これは王国のかぎ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 233
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041037140

作品紹介・あらすじ

失恋をして迎えた十五歳の誕生日、ひろみは「自分が自分でないものになりたい!」と強く願った結果、目が覚めたらアラビアンナイトの世界へ、しかも、その身は空飛ぶ魔神族(ジン)となっていた! 壺から出たその瞬間に居合わせた、青年ハールーンからジャニと名付けられたひろみは彼とともに都を目指すことになる。道中二人の行く先々に謎の追手が現れるがそれもそのはず、ハールーンは王位争いに嫌気をさして逃げ出しきた王太子だったのだ。彼とはぐれ、出会った砂漠の行者が語る「王国のかぎ」とは? なぜひろみはこの世界にやってきたのか? ハールーンの生き別れた「弟王子」の出現、絶世の奴隷美少女、王妃の魔法でハトに変えられたジャニ、空飛ぶ黒木馬…。きらきらしい荻原規子版アラビアンナイト。人気作家の初期作品がオリジナル書き下ろし収録で復刊!

感想・レビュー・書評

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  • わかりやすい物語構成で、読んでいてスッと入ってきた。

    ハールーンと一緒に旅をしている間に心境の変化が生じる話かと思っていたら、ハールーンとは途中でバラバラになり、物語の主軸は彼の弟との話だったことにとても驚いた。ジャニはハールーンの幸運で、ラシードの幸運だけど、ジャニの主はジャニだけだった。人はみんな自分の主導権をもっていて、自由になってもいいんだって思えた。

  • 面白かったです。
    何より、主人公が主人公でないってのが凄い!そして、感情描写がなんか好き。なんだろう、上手い表現の語彙が思いつかなくて、悔しんですが。

  • 僕が僕の主だってわかってたのに忘れてた。思い出させてくれてありがとう。

  • これはおうこくのかぎ
    そのおうこくに としがあり
    そのとしに まちがあり
    そのまちに とおりがあり
    そのとおりに こみちがくねり
    そのこみちに にわがあり
    そのにわに いえがあり
    そのいえに へやがあり
    そのへやに ベッドがあり
    そのベッドに かごがあり
     かごのなかには あふれるはな
    This is the key of the kingdom,
    In that kingdom is a city,
    In that city is a town,
    In that town there is a street,
    In that street there winds a lane,
    In that lane there is a yard,
    In that yard there is a house,
    In that house there waits a room,
    In that room there is a bed,
    On that bed there is a basket,
    A basket of flowers.
    はなはかごに
    かごはベッドに
    べっどはへやに
    へやはいえに
    いえはにわに
    にわはこみちに
    こみちはとおりに
    とおりはまちに
    まちはとしに
    としはおうこくに
     これはそのおうこくのかぎ
    Flowers in the basket,
    Basket on the bed,
    Bed in the chamber,
    Chamber in the house,
    House in the weedy yard,
    Yard in the winding lane,
    Lane in the brood street,
    Street in the high town,
    Town in the city,
    City in the kingdom;
    This is the key of the kingdom.

  • ハリポタを除いて,どうにもファンタジーは苦手意識が先に出て,のびのびちびちびと読んでおりましたが,ようやく読了。荻原規子の本領といった感じ。少女の成長という意味ではRDGに近いか。男性の身からすれば,逆に女性の思考がわかりません(苦笑)。とまれ,主人公は中学生とはいえなかなかエキセントリックですね。最後の一捻りには唸らせられました。千夜一夜物語は,中学生のとき,担任の国語教師から勧められたっけ。まだ読んでいないけど。。。

  • 読み切り小説に惹かれて新装版再読。

    結構内容忘れていたが、中学生なのに立派な主人公だ。。

    主人公なのに、物語では主役でなないわけだが、だれもが自分の主 であって、でもそれは内 で 主人公は外 を選んだわけで。。
    いくつも仮想してしまう結末だったが

    外 とハールーン 。
    これについて色々想像するのが楽しい。

    高校生になった主人公の話も新装版がでたようだ。気になる。。。

  • 面白かった!表紙もかわいい~。
    異世界に飛んでっちゃう話はよく見る気がするけど、自分が魔物になっちゃうのはなかなか新鮮でした!
    ぼくの幸福だって。素敵だー

  • いつもの荻原作品とは毛色が違う感じ。
    主人公の女の子はカップルを見送る役で誰ともくっつく事なく、作品上のカップルも突然降ってわいたような感じで、なんだかう~んという感じ。
    話のネタは面白いのだけれど好きなキャラがいなかった。

  • えっ?と思った瞬間わたしも一緒にアラビアンナイトの世界へ。
    一人称がすんなり入ってきて子供の頃に戻ったように理屈抜きに楽しい。
    それって余程の文筆力がないとできないよね。

  • 目が覚めたら別の世界。ハールーンもラシードもとても魅力的な人でした。元の世界に戻る前のもう一つの世界は‥‥作家と作品の関係に似ているような気がするけど‥‥

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プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。著作に「RDG」シリーズ(角川書店)など。2006年、『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞・・JR賞、日本児童文学者協会賞を受賞。

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