幻坂 (角川文庫)

著者 : 有栖川有栖
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年1月23日発売)
3.28
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038062

作品紹介

坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」。自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦 悩が哀しい「愛染坂」。大阪で頓死した芭蕉の最期を描く「枯野」など粒ぞろいの9編

幻坂 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 初めての有栖川有栖さん作品でした。
    大阪に土地勘がないのでどうなるかなーと思いましたが、やはり情景が浮かんだほうが楽しめると思います。ストーリー自体はほんわかするような話が多く、視線も面白いところがあったので、大阪に精通していないのが悔しいです。

  • 大阪にある天王寺七坂をモチーフにしたホラー風味の短編集。
    私が手にしたのは文庫本ですが、影山徹さんの表紙が良い。
    マグリットの<光の帝国>みたいな、よく見ると非日常な感じで、逢魔が刻なイメージ。
    冒頭の「清水坂」は噺家さん(若手やのうて中堅以上で!)でラジオドラマにしたらええ感じになりそう。
    七坂だけど、話は9編あって、最後の2編は現代ではありません。

    解説 / 河内 厚郎
    カバーイラスト / 影山 徹
    カバーデザイン / 多和田 博
    扉写真 / 野原 勤
    初出 / 『怪談列島ニッポン 書下ろし諸国奇談競作集』2009年/MF文庫 メディアファクトリー、『幽』Vol.11(2009年8月号)~17(2012年8月号)、『幻坂』2013年/メディアファクトリー

  • 不思議な気持ち

  • 「幻坂」って言うネーミングが見事だなと思った。
    あの世とこの世をつないだ坂。
    実在する大阪の坂をモチーフにした小説。でも実在の場所と言うことであやしい話もリアリティを帯びるから不思議。
    肝心の謎は謎のままで終わってしまうモヤモヤ感が妙な余韻となっている。
    ぜひ7つの坂を上って怪しい世界を感じてみたいなと思った。個人的には源聖寺坂が一番面白かったかな。

  • 大阪市の中央南北に伸びる上町台地。その西側に点在する天王寺七坂は、北から順に「真言坂」「源聖寺坂」「口縄坂」「愛染坂」「清水坂」「天神坂」「逢坂」と呼ばれ、その界隈には神社仏閣が連なり、寺町が形成される。本書は、そんな天王寺七坂を舞台に繰り広げられる少し不思議な人間模様を描く連作短篇集です。

    本書を読んだ後は、普段、何気なく上り下りしている坂道でも、何かいつもと違う風情を感じたり、どこかに物語を探してしまうことに。天王寺七坂からあまり遠くないところに住んでいるので、本書のような少し不思議な出会いに期待しつつ、ちょっと遠出の散歩がてら出掛けてみようかと。

  • 逢坂で泣いた
    自分は視えない人なのだが隣に亡き母が居てくれたらいいなと思った

  • 大阪の街の中央を背骨のように南北に貫く上町台地。この界隈は四天王寺をはじめとする寺町であり、大阪が「宗教都市」であったことを色濃く物語る。大阪は起伏の乏しい街というイメージがあるが、そもそも大阪は大坂と表記されていたぐらい、ちゃんとした「坂」があることを本書で知る。

    本書の舞台は上町台地の上に位置する生玉寺町と西麓に広がる下寺町、この2つの町を結ぶ「七坂」ー 真言坂・源聖寺坂・口縄坂・愛染坂・清水坂・天神坂・逢坂。

    著者は取材を通じて知り得た七坂の秘められた物語や歴史的因縁を巧みに取り入れ虚実入り交じる幻想譚に仕立て上げる。上京を拒む新進作家・ミステリアスな猫・いわく有り気な探偵…等、趣きのことなる9話。また京都・奈良に比べ、語られことの少ない、はるかなる大阪の歴史も、話の中にその故事来歴を絶妙に配置。あたかも米朝師匠のたおやかな語りを耳にしているような錯覚を抱く。

    この本片手に四天王寺さんをお詣りし、タモリさんに倣って坂探訪してみましょかね。

  • 2017年度大阪ほんま本大賞受賞作。大阪の天王寺七坂を舞台に、この世の人じゃない大切な人との物語が短編になった本。「天神坂」までの短編は好き。切なくて心に沁みいる感じ。小説家として華々しくデビューした男と同じく小説家を目指していた女が坂道で出会い恋が始まるが皮肉な運命で2人の仲は終わり女は亡くなる。自分の想いを伝えたくて男は2人が出会った坂へ向かう「愛染坂」や、不幸な事件で殺された男性と会うことができる神社の境内。でも結婚が決まりこの地を離れる事を最後に告げに行く「真言坂」は特に良い。ラストがほんと切ない

  • そういうテーマだからしかたないけど、ちょっと辛気臭いなーって思った。
    15年くらい大阪市内に住んでたのにこの坂のこと知らなくて、ほんとにあるんだろうかとグーグルマップで調べてしまった。
    あった。

  • ここのところミステリーばっかり読んでいたので物足りなく感じるかもなぁ・・と思いながら、「大阪の、馴染みのある場所が出て来る小説」というような宣伝文句とともに、大手書店で平積みで売っていたので、購入してみました。
    大阪のエリアごとに短編になっているのですが、なかなかコワイ話もあったりして、とても良かったです!なんだか惹き込まれますね、この方の世界観に・・・

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