下に見る人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 76
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038031

作品紹介・あらすじ

人が集えば必ず生まれる序列に区別、差別にいじめ。そして我々の心に芽生えるのは「上から目線」ではなく、「人を下に見たい」という欲求! 誰もが無意識に持つその心理と社会の闇を、自らの体験と差別的感情を露わにし、酒井順子が徹底的に掘り下げる。小学校時代に級友につけたあだ名の話、学歴、センス、容姿、仕事、収入、モテ度、結婚――今まで誰も気がつかなかった人間の本音の本音に斬り込む意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが気になり、たまにこの作者の本は読みます。
    視点が「下に見る」なので読後感が悪く、雑誌の読み物ならば「あるあるー」だが、まとめて読むと、きつい。
    作者の視点が鋭いので、うなずきながら読む自分が嫌になる。

  • これは何気に名著だな

    目の付け所も文章の言い回しも絶品。
    酒井順子の魅力が随所に。
    感嘆しました
    ---------------
    P59の「センス」は秀逸。
    人はそれぞれ自分が右上に
    マッピングできる軸を持つ。
    たとえば
    「お洒落ーダサい」をタテ軸に、
    「真面目ー遊んでいる」を横軸にするような
    -------------------
    P76
    男子がいるという状況は
    非日常というか非常事態というか
    とにかく特別で特殊だったのだ

    P81
    互いが互いを見下し合っているのが
    日本の男女です。
    下に見る視線同士を
    絡ませ合うことによって
    妙な具合につがいのバランスをとっている。
    日本人の男女関係に常にまとわりつく
    うっすらとした不幸感の原因は
    この辺にあるのではないか

    P117
    「何故結婚などする気になったのだろう?」
    「よくやるなあ」と、
    結婚する友人をびっくりしながら
    眺めていたものです

    P144
    選民意識を持たなければやっていけないほど
    大変だったのかも

    P144
    誰かを下に見ることによって得られる生き方

    P145
    (「胸突き八丁の、今のプロジェクト。
    これを越えられるかは今夜の俺の頑張り次第。
    やるしかない!」とSNS)
    「今でもいるんだあ」
    と珍獣発見気分

  • 人間の本質をついてるなぁと思います。さすが酒井さん、鋭い。最後に書かれていた「ちょうど中間にいる人が他者を下に見る」というのは、なるほど〰️と思う。誰かを下にすることで自分の立ち位置を上げると。そういえば本当に周りから認められてる人は、他人に対してあれこれ言わないような気がする。

  • 人気エッセイストの酒井順子先生の著書。序列意識やマウンティング、差別、いじめの背景にあるのは、上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求があるから、それが酒井順子先生の主張。酒井順子先生自身の経験談に基づく内容で、それは全て上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求が背景にあったからというお話だったけれど、私には上から目線ではなくて人を下に見たいの違いがよくわかりませんでした。でも、私も無意識のうちに、学歴や収入、容姿なんかで他人を自分勝手に見下したりしているのかな。

  • いじめの原因はこんなところにあるのかなと思う。

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