国境の雪 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 43
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (770ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041037195

作品紹介・あらすじ

北朝鮮の国家最高機密とともに脱北した女・崔純子。彼女を国境へと導く日本人工作員・蛟竜。中国全土を逃亡する二人の行方を各国の諜報機関が追う。日本を目指す壮絶な逃亡劇の果てに二人が辿り着いたのは……。

感想・レビュー・書評

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  • 321

  • 「デッドエンド」「クラッシュマン」などの柴田哲孝さん「国境の冬」、2015.12発行です。スケールの大きい小説です。史実に基づくフィクションです。2010年~2012年の現実に起こった国際政治の裏側を想起させる物語です。(実際の政治家たちが登場します)崖純子という脱北者、執拗に追いかける朴成勇、救出に向かう相楽正明・・・。自由を得るということがどんなに大変で貴重なことか!読んでて、自分も救出者になっていました。読後、横田めぐみさんの救出を強く願います。(今年は拉致されて40年)770ページの大作です。

  • 登場人物全員が悪者(^ ^;
    もう誰も信用できない...という鬱々とした気分になる(^ ^;

    はからずも、二冊続けて東アジアが舞台の
    もんのすごいハードなボイルドを読んだことになる。
    今回の主な舞台は中国。

    本作の特徴は、小説で有りながら、
    中国、北朝鮮、韓国、日本、アメリカなどの
    当時の政治家が全部実名で出てくる点。
    作中の時代背景も、実際に21世紀に世界で起きている
    事件や災害、事故、政治の動きなどがそのままなので、
    もの凄い臨場感。

    っていうか、実名出してこんなこと書いて
    作者は怒られないんだろうか...(^ ^;

    ストーリーは、日本で生まれ育ったと思われる
    諜報員の男と、半日本人の脱北者の女を中心に進む。
    そこに上記各国の思惑やら駆け引きやらが複雑に絡み、
    陳腐な言い方だが「時代に翻弄される」二人。

    文庫版で700ページを越える大作で、
    気合い入れて読まないと途中で着いてけなくなる(^ ^;
    登場人物が多すぎるし、社会や政治に疎い私は
    何度も「戻っては再読」を繰り返し...(^ ^;

    ラストを、救いがないと見るか、
    やっと救われたと見るべきか...

  • 長かった… 脱北者の女性純子がどうやって 日本へ入るんだろうって そこだけが知りたかったのに 
    日本やアメリカ中国・韓国の偉い人たちの 策略や取引なんかもリアルに実名で出てきて 大ジョブ??って思ったわ!

    悲しい話ですね みんなそれぞれの腹ずもりがあって お金に絡んでいて 人一人の命なんかは ひとつの駒でしかないんですね 自分たちは暖かくて安心な場所にいるのに!!

    最後は「ああ…やっぱりね」って思いました。

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著者プロフィール

(しばた てつたか)
1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部中退。2006年『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞した。他の著書に『異聞 太平洋戦記』『チャイナ・インベイジョン 中国日本侵蝕』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』など多数ある。

「2017年 『クズリ ある殺し屋の伝説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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