幻坂 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 224
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038062

作品紹介・あらすじ

坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」。自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦 悩が哀しい「愛染坂」。大阪で頓死した芭蕉の最期を描く「枯野」など粒ぞろいの9編

感想・レビュー・書評

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  • 大阪に実在する【天王寺七坂】を舞台とした短編集。著者十八番のミステリーと思いきや怪談集だったのだが、怪談と言い切るには恐怖よりも悲哀の色合いが濃く、どこか切ない読後感だった。ストーリー自体に目新しさはないが、流石の描写力で読ませてくれる。特に「真言坂」の切なさは沁みる。郷土愛に満ちた作品なので、舞台となった坂周辺の情景を思い浮かべながら嗜むのが最適ではなかろうか。残念ながら土地勘が全くない関東人なのでそういう楽しみ方は出来なかったのだが…。大阪に馴染みがなさすぎて今一つ楽しめなかったのは盲点だった。

  • 次の週末、ゆっくりと7つの坂をこの本片手に散策してみようと思います。生と死は隣り合わせであるということを改めて感じさせてくれる素敵な1冊でした。

  • 四天王寺の坂から夕日を眺めたくなった。

  • 関西弁が私には心地よかった。

  • 初めての有栖川有栖さん作品でした。
    大阪に土地勘がないのでどうなるかなーと思いましたが、やはり情景が浮かんだほうが楽しめると思います。ストーリー自体はほんわかするような話が多く、視線も面白いところがあったので、大阪に精通していないのが悔しいです。

  • 大阪にある天王寺七坂をモチーフにしたホラー風味の短編集。
    私が手にしたのは文庫本ですが、影山徹さんの表紙が良い。
    マグリットの<光の帝国>みたいな、よく見ると非日常な感じで、逢魔が刻なイメージ。
    冒頭の「清水坂」は噺家さん(若手やのうて中堅以上で!)でラジオドラマにしたらええ感じになりそう。
    七坂だけど、話は9編あって、最後の2編は現代ではありません。

    解説 / 河内 厚郎
    カバーイラスト / 影山 徹
    カバーデザイン / 多和田 博
    扉写真 / 野原 勤
    初出 / 『怪談列島ニッポン 書下ろし諸国奇談競作集』2009年/MF文庫 メディアファクトリー、『幽』Vol.11(2009年8月号)~17(2012年8月号)、『幻坂』2013年/メディアファクトリー

  • 不思議な気持ち

  • 「幻坂」って言うネーミングが見事だなと思った。
    あの世とこの世をつないだ坂。
    実在する大阪の坂をモチーフにした小説。でも実在の場所と言うことであやしい話もリアリティを帯びるから不思議。
    肝心の謎は謎のままで終わってしまうモヤモヤ感が妙な余韻となっている。
    ぜひ7つの坂を上って怪しい世界を感じてみたいなと思った。個人的には源聖寺坂が一番面白かったかな。

  • 大阪市の中央南北に伸びる上町台地。その西側に点在する天王寺七坂は、北から順に「真言坂」「源聖寺坂」「口縄坂」「愛染坂」「清水坂」「天神坂」「逢坂」と呼ばれ、その界隈には神社仏閣が連なり、寺町が形成される。本書は、そんな天王寺七坂を舞台に繰り広げられる少し不思議な人間模様を描く連作短篇集です。

    本書を読んだ後は、普段、何気なく上り下りしている坂道でも、何かいつもと違う風情を感じたり、どこかに物語を探してしまうことに。天王寺七坂からあまり遠くないところに住んでいるので、本書のような少し不思議な出会いに期待しつつ、ちょっと遠出の散歩がてら出掛けてみようかと。

  • 逢坂で泣いた
    自分は視えない人なのだが隣に亡き母が居てくれたらいいなと思った

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