幻坂 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 233
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038062

作品紹介・あらすじ

坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」。自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦 悩が哀しい「愛染坂」。大阪で頓死した芭蕉の最期を描く「枯野」など粒ぞろいの9編

感想・レビュー・書評

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  • 大阪にいる人でもこの辺りは馴染みがなくなってきたかなと思います。怪談話といってもいいし、ファンタジーといってもいいかもしれません。本を読んでぶらぶら歩いてみたいですね。

  • 2018/8/27

    913.6||アリ (3階日本の小説類)

    あとがきにもありますが、大阪は古い街なのに商人の活気のせいか、怪談に縁がない。
    そんな大阪の寺町、天王寺区に実在する7つの坂が舞台の幻想小説短篇集。
    ジャンルは怪談なのですが、全体に怖いというより妖しい雰囲気が漂っています。
    読んで涼しく、幽かな雰囲気を確かめに七坂を散歩してみたくなります。

  • 地元というか小さい頃からなじみのある土地の名前がたくさん出てきて、とても懐かしい気持ちで読みました。
    愛染さんや生魂さんは夏になれば必ずお祭りに連れて行ってもらったところ。
    その頃のことを思い出しながら読みました。

  • 大阪に実在する【天王寺七坂】を舞台とした短編集。著者十八番のミステリーと思いきや怪談集だったのだが、怪談と言い切るには恐怖よりも悲哀の色合いが濃く、どこか切ない読後感だった。ストーリー自体に目新しさはないが、流石の描写力で読ませてくれる。特に「真言坂」の切なさは沁みる。郷土愛に満ちた作品なので、舞台となった坂周辺の情景を思い浮かべながら嗜むのが最適ではなかろうか。残念ながら土地勘が全くない関東人なのでそういう楽しみ方は出来なかったのだが…。大阪に馴染みがなさすぎて今一つ楽しめなかったのは盲点だった。

  • 次の週末、ゆっくりと7つの坂をこの本片手に散策してみようと思います。生と死は隣り合わせであるということを改めて感じさせてくれる素敵な1冊でした。

  • 四天王寺の坂から夕日を眺めたくなった。

  • 関西弁が私には心地よかった。

  • 初めての有栖川有栖さん作品でした。
    大阪に土地勘がないのでどうなるかなーと思いましたが、やはり情景が浮かんだほうが楽しめると思います。ストーリー自体はほんわかするような話が多く、視線も面白いところがあったので、大阪に精通していないのが悔しいです。

  • 大阪にある天王寺七坂をモチーフにしたホラー風味の短編集。
    私が手にしたのは文庫本ですが、影山徹さんの表紙が良い。
    マグリットの<光の帝国>みたいな、よく見ると非日常な感じで、逢魔が刻なイメージ。
    冒頭の「清水坂」は噺家さん(若手やのうて中堅以上で!)でラジオドラマにしたらええ感じになりそう。
    七坂だけど、話は9編あって、最後の2編は現代ではありません。

    解説 / 河内 厚郎
    カバーイラスト / 影山 徹
    カバーデザイン / 多和田 博
    扉写真 / 野原 勤
    初出 / 『怪談列島ニッポン 書下ろし諸国奇談競作集』2009年/MF文庫 メディアファクトリー、『幽』Vol.11(2009年8月号)~17(2012年8月号)、『幻坂』2013年/メディアファクトリー

  • 不思議な気持ち

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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