- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041038284
作品紹介・あらすじ
祇園の和雑貨店「さくら庵」の楽しく温かな家族と不思議な事件のおかげで、自分の持つ特異な能力に少しだけ前向きになれた小春。京都で高校生活を始めるために、小春は両親と話し合うべく東京に戻るけれど……?
わが家は祇園の拝み屋さん (2) 涙と月と砂糖菓子 (角川文庫)の感想・レビュー・書評
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京都の霊障ミステリー第二弾。
表紙をみたら手にとるのを
戸惑うような本だけど。
最初の1冊よりなんだか随分読みやすかった。
表紙に似合わず、
結構深かったり、
重かったり、美味しそうだったり。
面白くなってきたぞぉという感じ。
出てくる男はみんなイケメン、
ないないって思いながら読んでます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小春が祇園で祖母・吉乃の和雑貨店「さくら庵」の手伝いを始めて四か月。店で和菓子を作っている叔父の宗次朗ら楽しい親戚や、京都で出逢った不思議な出来事のおかげで、小春は自分の“特異な力”を少し受け入れられるようになった。不登校だった高校に通い始めようと決めた小春だが、その幕開けは波乱含みで―!?さらに、微かに想いを寄せる大学生のはとこ・澪人に、ある危機が迫って…。心温まる優しいライトミステリ。
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わが家は祇園の拝み屋さん#2
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両親を説得し、祇園の祖母と叔父の家に住む事になった小春ちゃん(^-^)高校にも編入し、友達もできていい感じ♪「あれっ!なんかデジャヴュ?」と思ったら、この前読んだ鎌倉香房かぁ~(^^;)まぁ特殊能力は小春ちゃんの方が格段に上だけど(゜゜;)若宮くんも凄い神様だったんだね~(^o^;)
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ファンタジー系のミステリーはどうしても「動機」がそこそこの役割を果たしてしまうので、登場人物のキャラクターや設定が重要なんだけども、そういう意味で今回のシリーズは思ったよりしっかり設定されているように思う。
最近は基本的にミステリーばっかり読んでる中、望月麻衣作品ということでなんとなく読んでみてるが、考えたらミステリーというわけではないんよね。スタートを間違えた(笑) -
前作を読んでから数か月経ったけど、こんなに早く続きが読めるとは思わなかった!
著者、既刊ペースが早いな。嬉
しかも3もあるとのこと。
図書館にも蔵書をそろえてくれているというミラクルなので、(まだ手元には来ていないけれど)楽しみすぎて笑いが止まらんわ。
(そこまで)
著者の文章って独特というか・・・。きれいにするするっとは頭に入ってこないんだよね。(エッ)
でもそのたどたどしさが、登場人物を物語ってると思う。
特にこのシリーズの小春ちゃんは、「目を合わせるだけで相手の気持ちがわかる」などという特異な体質に突然なってしまったことに対してめちゃくちゃネガティブになっているので(そら、なるわ・・・)、現実と非現実を受け入れながら生き方を探していく過程があぶなっかしくて、余計気になるのね。
そういった「あやかし」系の話が今回は色濃く出てて、よかった。
「拝み屋稼業」についても動きがあった。吉乃さんが込めたお守りはなぜそんなにもききめがあるのかとか、宗次朗さんが澪人さんの「障り」を払うところとか、
「1000年前ならともかく、この平成の世にそんなこと、できる?」
と、いうてしまえばそれまでやけど、できるねん。なんかわからんけど、賀茂一族の末裔やから!! ええねん、その「あやかし」加減が、面白いから!!
