幻坂 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2016年1月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041038062

作品紹介・あらすじ

坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」。自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦 悩が哀しい「愛染坂」。大阪で頓死した芭蕉の最期を描く「枯野」など粒ぞろいの9編

みんなの感想まとめ

身近な場所を舞台にした物語が、切なくも幻想的な雰囲気を醸し出しています。大阪の七坂を背景に、幼い頃の友を偲ぶ「清水坂」や、恋人を死に追いやった男の苦悩を描く「愛染坂」など、心に残るエピソードが詰まった...

感想・レビュー・書評

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  • 大阪の七坂を舞台にしたお話。怪談と呼ぶには切ない感じがしました。身近な場所が出てくるので、頭の中で映像がすぐに出てきて身近に感じられました。
    猫の話が好みです。

  • 昔読んだ本を再読しました。
    同著者の濱地健三郎が、確かこの本のどこかの坂で出てきたなぁと思い出して。
    いました。濱地さん、ご健在で。呪える~が文庫化したら買おうとしている身です。
    幻坂も短編集で読みやすいので、まだ読んでない方は是非。

  • 大阪の天王寺の七坂にまつわるあやかしの話。私は、生玉さんが好きで、何度かお参りに行きました。御朱印ももらいました。真言坂は知らなかったな。坂は歩いているんだけど、あの坂が天王寺七坂なんだ。この話のように、幻が見たくなりました。幻と話してみたい。けど,婚約者にも見えたなら,幻ではないのかも。七坂では、本当に不思議なことが起こるかも知れない。物語の背景に触れながら歩けば、何かの不思議に出会えるかも。

  • 有栖川さんの幻想怪談短編集。濱地さんが時折出てくるのもいい。個人的には「真言坂」の話が一番好き。
    実際の坂の景色も見てみたくなりました。

  • 大阪もこんな風情のある場所があるんですね。
    読みながら、訪れてみたいなーと思う場所が多々ありました。

  • 大阪にある坂のお話。ホラー的な、あの世とこの世の境界的なお話の短編集。
    「愛染坂」が一番好きかな。
    人の想いと嫉妬の複雑さが好き。2人で幸せになれたら良かったのに。愛は難しい。

    濱地健三郎さんが出てくる2作品「源聖寺坂」と「天神坂」も好き。特に「天神坂」は美味しそうだし、最後の結末も良いし、素敵な話。

    自分に大阪の地理の知識がないのが残念。知ってたらもっと面白く読めただろうなー。

  • 坂にまつわる9つの話。繊細で不思議な話に、胸が締めつけられる。あの話とあの話には、ラストで瞼がじんわりと濡れました。切ない。

  • 大阪にある坂にまつわる不思議なお話たち。
    「天王寺七坂」って初めて知って
    「口縄坂」で猫が出てくる猫は、可愛いというよりも神秘、かな。でも、くちなわって蛇だよなぁとか思ったり。
    ホラーちっくだったり、もの悲しかったり。
    舞台となる坂を巡るツアーをやったりもしたそうで、なんだか羨ましい。

  • 再三言っているが、有栖川氏の紡ぐ美しく優しい文章が好きだ。今回は「天王寺七坂」にちなんだお話だが、文章中から澄んだ空気が伝わってくる。坂というものは何かしらのパワーを感じるところだと思う。上るときには力がいるし下るときには心許ない気持ちになる。なんとなく背中を無防備に感じたりするのは気のせいではあるまい。どれも良かったが心に残ったのは心霊探偵の活躍するミステリ然とした「源聖寺坂」、映像で見えてしまい総毛だった「口縄坂」優しさに泣きたくなった「真言坂」。そして単に食事をするだけの「天神坂」が特に愛しい。

  • 大阪の七つの坂に纏わる怪異譚。どれもそんな怖い話ではない。天王寺や一心寺、谷町辺りは行ったことがあるけど、坂を意識したことはなくて、寺院が多いイメージだけあった。散策をしているような気持ちで読めた。「口縄坂」が猫沢山湧いてて気になった。憑かれるのは嫌だけど。さらっとマナーに言及しているのも良い。でもこれが一番怖い終わり方だな…。「天神坂」が料理美味しそうで良かった。最後の2編「枯野」「夕陽庵」はちょっと辛気臭い。

  • 作者さんの作品はミステリしか読んだ事なかったけど、こういうジャンルも悪くはない。
    ただ、件の人気シリーズのノリを求めて読むと、がっかりすると思われる。

  • 大阪にいる人でもこの辺りは馴染みがなくなってきたかなと思います。怪談話といってもいいし、ファンタジーといってもいいかもしれません。本を読んでぶらぶら歩いてみたいですね。

  • 2018/8/27

    913.6||アリ (3階日本の小説類)

    あとがきにもありますが、大阪は古い街なのに商人の活気のせいか、怪談に縁がない。
    そんな大阪の寺町、天王寺区に実在する7つの坂が舞台の幻想小説短篇集。
    ジャンルは怪談なのですが、全体に怖いというより妖しい雰囲気が漂っています。
    読んで涼しく、幽かな雰囲気を確かめに七坂を散歩してみたくなります。

  • 地元というか小さい頃からなじみのある土地の名前がたくさん出てきて、とても懐かしい気持ちで読みました。
    愛染さんや生魂さんは夏になれば必ずお祭りに連れて行ってもらったところ。
    その頃のことを思い出しながら読みました。

  • 大阪に実在する【天王寺七坂】を舞台とした短編集。著者十八番のミステリーと思いきや怪談集だったのだが、怪談と言い切るには恐怖よりも悲哀の色合いが濃く、どこか切ない読後感だった。ストーリー自体に目新しさはないが、流石の描写力で読ませてくれる。特に「真言坂」の切なさは沁みる。郷土愛に満ちた作品なので、舞台となった坂周辺の情景を思い浮かべながら嗜むのが最適ではなかろうか。残念ながら土地勘が全くない関東人なのでそういう楽しみ方は出来なかったのだが…。大阪に馴染みがなさすぎて今一つ楽しめなかったのは盲点だった。

  • 天王寺七坂巡りをしてみたくなりました。

  • 7

  • 天王寺七坂

  • 大阪の坂を舞台にした短編ホラーというか、オカルトというか。
    土地勘が無いので坂の描写は軽く読み進めて(そこが醍醐味なのではというのは置いておく)、ストーリーを楽しんだ。

    真言坂が断トツで好み。鳥肌立たせながら読んで、不覚にも出先で泣きそうになった。
    何篇か濱地健三郎が登場するのも嬉しいポイント。

    個人的には最後の2篇が時代小説風で読みづらく、全然頭に入ってこなかった。流し読みで読了。
    別の方も書かれてましたが、有栖川有栖にこういうのは求めてないんだよな。
    前~中盤まで面白かっただけに残念。

  • すごく身近な場所だったので、読んでみました。
    ふらりと坂道を歩いて散歩しながら
    この書籍のことを想ってみたいなと思います。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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