- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041037140
作品紹介・あらすじ
失恋をして迎えた十五歳の誕生日、ひろみは「自分が自分でないものになりたい!」と強く願った結果、目が覚めたらアラビアンナイトの世界へ、しかも、その身は空飛ぶ魔神族(ジン)となっていた! 壺から出たその瞬間に居合わせた、青年ハールーンからジャニと名付けられたひろみは彼とともに都を目指すことになる。道中二人の行く先々に謎の追手が現れるがそれもそのはず、ハールーンは王位争いに嫌気をさして逃げ出しきた王太子だったのだ。彼とはぐれ、出会った砂漠の行者が語る「王国のかぎ」とは? なぜひろみはこの世界にやってきたのか? ハールーンの生き別れた「弟王子」の出現、絶世の奴隷美少女、王妃の魔法でハトに変えられたジャニ、空飛ぶ黒木馬…。きらきらしい荻原規子版アラビアンナイト。人気作家の初期作品がオリジナル書き下ろし収録で復刊!
感想・レビュー・書評
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すっごく面白いですよ~
ちゃんとアラビア(行ったことないですけど。TDRならあるけど)の空気が感じられます。セーラー服なのに。
そして、ちゃんとわくわくします。
王子様も、お姫様も、砂漠も、ターバンも、王宮も(そのくらいしかイメージを持っていないわたし)でてきます。
すばらしい。
中野京子さんの特別授業「シンデレラ」も併せて読まれるといいですね。(最近読んだばかり。。。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海外とファンタジーは苦手で、その両方を兼ね備えたジャンルだったが楽しく読むことができた。
話が長すぎないのと、主人公が日本の女子中学生だったからだろうか。 -
小中学生の頃に読んで以来の再読。当時と同じくやっぱり面白いと感じた。長すぎず、複雑すぎず、そしてアラビアンの世界なのに不思議と身近な名作。娘にもおすすめしたい。
今回続編が出ていることを知ったので、読んでみようと思う。
やっぱりハールーン派です(笑) -
子どもの時に読んで大好きになったアラビアンな物語。当時のドキドキハラハラした気持ちやほろ苦い切ないような気持ちは今でも鮮明に思い出せます。
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平凡な女の子が魔法の異世界に迷い込み冒険をするお話は定番ものだけれども、中学生の制服のままアラジンの魔神に変身して(チェシャー猫もどきに間抜けに)登場するという意表を突いた出だしからしておもしろく、アラビアンナイトの物語をなぞる展開に現代っ子らしくツッコミを入れながらも頑張って魔神の役目を果たそうとするジャニ(ひろみ)の活躍が楽しかった。「続編」とされる『樹上のゆりかご』の読後感がまた変わりそう…
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荻原作品との出会いの1冊なので思い入れが深い。かなり前に読んだけど、今読んだらまたきっと違う感想になるんだろうな
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わたし的には苦手な作品運び。途中までしか読めなかった。ファンタジーな感覚?
出だしから映像映えしそうな内容。 -
これは面白かった‼ジブリでアニメ化しないかな(笑)とにかくジブリが好きな人ならきっとハマる気がします☆なにより、ある日普通の中学生の女の子が魔人となってアラビアンナイトの世界に出現しちゃうんですから。そこからいろんな冒険が始まります。王子、悪役の王妃やその支援者の王位を狙うやつら、とにかくよく考えられてます☆しかも中学生くらいから大人まで十分楽しめる‼これはいいですわぁ☆