深泥丘奇談・続々 (幽BOOKS)

著者 : 綾辻行人
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年8月1日発売)
3.31
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  • レビュー :30
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041037324

作品紹介・あらすじ

2004年に怪談専門誌『幽』でスタートした〈深泥丘シリーズ〉。今夏、シリーズ完結篇となる第三集『深泥丘奇談・続々』がついに刊行。本格ミステリ作家が「謎→解決」の枠組みにとらわれない創作怪談に挑んだことで、第一集刊行時には大きな話題となった本シリーズ。作中の京都・深泥丘界隈に住む作家の「私」は、相も変わらず奇天烈な怪異体験とその忘却を繰り返しています。もはや「怪談」の枠組みにさえとらわれない、奔放な、前代未聞の「奇談」の数々――! とりわけラストに収録された「ねこしずめ」は、奇抜な発想、豊かな幻想味、文章の妙などがあいまって生まれた、およそ類例を見ない傑作小説。綾辻行人のさらなる新境地。
ブックデザイン:祖父江慎  イラスト:佐藤昌美   ◇初出:「幽」「文芸カドカワ」連載

深泥丘奇談・続々 (幽BOOKS)の感想・レビュー・書評

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  • タマミフル、忘却と追憶、減らない謎、死後の夢、カンヅメ奇談、海鳴り、夜泳ぐ、猫密室、ねこしずめ、あとがき


    シリーズ3作目ーーのような気がする。前作をぼんやりとしか覚えていないのが、かえって良かったのかもしれない。主人公と一緒に記憶喪失?のような気分を味わいました。“強烈な生理的嫌悪と原始的恐怖”(237ページ)の感覚がキモこわ。


    おまけに主人公が眠ってしまうシーンで寝落ちしたりして、引っ張られ具合がちょっとこわかった。ぬめぬめした水とか、次元の違うホテルとかもゾクゾク(続々…)。けけけけけとか、ひょおぅ、ひょおおおおおおぅ……とかの擬音の効果が絶大で、夜中に一人で読むとぞわっとした。

    その反面『文芸Q』とか作家のカンヅメとか死語とか、そういう部分ではクスッと笑えたし、文章は美しいし…かなり気分転換になって癒された。


    このシリーズ作りもお洒落で素敵すぎる。オチは…なんとなく(扉を開いた瞬間に…)察しーー。ちょっと神妙になったりして。


    また咲谷さんや石倉医師に会いたいな。ぜひぜひ。時々でもいいのでお会いしたいです。

  • 今回も装丁がうっとりする程素敵。
    カバー下まで凝った作りで、これは電子書籍では味わえない楽しみですね。

    前2作同様、読んでいるうちに夢が現実か分からなくなるような不思議な感覚が心地良い。

    『猫密室』…ミステリ作家というのはこういう風にプロットを組み立てていくのかと分かって面白い。是非この短編を書いて欲しい(笑)
    『ねこしずめ』…想像するとシュールなんだけどちょっと可愛い。
    『海鳴り』…奥さまの著作のあのタイトルが並んでいて、嬉しい発見あり。

    短編同士が繋がっていたりするものもあり、読み返すのも面白そうです。

  •  けけけけけ。

     深泥丘三冊目で一応完結らしいです。前二作と雰囲気は変わらず。より一層曖昧というか混沌というか。正直前二作の内容をほとんど覚えていなかったので、「あー?」って部分も多かったです。読み返すわ。
     じわじわぞわぞわする。言葉の使い方、流れ方が好きなので、その中に入れるだけでも幸せでした。そんでまあ「ゆい」って名前が出てきたところで頭抱えますよね。ほんとトラウマ。しかもどういうことなの、あれ。奥さんの旧姓も咲谷で、お名前「ゆい」さんなの?
     「タマミフル」とか、好きです。薬の副作用だとか、隔離施設だとかね。ぞっとする。
     一つ一つの話もそうだし、シリーズ通してのまとまったオチがあるわけではない。必要ではないんだろう、たぶん。そこでまとめてしまうときちんとした「形」ができてしまって、この話は、このシリーズは、「形」を持ってはいけないタイプなんだろうなって思いました。
     各話の表紙の水墨画っぽいのがめちゃくちゃ不安をあおってきてて好きです、って書いてるときに気づいたんだけど、これ、カバー外すとすごい装丁だな? すごいっていうか、なんか不気味だな。
     抜粋。「減らない謎」より。


    何か理由があるような気がするのだけれど、いくら思い出そうとしてもなかなかうまく思い出せず……けけけけけけ、け、まあいっか。


     いいのかよ。

  • ホラーではない、なんだか不思議な怪異譚「深泥丘」シリーズ第三弾にして最終巻。
    相変わらずの薄ぼんやりした幻想的な風景と暮らしっぷりが読んでいて別世界に迷い込んだような心地よさが。でもさすがに3冊目ともなるとその幻想世界にも幾分慣れてしまった感もありましたが。
    でもこれで終わりかー・・・それはちょっと寂しいなあ。

  • このシリーズ、落語系ホラーと個人的に呼んでます。だってイチイチ落ちがついてるから(笑)
    今回も猫柱に笑ってしまった。
    とりあえずこれで連載は一段落だそうです。

  • これで一区切りだそう。寂しい。
    けけけのコドモ、こわい。こわすぎる。
    実話なんだっけ違うんだっけ、と曖昧になる。
    アレ眩暈が…

  • これを読むために文庫2冊を買い直し、読み直し。
    シリーズ完結編。

    Twitterで出てた通り、なんと装丁の素敵なこと。カバーめくっても最後のページまでも手が込んでる。
    猫もかわいい。

    文庫になったら、どうなるんだろう。
    こういう雰囲気の中にダイエットネタが入るとは。だからますますエッセイ感が。

    「その猫たちにはまったく人に踏まれた形跡がなかった」
    他の誰がこんなフレーズを思いつこうか。

    現実の綾辻さんも体を休めて、体調が良くなりますように。

  • 美しい装丁と中身も凝ったデザインです。このシリーズは3冊目で一区切り完結編。京都・深泥丘界隈(架空の地名)の奇妙な不気味な連作集。今回もオチがなく不思議な或いは不気味な余韻を残して終わり。深泥丘の病院は本当は死後の病院だったりして。またいつか番外編でも綾辻さんに書いてほしい。

  • 作者は猫が好きなんだろうか。

  • 怪奇系もいいんだけど、やっぱり綾辻さんには謎やグロを求めてしまう…

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