高校入試 (角川文庫)

著者 :
制作 : フジテレビジョン 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 1843
レビュー : 181
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038093

作品紹介・あらすじ

悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ!

この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。
――湊かなえ

県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!

感想・レビュー・書評

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  • 文庫帯の「悪意は拡散する」に、宮部みゆきの「『悪』は伝染する」がテーマの杉村三郎シリーズを連想してしまった。
    もちろん、設定内容とも全然異なる湊かなえワールドだった。
    登場人物が多く、さらに一人称が次々と変わる構成に、戸惑いを感じながら何とか読み切った、というのが正直な感想。
    『白ゆき姫殺人事件』同様、ネットがキーとなる湊ミステリーは、入試制度に一石を投じた。
    「入試は終わったかもしれない。しかし、桜咲くこの日は決してゴールではない。新しいステージのスタート地点だ。」さらに「花が咲くのは、人生に一度きりではない。今年咲かなくても、来年咲かなくても、いつか必ず、花が咲く日がやってくる。」著者の思いを込めた言葉だろう。

  • 高校入試に匿名掲示板を絡めた推理小説。登場人物が多く、個性も際立っていないので分かりにくい。罠にかかる側の隙が、予告されているとは到底思えないほどに多過ぎる。などに気が散って真相が判明した時の快感なく、著者の訴えたいことも伝わってこなかった。終幕は割に爽やかなので、それまでの退屈に挫けず辿り着けて良かったとは思うものの、試験監督の方でもない限りオススメしない。

  • 県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネットで掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが…。誰が嘘をついているのか?入試にかかわる全員が容疑者?人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!

  • あれ。内容知ってるな”と思ったらドラマを見ていたんだった。
    でも、どうしても結末が思い出せない。
    きっと最後まで見なかったんじゃないだろうか。
    ドラマを見て「面白そう」と思ったのは覚えてるけど、
    見続けなかったのはそういうテンションじゃなかったのかもしれない。

    本が映像化されたのかと思ったら逆だった。
    先にドラマの脚本として仕上げられていた作品だった。
    でも言われてみれば納得な構成。

    登場人物視点に切り替わっていく読ませ方は嫌いじゃないけど
    登場人物が多すぎるのか、切り替わるタイミングが早すぎるのか、
    その人物像が自分の中に定着・イメージ化する前に話が進んでいくので
    「これって先生だっけ、生徒だっけ。どの教科の先生だっけ。」と
    確認する作業が何度か必要だった。
    でも誰がどんな理由で入試を潰したかったのかが気になるので
    どんどん読める・読みたくなるのはさすが湊さん。

    実際起きた問題だったら大問題だけど、
    もう少し「それが理由だったか…!」という衝撃が欲しかった。
    それぞれの思いはよく分かる。
    でもどこか分散されてしまった印象。

    入試の準備など、先生たちが諸々大変なのはよく分かった。

    受験生の1人である芝田麻美の心の声。
    「どうして、あたしが何を食べたいか聞いてくれないのだろう。」
    が最後まで心に残った。
    親として子どもの声を聞くことはとても大切なことだと肝に銘じた。

  • 入試をそこまで重くとらえてなかったので驚きでした。

  • とても面白かったです。内部の犯人が意外で驚きました。ネットの世界の怖さ、モンスターペアレンツ、そして、高校入試とは何なのか。物語としても楽しめるし、現代のさまざまな問題について考えさせられます。高校入試の舞台裏、のようなものも面白かったです。湊かなえさんの作品の中では後味はスッキリしていたと思います。

  • 映像化ありきで書かれた作品なので、『白ゆき姫殺人事件』と同じく本で読むより映像で見たほうがもっと楽しめたかも。

    入試制度、保守的な個人や組織、匿名による誹謗中傷、モンスターペアレント……と盛り込みすぎ感はありましたが、最後まで真相を隠したまま読み手を引っ張っていく文章力はさすがだなぁと感心しました。

  • 最初の方は登場人物の名前を覚えるのに一苦労して人間相関図何度も見ながら読んだ笑
    考えながら読むのがあまり得意でないので伏線は何個もあったけど犯人は全くわからなかったので最後まで楽しめた。

  • 正義とは何か 考えさせられました。

  • 登場人物が多くてちょっとうんざり。
    後半やや話しに引き込まれつつも、
    着地はいまいちかな。
    あんまり共感できない理由に△

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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