わが家は祇園の拝み屋さん2 涙と月と砂糖菓子 (2) (角川文庫)
- KADOKAWA (2016年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041038284
作品紹介・あらすじ
小春(こはる)が祇園で祖母・吉乃(よしの)の和雑貨店「さくら庵」の手伝いを始めて数か月。
店で和菓子を作っている叔父の宗次朗(そうじろう)ら楽しい親戚や、京都で出逢った不思議な出来事のおかげで、小春は自分の“特異な力”を少し受け入れられるようになった。
不登校だった高校に通い始めようと決めた小春だが、その幕開けは波瀾含みで――!?
さらに、ほのかに想いを寄せる大学生のはとこ・澪人(れいと)に、ある危機が迫って……。
心温まる優しい京都ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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陰陽師みたいな話には全然興味がなかったのだけど、望月麻衣さんが和菓子と京都と恋愛を絡めてくるので、知らず知らずに引き込まれてしまう。
小春が勇気を出して両親に話せてよかった。
小春に友達ができてよかった。
ストーリーもさることながら、
「神社に来たら『すべてうまくいきました。ありがとうございました』ていうといいんやて」
と言う言葉が印象に残った。
断言することで言霊が増すというのは説得力がある!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小春が京都の高校に編入し、本格的に京都での生活がスタート。1巻では、謎多き人物だった、はとこの澪人のことも明らかになり、面白くなってきました。
今回は、秋の京都ということで、出てきた和菓子は、私も大好きな栗きんとん(栗茶巾)。秋限定の贅沢品。毎年、秋になると、デパ地下に入っている、中津川の老舗の和菓子屋さんの、栗きんとんを買って食べています。本当に美味しい。 -
シリーズ2作目。読み手としても登場人物のキャラや人となりが把握できてきて、ストーリーに集中できるようになってきて、1作目よりもい内容を楽しめるようになってきました。
小春は東京の両親とも向き合いこれまでのわだかまりを解き再び京都へ、京都では高校に通い始め、ひょんなことから友人もでき、そしてその”力”を少しづつ覚醒させていく、シリーズのなかにあっては足場固めの巻といったところでしょうか。3巻へ急げ! -
小春が無事に学校に通えるようになってほっとしたのもつかの間、元々の力の問題があったんだっけ。でもそのおかげで少女のささやかな願いがかなえられ、友だちができた!
第三章はさらっと流れるのかと思いきや、ちょっと重たかった。澪人が無事でよかった。
第二章でも出てたけど、若宮くんとつながるってすごいことなんだ。 -
「甘酸っぱい涼菓と、想いの裏側。」
素直に思いを告げて。
学校に行けなくなった本当の理由を聞けたことは良かっただろうが、想像もしなかった話と共に事実を突きつけられたら怖いと思うだろ。
「塔の上の少女と栗茶巾。」
元気な姿を見たくて。
必死に訴えても何一つ聞き入れてもらえずに、挙げ句の果てには大切な存在全てを奪われてしまったら人生に絶望するのも仕方ないだろ。
「涙の決意と砂糖菓子。」
力がなければ授ける。
こんなことを知ってしまったら嫌でも生き急ぐような言動をとってしまうだろうし、自分らしく生きようなんて考えすらできないだろう。 -
今回も面白かった。
さらっと読めるけど、内容楽しい。
続きがとても気になる。 -
一巻では浮世離れしていた澪人が、人間味が溢れてより魅力的に見える。
これからの展開が楽しみ。 -
楽しい!
わたしの好きがいっぱい詰まった作品。
シリーズ化されてるので、楽しみが増えて幸せ! -
登録したつもりが抜けてた。