お互い憎からず思ってるくせに、なんのかのと理由をつけて距離を置こうとするけど、周囲からみればその好意はバレバレ・・・
なのは寺町三条ホームズとも同じ。
今回はわりと早々に小春ちゃんが澪人さんへの気持ちを自覚して、
「おっ、前向きでいいね!」
と、思ったら、まさかの失恋。
告白も許されない、っちゅう、年の差恋愛特有の予防線を張る大人のずるさまで披露してくれた澪人に、
「わからんでもないけど、えー・・・」
と、好感度を下げていたところの最終的なあのオチ。
イヤァ、展開が早い早い。なんで澪人だけ「賀茂家のすべてを背負わされている」とか「何かに思いつめている」などといわれるのかと思っていたらサクッとその理由が明らかになって、さらに櫻井一族によりその「障り」も払えちゃったという・・・。
もうこれで完結かっていうくらいのもりだくさんぶりやったけど、いやいや、ここからが本番なんよね。
「障り」を払ってもらえた澪人はなんかふっきれちゃって、小春ラブを全面に出してきそう。
いいよいいよ、そういうのんがいいよ! 著者の男子はもうちょっとわかりやすく攻めてきてほしい。
(・・・が、どうも著者は「いけず」が好みのようなので、清貴といい澪人といい、どうしてもややめんどくさいちゅうか難儀っちゅうかめんどくさい(二回いうたで)仕上がりにしてきはるよね)(ええけどな)
だって私は宗次朗さんのほうが好みなんやもーん。笑
小春ちゃんのご両親と和解できて、よかったね。このままなし崩し的に京都に住むんじゃなくて、一度ちゃんと区切りを付けてこようとしたことに大変好感が持てました。えらいなあ。
間違ったまま積みあがったものは一度壊さないといけないのだそうだ。
それはすごく勇気のいることやけど、そのままにしておくのはもっとよくないって。
今の私はそういう言葉につい反応しちゃうんやけど(笑)、小春ちゃんの勇気が実を結んでよかったな。
口で言ってることと心の中で思っていることが真逆だなんて、それは本当に見たくない。
でも、「どちらも本心」と、いうのは、「なるほどな・・・」と、思った。
そういわれてみれば確かに、口では祝福しても心の中で複雑な気持ちを持つことも、あるわ・・・。
それがほんまに悪意だけでないことも、まれに、ある・・・。まれに・・・。
(基本私は、裏表のない性格のようなので・・・) ←自覚はないが、知人は100パーセントそう言うので、そうなんやろう
いわなくてもいいことってのも、ある。それは嘘とはまた違う。
いわないことが思いやりだったりもするので、「あの人は心の中で私を妬んでいるけど、口では祝福してくれているんやから、妬みを抑え込んでまで祝福してくれる気持ちを汲もう」とか思・・・
・・・めんどっくさいわ!!
心の中で妬んでるんやったら、わざわざ祝福せんでええわ! 黙っとけ!!
そこで「口先だけでも祝福」しようとするから、嘘や疑いが生じるんやろうが!
でも、「黙っている」のは、祝福もしてへんし妬みも出してへんから、ええんちゃうの。
(ほらこういう具合に裏表が・・・)
しかも私は(心中が)表情にもわかりやすく出るらしくてね・・・。
不満を押しとどめて無表情にあろうとするのが
「どう見ても不本意」
ちゅうシグナルらしいわ。無表情イコール不本意ってなんやねん。
小春ちゃんと友だちになれそう。私。
■■■■
■毒花
(2016.12.24) -
小春が自分自身の力に何とか折り合いをつけて、明るく日常を送って行けているのが嬉しい。
高校に入ったことで人間関係も増えて読みごたえも出てきました。
少し澪人が柔らかくなってきたので、今後の二人に何か進展があると良いなと思います。 -
京都の霊障ミステリー。軽いタッチながら奥深い設定で読ませます。重い過去や宿命を背負った彼らを救う尊くも怖ろしい神の存在もあり、拝み屋としての将来に覚悟を持った小春。京都という神も鬼も跋扈する特殊な地で、人ができることなど僅かです。それでも頑張る拝み屋一族を応援したくなります。ラノベのような軽さですが内容は深く面白いです。ただ可愛いだけの表紙イラストが残念でなりません。もっと読者層を選ばない装丁にはできなかったものか…。
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2016/9/3e-honで購入。
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