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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041037201
作品紹介・あらすじ
かつて旧制中学だったバンカラな伝統が残る都立辰川高校に入学した上田ひろみは、学校全体を覆う居心地の悪さを感じるようになっていた。合唱コンクールで代役の指揮をした美少女有理と親しくなってからは、周囲でさらにおかしなことが起き始める。合唱祭、演劇コンクール、体育祭と準備に追われる中、生徒会に脅迫状が届き相次いで事故が……。学校に巣くう「名前も顔もないもの」とはなんなのか? 何ものからも守られ、それゆえに不安定な「ゆりかご」のような場所、「学校」。そこで過ごす刹那を描いた、人気作家荻原規子の今では珍しい学園サスペンス。読みながら思わず自分の高校時代を重ねあわせていく、不思議な感覚の物語。書き下ろし短編、あとがきを収録して新たに登場!
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
高校生活の不安定さや青春の葛藤を描いたこの物語は、読者に深い感情的な共鳴を呼び起こします。特に、主人公のひろみと美少女有理との関係を通じて、学校という場所の特異な雰囲気や人間関係の複雑さが鮮やかに描か...
感想・レビュー・書評
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ずっと心に残っている本。初めて読んだ中学生のとき、ここに描かれている高校の雰囲気がまぶしかった。そして、近衛有理さんの考え方・言動、ひろみとの会話の内容がとても新鮮で、刺激的だった。今でも少し憧れている。
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誤解を恐れずに書き記せば、所謂「名門」「進学校」と世間で認知されている高校に通った経験がある大人には、非常に刺さる小説ではないかと思う。所謂学園ものとは、ひと味違う。
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最近は、中高生が主人公の本を読んでも「面白かったけど、中学生のときに読みたかったな〜」という感想で終わることが多いのですが、これは!この本は!ただ素直に「面白かった〜!」と読み終えることができました。
久々に、読んでいる間(この1週間くらい)は、ずっと本の世界が右肩の上に乗っているような感じで、高校時代の楽しいような哀しいような気持ちを思い出していました。この“読書中(読んでいないときも)ぼんやりと世界がついてくる”感覚が味わえるのは、文章の相性が合う作家さんのとき限定のスペシャル特典ですね。
読み終わるのがもったいない……と思ったのも久しぶり。脳内で、鳴海クンのイメージは『花に染む』(くらもちふさこ)の陽大くんでした。 -
荻原規子さんのファンタジーは一度読んでみたいと思っていましたが
ある日の書店でこちらを見つけて、内容はともかくとして
著者さんの名前とカバーの写真にほぼ衝動買い。ジャケ買いでした。
こんな表紙には目がありません♪ましてや気になっていた著者さんでしたから
もう迷わず。^^
そんなわけでてっきりファンタジーと思って読み始めましたら
あろうことか方向が随分違っていて...
旧制中学の伝統が色濃く残る高校に通う主人公・上田ひろみは
学校全体を覆うその校風に居心地の悪さを感じている。そんななかで
生徒会執行部に駆り出され、奇妙な出来事に巻き込まれていく――
ミステリの絡んだ学園青春物語でした。
こういう学園ものに出会うととても懐かしい気持ちにさせられます。
主人公ひろみと有理の、あんなふうに共通する好きなもので
語り合える友達関係っていいなと思う。熱い青春だなって眩しい
気持ちになるし、歳を重ねた後になってもそういう友人関係は
なによりにも代え難い大切で嬉しいものだから。
ひろみと江藤くんも微笑ましくてなんかいい。
この二人、似たもの同士なのじゃないかしら。
鳴海クンと近衛さんの中学時代の関係が、どんなだったのか
はっきりしていないところがちょっぴり残念でしたけど、近衛さんは
成海クンを取り戻したいだけだったんだろうか....。
ほんとうは鳴海くんの名を借りて、辰川高校の校風に対しての
抗議だったのではないのかしらという気もするのです。
このお話にも「前」があるのですね。
読んでみたいと思います。 -
2002年に単行本で読んで、2014年に中公文庫で読んで、今回は後日談もある角川文庫。
「クン」付けの違和感を今回も感じてしまって、そんな自分がおかしくもある。
そして上田ひろみの葛藤はいつもやはり初々しい。
円紫さんとわたし、も彷彿とさせるなぁ。
あとがきを読んで気づいたのだけれど、携帯電話って使っていたっけ。2002年頃だと普及率は60%弱くらいか。 -
<学生コメント>
この物語に登場する登場人物たちほど、たぶん世の高校生は聡くはない。描かれる学園生活は必ずしも私たちの思い出には重ならない。そしてそこに渦巻く感情は、生々しくも激しいものだー
ここに純粋に惹かれるのか、舞台にそぐわないと違和感を感じるのかで、感想が分かれる小説だと思います。いろいろな要素、思いが交錯する名作だと思うので、よかったら一読してみてほしいです。 -
「空色勾玉」「レッドデータガール」の萩原規子の作品。犯人Kの謎解きにかんしては、あまり感想はなく、冷静と狂気を併せ持つ人はいるだろう程度だったが、話の流れや言葉の選択などは好ましく思った。歴史のある古風な学校は、女子からみたらこんな感じなのかなと知らされた読書だった。
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20160809
第一印象は普通という感じだったのだけど、なんだか気になって再読するうちに、かなり好きになってた。
夏郎とひろみの一年後、という続編の短編が収録されているというので購入したのだけど。
また買ってるということは、やっぱり萩原作品の中でも好きみたい。スルメ的な…?
