city is a town,
    In that town there is a street,
    In that street there winds a lane,
    In that lane there is a yard,
    In that yard there is a house,
    In that house there waits a room,
    In that room there is a bed,
    On that bed there is a basket,
    A basket of flowers.
    はなはかごに
    かごはベッドに
    べっどはへやに
    へやはいえに
    いえはにわに
    にわはこみちに
    こみちはとおりに
    とおりはまちに
    まちはとしに
    としはおうこくに
     これはそのおうこくのかぎ
    Flowers in the basket,
    Basket on the bed,
    Bed in the chamber,
    Chamber in the house,
    House in the weedy yard,
    Yard in the winding lane,
    Lane in the brood street,
    Street in the high town,
    Town in the city,
    City in the kingdom;
    This is the key of the kingdom.

  • ハリポタを除いて,どうにもファンタジーは苦手意識が先に出て,のびのびちびちびと読んでおりましたが,ようやく読了。荻原規子の本領といった感じ。少女の成長という意味ではRDGに近いか。男性の身からすれば,逆に女性の思考がわかりません(苦笑)。とまれ,主人公は中学生とはいえなかなかエキセントリックですね。最後の一捻りには唸らせられました。千夜一夜物語は,中学生のとき,担任の国語教師から勧められたっけ。まだ読んでいないけど。。。

  • 読み切り小説に惹かれて新装版再読。

    結構内容忘れていたが、中学生なのに立派な主人公だ。。

    主人公なのに、物語では主役でなないわけだが、だれもが自分の主 であって、でもそれは内 で 主人公は外 を選んだわけで。。
    いくつも仮想してしまう結末だったが

    外 とハールーン 。
    これについて色々想像するのが楽しい。

    高校生になった主人公の話も新装版がでたようだ。気になる。。。

  • 面白かった!表紙もかわいい~。
    異世界に飛んでっちゃう話はよく見る気がするけど、自分が魔物になっちゃうのはなかなか新鮮でした!
    ぼくの幸福だって。素敵だー

  • いつもの荻原作品とは毛色が違う感じ。
    主人公の女の子はカップルを見送る役で誰ともくっつく事なく、作品上のカップルも突然降ってわいたような感じで、なんだかう~んという感じ。
    話のネタは面白いのだけれど好きなキャラがいなかった。

  • えっ?と思った瞬間わたしも一緒にアラビアンナイトの世界へ。
    一人称がすんなり入ってきて子供の頃に戻ったように理屈抜きに楽しい。
    それって余程の文筆力がないとできないよね。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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