下に見る人 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2016年1月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784041038031

作品紹介・あらすじ

人が集えば必ず生まれる序列に区別、差別にいじめ。そして我々の心に芽生えるのは「上から目線」ではなく、「人を下に見たい」という欲求! 誰もが無意識に持つその心理と社会の闇を、自らの体験と差別的感情を露わにし、酒井順子が徹底的に掘り下げる。小学校時代に級友につけたあだ名の話、学歴、センス、容姿、仕事、収入、モテ度、結婚――今まで誰も気がつかなかった人間の本音の本音に斬り込む意欲作。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人を下に見たいという心理をテーマに、著者が人間の本音に鋭く切り込む作品です。多様なエピソードを通じて、私たちの心に潜む見下しの欲求や、社会の序列についての考察が展開され、読者は思わず自分自身の内面を見...

感想・レビュー・書評

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  • 人を下に見たいという欲求__扱い辛いテーマを著者が掘り下げまくって人間の本音に斬り込む!
    「世の中平等なわけないでしょ」と綺麗ごと抜きの見下しエピソード多数。ズルい言葉以来の酒井さん節堪能致しました(面白い)

  • 今さらながら、Kindle初体験中。
    読み上げ機能で家事時間中の耳読を楽しんだ。
    耳読初心者なので、まずは聞きやすそうな酒井順子さんの本をチョイス。

    酒井順子さんの本を20代後半に読み漁っていた時期がある。久しぶりに味わう酒井さん節が「これこれ!」という感じで、楽しく、懐かしかった。

    「うんうん、そうだ、確かに私にはこういうところがあるんだ」と、ちょっと立ち止まって自身の内面を整理するのにちょうど良い鋭さと軽やかさ。休日の読書にぴったりだ。

  • シンプルでなんとかっこいい装丁。「負け犬の遠吠え」のほかは読んだ記憶がないのだけれど、装丁に惹かれて。

    うわー、あるある。自分の中にある「下に見る気持ち」「下に見られたくない気持ち」が炙りだされる。おもしろおかしく書かれている内容が、ときおり、ものすごく刺さる。

    「上から目線」「ドヤ顔」は、出る杭に対して「あなた出てますよ」と直接伝えられる言葉であり、背景には強い同調圧力があるのではという分析は、目から鱗。

  • 本書は、「人間は皆、平等。だから『人を見下さないようにしましょう』」などという道徳的かつ愚直な本ではない。

  • タイトルが気になり、たまにこの作者の本は読みます。
    視点が「下に見る」なので読後感が悪く、雑誌の読み物ならば「あるあるー」だが、まとめて読むと、きつい。
    作者の視点が鋭いので、うなずきながら読む自分が嫌になる。

  • 面白い。自分の心にグサッとも来るけど。

  • んーーーーー笑って感じ

    この感情が嫌なことだけは覚えておこう。
    そしたら下に見て、見られてのループから離れられるかも知れない

  • 女の人の愚痴系エッセイが苦手で、最初はうわー、失敗したかな。
    と思ったけど読んでるうちに愚痴とは違うことに気づいたし、視点の鋭さに驚いた。でも解決策とか見い出せるわけじゃなくてただ人間の汚さを実感するだけって感じ。

  • 平等という理想の陰で、当然のように湧き出てくる偏見や比較、油断するまでもなく人は他者を下に見たりバカにしたりする。もちろんその反対の尊敬や憧れもあるだろうが、多くは自分を上にしてあの人よりマシだと納得する。脳内で他者を "下に見る" のはやはり面白い、そこまでは許容範囲で、無自覚にアウトプットすると差別や誹謗中傷いじめ、言葉や行動で他者を傷つけてしまう。これは倫理に反している。誰しもわかっていることなのに、この愚行は絶えない。なぜか。社会と個人の在り方にイマイチ気付いていない、玄関から一歩外に出てもまだ家の中だといういわばオールパーソナル空間を維持しようとしている。それが "○○の自由" だと勘違いして、支配する側のドヤ顔な価値観からくるのだろう。そんなに偉くありたいのか。側から見ても見苦しいことに自己認識できない思考の貧弱さこそ社会の脆弱性に通底する。健全な社会は常に己を律する謙虚さと他者への優しさにある。



  • 酒井さんはいつも正しく、明らかにしてくれる。信頼できる。

  • わかるわかる!の連続だった。
    よく人を見てるし、自分の気持ちをしっかり分析してるので共感できる。

    人は序列をつけて他人と比較しながら生きてしまうのだよなぁ。

    でもだんだんと歳をとるにつれてその時の立ち位置や捉え方によって上も下も変わるという経験を重ねると、だんだんと序列をつけることに興味が薄れてくるのよね。

    そして、下に見る対象に近い中間の層がなんとか這い上がって上に近いところに行ったときに、私は下の人間とは違う!と区別するために人を下に見るという分析は膝を打ちました。

  • 酒井順子さんは、鋭いなぁとつくづく感じた。

    いじめの構造をはじめ、男尊女卑、結婚、世代、ブスと様々な視点から「人を下に見る」という欲求について切り込んでいく。どきっとするところも多かった。

    わたしはどちらかというと下に見られやすい人だなぁと思ったら悲しくなって本を閉じた。

  • いつもの感じと思って気軽に読み始めたらこれはすごいやつだった。
    負け犬より全然刺さる。

  • これは何気に名著だな

    目の付け所も文章の言い回しも絶品。
    酒井順子の魅力が随所に。
    感嘆しました
    ---------------
    P59の「センス」は秀逸。
    人はそれぞれ自分が右上に
    マッピングできる軸を持つ。
    たとえば
    「お洒落ーダサい」をタテ軸に、
    「真面目ー遊んでいる」を横軸にするような
    -------------------
    P76
    男子がいるという状況は
    非日常というか非常事態というか
    とにかく特別で特殊だったのだ

    P81
    互いが互いを見下し合っているのが
    日本の男女です。
    下に見る視線同士を
    絡ませ合うことによって
    妙な具合につがいのバランスをとっている。
    日本人の男女関係に常にまとわりつく
    うっすらとした不幸感の原因は
    この辺にあるのではないか

    P117
    「何故結婚などする気になったのだろう?」
    「よくやるなあ」と、
    結婚する友人をびっくりしながら
    眺めていたものです

    P144
    選民意識を持たなければやっていけないほど
    大変だったのかも

    P144
    誰かを下に見ることによって得られる生き方

    P145
    (「胸突き八丁の、今のプロジェクト。
    これを越えられるかは今夜の俺の頑張り次第。
    やるしかない!」とSNS)
    「今でもいるんだあ」
    と珍獣発見気分

  • 人間の本質をついてるなぁと思います。さすが酒井さん、鋭い。最後に書かれていた「ちょうど中間にいる人が他者を下に見る」というのは、なるほど〰️と思う。誰かを下にすることで自分の立ち位置を上げると。そういえば本当に周りから認められてる人は、他人に対してあれこれ言わないような気がする。

  • 人気エッセイストの酒井順子先生の著書。序列意識やマウンティング、差別、いじめの背景にあるのは、上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求があるから、それが酒井順子先生の主張。酒井順子先生自身の経験談に基づく内容で、それは全て上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求が背景にあったからというお話だったけれど、私には上から目線ではなくて人を下に見たいの違いがよくわかりませんでした。でも、私も無意識のうちに、学歴や収入、容姿なんかで他人を自分勝手に見下したりしているのかな。

  • いじめの原因はこんなところにあるのかなと思う。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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