再読しても、やっぱりサロメ講釈が好きだなぁと思った。
もっとこういう話を友達と話しておけば良かったなぁ、など。
これほど深くはないけど好きだったなーと。
短編は短いけどニヤニヤできたので良かったです。
夏郎がんばれー
ネタバレだけど、短編を読み返して思ったこと。
淡白な関係性になったのは惜しいなぁって思ってたんだけど、なんだかんだ、らしいなぁと思った。作者らしいというよりひろみらしいというのかな。
彼らは密度が濃かったけど、ひろみ本人はそこに深く関わってはいなかったんだよなぁ…
なんだろ、外部刺激みたいな?
そんで、密すぎると離れるのもあっという間的な。 -
ミステリーで検索してヒットしたのがきっかけで読み始めたからよくなかったかも
ミステリーを期待しすぎた
ミステリアスな学園ものだと思えばもう少し楽しんで読めたのかも
ミステリーが起こるまでの前置きで8割終わってていつ深刻になるんだろうと思いながら読んでたけどトラブルが大きくなった頃にはもう9割読み切ってる状態
恩田陸さんのイヤミスが気に入ってそれに類似したものを探したけどイヤミストは少し違って、ぼやっとしたまま終わった印象 -
すごく面白かった!不穏な学園ミステリ!荻原作品の登場人物たちはみな、それぞれに賢く逞しく魅力的なのだ。そこが好きなのだ。
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とても繊細な作品。良かったです
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″RDG″シリーズに通底する、学友との交流を満喫しながらも学園生活に潜む「異物」に触発される主人公たちの言動を見守る。「王国のかぎ」で魔神となって波瀾万丈の活躍をした経験を秘めていることと思うと、一見引っ込み思案な上田ひろみの胸の内を想像するとなかなか興味深いものがある。
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わたしの通っていた高校は男女比3:2、進学校、自由な校風、イベント重視、と共通点が多く懐かしい気持ちになれました。そこに上手く馴染めなかった自分とひろみを重ねてみたり…… 「これは王国のかぎ」は確かに忘れられない初恋になる。
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「これは王国のかぎ」を読んだあとすぐ読みました。主人公が同じだし、違う話だよーと書いてあっても、それなりに同じ空気感かなーと思ったら、全然違ってた。
なんか、毎回本当上手く表現できないんですが、この人の感情表現の視点が独特で、面白いです。うーん、本人の感情なのに、客観的?とうか、視線が自分自身じゃなくて、むしろ人工物でもない、空から来る?みたいな?
……すみません。
よくわからないですね。
うん。取りあえず、すごい高校の話でした。 -
都立高校での、様々や行事を巡るあれこれや、絡み合う人間模様。
学校行事に向き合う学生達の気持ちや温度差や問題その他は、同じ体験はしていなくてもどこかで共感できるもので(熱中した側も醒めてた側も)、ノスタルジックな気持ちになる。
『伝統』やら性差については、学校よりも社会に出てからの方が強く感じるかなぁ。
緊迫したシーンもあるけれど、静かで穏やかな読後感。 -
単行本,中公ノベルズ版,そして今回の角川文庫版と3回目の読了。中公ノベルズ版の香坂ゆうのイラストに目が止まり,図書館で単行本を借りて読む。その後ノベルズ版を再読し,今回の角川文庫版へと至る。この際,単行本,角川文庫版のほか,中公文庫版も入手しようかしら。いずれにしても,はじめて読んだのは大学生くらいかしら。高校時代のなんともいえない心情を思い起こさせる不思議な作品です。なぜか,折りに触れ再読したくなります。
著者プロフィール
荻原規子の作品
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